公式サイトは最低価格保証 ワイン、シャンパンの通販・販売ならスタッフが全員ソムリエのワインショップソムリエにお任せください！

ハンガリーの2013年のブドウ栽培面積はおよそ64,000ヘクタールで、ワイン生産量は約2,600,00ヘクトリットルほどあります。

フランス、イタリア、スペインなどの有名産地と比較すると、日本ではあまり知られていないハンガリーですが、ワイン造りが盛んな国です。

主要なワイン産地は、

・バラトン湖の北岸一帯
・トカイ・ヘジアリャ地方
・ハンガリー地方
・北トランスダヌビア地方

などがあります。

気候はブルゴーニュと同様の大陸性気候で夏と冬の寒暖差が大きく、降水量も年間700mm程度なのでワイン用ブドウの栽培に適していると言えるでしょう。

ハンガリーのトカイ地方で造られているもっとも有名な極甘口ワインが、「トカイ・アスー」です。
また、貴腐ブドウのみで造られたワインを「トカイ・エッセンシア」と呼びます。

その糖度によって階級が分かれており、中でも熟成期間が5年以上の最高峰ワイン「トカイ・アスー・エッセンシア」は、世界三大貴腐ワインの1つに数えられています。

ルイ14世が 「王のワインにして、ワインの王」 と称したことでも知られ、毎年トカイで造られる甘口ワインを楽しめるお祭りが開催されるほど人気のワインです。

味の特徴

ハンガリーは、冒頭でお伝えした通り甘口ワインを含めた白ワインの生産量が多く、赤ワインは全体の3割程度の生産量となっています。

フランスの「ソーテルヌ」。ドイツの「トロッケンベーレンアウスレーゼ」。
それに並んでトカイで造られている「トカイ・アスー」が、「世界三大貴腐」ワインに選ばれています。

このトカイワインで生産される甘口ワインですが、「アスー5プットニョシュ」から「ナチュールエッセンシア」など、残糖分によって区分がわけられており、甘さや熟成年数によってそれぞれ個性の違う味わいを楽しむことができます。

ハンガリーの赤ワイン

ハンガリーの赤ワインは、全体的にライトボディのものが多く、初心者の方でも飲みやすく渋みが少ないものが多い傾向にあります。

一部、「ケークフランコシュ」という土着品種から造られているボリューム感のしっかりした赤ワインもあり、近年国際的にも評価が高い辛口ワインも増加しています。

ハンガリーの白ワイン

ハンガリーの辛口白ワインは、涼しいな気候を活かした酸の多いフレッシュな味わいが特徴的です。

一方、甘口ワインはハチミツやアプリコットなど、酸がしっかりと残っているフレッシュな印象の風味が特徴です。
ボルドーやロワール、ドイツで造られている甘口ワインの味わいに近いです。

甘さの強いものもありますが、甘さがそれほど強過ぎないタイプなどもあるので、お好みに合わせて選ぶことができます。

ハンガリーワインに使われているブドウ品種

ハンガリーでは、土着品種から国際品種まで幅広いブドウが栽培されています。
主に使用されているブドウ品種は、黒ブドウで９種類ほど、白ブドウで22種類ほどと言われています。

その中でも、特にハンガリーワインにとって重要なブドウ品種を紹介しましょう。

フルミント

ハンガリーワインにとって欠かすことができない、代表的なブドウ品種が「フルミント」です。
トカイワインの主要品種であり、主に「トカイ・アスー」に使用されています。

ハンガリーには他にも「ハールシュレヴェリュー」、「シャールガムシュコターイ」と呼ばれる土着品種がありますが、フルミントから造られる甘口ワインをバランスよく仕上げるため、これらが少しブレンドされます。

甘口ワインに使用されているイメージが強い白ブドウ品種ですが、「トカイ・フルミント・ドライ」という辛口ワインも生産されるなど、さまざまなタイプの白ワインを楽しめる品種としても知られています。

ケークフランコシュ

ハンガリーでもっとも生産されている黒ブドウ品種が、「ケークフランコシュ」という土着品種です。

ハンガリー北部のワイン産地である、エゲル地区の主要品種で、雄牛の血と呼ばれている「ピカヴェール」というワインを生み出す品種として知られています。

全体的にライトで飲みやすい赤ワインを生産するハンガリーですが、長期熟成が楽しめる1本として親しまれています。
それは、ケークフランコシュから造られている赤ワインは力強さを持ちミディアムボディからフルボディの味わいになるからです。

ちなみに、ハンガリーワインは使用品種と産地名がセットでラベルに記載されていることが多く、「ピカヴェール」などブレンドされたワインはラベル裏に必ず使用品種が記載されています。

品種の特徴を押さえておくことで、ハンガリーワインが選びやすくなるでしょう。

ハンガリーワインとひと言で言っても、その種類はさまざまです。
初心者の方でもハンガリーワインが選べるようになるためのポイントをお伝えしていきます。

初めてハンガリーワインをお飲みになる方へ

初めてハンガリーワインをお飲みになるお客様であれば、まずハンガリーで多く造られている白ワインをおすすめします。

中でも、白ワインで有名な「トカイ・アスー」といった有名産地のものが、ハンガリーワインを知る上の入門編としておすすめです。

トカイ・アスーの他に、ハンガリーにはさまざまな「甘口ワイン」。自然に冷凍させたブドウから造られる「アイスワイン」など、多種多様な味わいの甘口ワインがあります。

甘口ワインの名産地として知られているハンガリーだからこそ、まずその真価を味わってみてください。

続いて、初めての方にもおすすめの1本をご紹介します。

トカイ・アスー・３プットニョシュ シャトー・パジョス

トカイ・アスーは、甘口の度合いを「プットニョシュ」という単位で示します。
「トカイ・アスー・３プットニョシュ シャトー・パジョス」は、甘口度がそこまで高くなく、酸もしっかりとしているので初心者でも飲みやすい味わいです。

また、ローバートパーカーがつけるパーカーポイント100点、サクラアワードでもゴールドを受賞するなど品質の高さはワイン愛好家のお墨付き。

はちみつやアプリコット、フルーティーな熟した果実の香り、とろっとした風味など、ハンガリーワインらしい味わいを存分に楽しめる1本となっています。

食べる食材に合わせる

お料理とワインを合わせて楽しみたい、という方もいらっしゃるでしょう。

ハンガリーは、フランス料理やイタリア料理などさまざまな食文化を取り入れ、独自の食文化を発展させてきた国としても知られています。

「ハンガリー料理」自体も世界的に有名であり、豊かな食材が手に入ることから、ハンガリーワインに合わせた郷土料理が数多く生み出されています。

白ワインは、

・魚介類をクリームソースで煮たり、ハーブで焼いたもの
・七面鳥や鶏肉を使った料理

と相性が良いです。

一方、赤ワインは、

・牛や豚の臓物を使用した煮込み
・ラム肉や鴨肉といったクセの強めの肉料理

によく合います。

甘口ワインは、「チーズケーキ」、「ブリュレ」、「パンケーキ」などのスイーツ類とも相性が良いですが、「フォアグラ」と「トカイ・アスー・エッセンシア」の組み合わせは逸品と言われているほど合います。

お誕生日やお祝い事などに楽しむのも良いでしょう。

ちなみに、「アスーエッセンシア」や「ナトゥールエッセンシア」といった残糖分が多い甘口ワインであれば、単体でも十分にお楽しみいただけます。

他のワインとの比較

ハンガリーワインは、ドイツやオーストリアのワインに近いと言われています。

ハンガリーの辛口ワインは、他の国に比べると全体的に酸がしっかりとしたワインが多いです。
それから、フレッシュで軽やかな飲み心地のものが多いため、気軽にワインを飲みたい方や親しい友人同士で食事をする時におすすめです。

ライトな味わいですので、和食や重過ぎないチーズとの相性が良く、ワイン入門者の方にはドイツやオーストリアのワインよりも飲みやすく感じるかもしれません。

また、ハンガリーワインは日本国内ではまだまだ広く知られていない産地なので、ワイン通の方が集まるワイン会や珍しいワインを飲んでみたいという方にもおすすめです。

ハンガリーワインの購入に迷っているという方もいるでしょう。
その中で、特にこのようにお考えの方にハンガリーワインをおすすめします。

３大貴腐ワインの1つをお楽しみになりたい方

ハンガリーワイン最大の魅力は、世界三大貴腐ワインの生産国の1つであることです。

ハンガリーのトカイでは、ドイツ同様に甘口ワインの厳しい区分が存在しており、糖度や熟成年数、どのようなブドウを使用するかでその区分が分けられます。

そのトカイ・アスーの大きな特徴が、「プットニョシュ」と呼ばれているワインの甘さを決める単位。

4プットニョシュ、5プットニョシュ、6プットニョシュと、数字が大きくなるほど甘く、高級とされています。

アスーのラベルにはこのプットニョシュが記載されているため、数字を見ることで甘さの判断が可能です。

ソーテルヌ、ドイツの甘口ワインと比較して、香りがとても豊かですので、パーティーや大切な方を招くホームパーティーなど華やかな場に甘口ワインを用意したい方にもおすすめでしょう。

ワインショップソムリエでは、さまざまなハンガリーワインを揃えています。その中でも、特にお客様に人気が高いワインを3本紹介していきます。

なお、ここでご紹介するワインは白ワインが主体ですが、ハンガリーには素晴らしい品質の赤ワインも数多く生産されています。赤ワインを手に入れる機会がある方は、ぜひハンガリーの赤ワインもお試しください。

ミュスカ・ヴァンダンジュ・タルディーヴ シャトー・パジョス

ボルドーワインで有名な産地ポムロールの「シャトー・クリネ」がハンガリーで醸す、やや甘口のシャトーパジョス産の白ワインです。

遅摘みで収穫された糖度の高いミュスカを使用したもので、部分的に貴腐菌がついていることから、ほどよい甘さに仕上げられています。

チーズケーキやアップルパイのデザートととても相性が良いワインです。
樽熟成をせずフレッシュな状態で瓶詰めされているので、ミントやハチミツを思わせる香りからは想像できない引き締まった酸と、爽やかな飲み口の1本となっています。

アイスワイン シャトー・パジョス

ボルドー ポムロールの名手「シャトー・クリネ」が手掛けた、シャトーパジョスのアイスワインです。

平均気温-9℃で凍りつき、糖度を高めた貴重なブドウが使用されており、高貴な甘さと風味、まろやかな口当たりと、引き締まった酸を有するバランスの良いワインに仕上がっています。

女性だけで審査が行われる国内最大級のワインコンクール「サクラアワード」にてゴールド賞の受賞経験があるワインですので、ギフトとしても最適です。

トカイ・アスー・エッセンシア シャトー・パジョス

シャトーパジョスが醸す、世界三大貴腐ワインの1つ「トカイ・アスー・エッセンシア」です。

残糖分が1リットルあたり180g以上で、5年以上の熟成が義務づけられたハンガリーを代表する貴腐ワインです。
その味わいは白い花やハチミツ、アプリコット、そして複雑なアロマで覆われています。

このシャトー・パジョスの「トカイ・アスー・エッセンシア」は、世界でも権威のあるパーカーポイントで100点を獲得したという驚くべき存在のワインで、世界中のワイン愛好家たち垂涎の品として知られています。

ご自身へのご褒美や、大切な方へのギフトなど、ぜひ特別な時にお買い求めください。