Malenchini
マレンキーニ
70ヘクタールの自家畑はキアンティの中心部に広がり、
そのブドウを使って、キアンティ、
キアンティ・コッリ・フィオレンティーニ、
スーパートスカーナのブルツィッコ、ヴィンサント、
そしてオリーヴオイルも造られています。
マレンキーニのワインの礎を築いたのは、
今は亡き巨匠「ジュリオ・ガンベッリ氏」です。
トスカーナの巨匠、サンジョベーゼを扱わせたら
右に出るものはいないと言われた天才醸造家。
彼の薫陶を受け、マレンキーニのキャンティは、
伝統的な製法で作られています。
醸造所は、11世紀にたてられたメディチ家の別荘を使用しています。
情熱(パッション)こそが、マレンキーニという一族を動かし、2世紀以上に渡ってワイン造りを行い、マレンキーニの遺産でもあるワイン造りのノウハウを育ててきました。
現在オーナーの夫人マリアさんは、キャンティ・ コッリ・フィオレンティーニ協会の現会長を務めており、この土地に貢献し、他の生産者に影響を与えています。
この両輪が高品質なワインを生み出すためには不可欠で、この理念を持ち続けることがトスカ ーナ最高の伝統を維持することにつながります。そして日々変化し続けています。
ワイナリーにある、別荘(ヴィラ・メディツィア・ディ・リリアーノ)は、フィレンツェ市街からわずか数キロ離れた場所にあり、セレモニー、ビジネスミーティング、イベントを行う代表的な場所としても使われています。
伝統的なキャンティD.O.C.G.ですが、
ブドウは全てフィレンツェ傍のマレンキーニ自家農園から。
100%オーガニック栽培のものを使用します。
粘土質土壌の畑で、収穫は全て手摘み。9月上旬から中旬に収穫します。
サンジョヴェーゼ主体ですが、飲み心地に柔らかさ、ふくよかさを表現するため、
メルロ種を10%程度ブレンドします。
キャンティ・リストレット・ディ・リリアーノ
ラズベリーやブルーベリーを思わせる果実の香り、チェリーの爽やかな香りにリコリスやミントのような爽やかな香り、森の苔のようなしっとりと甘い香り。
口に含むとしっとり柔らかく、少しの鉄分とミネラルを感じます。酸味と甘みのバランスがちょうど良く、渋みも抑えられていてすいすいと何杯でも飲めそうな優しい味わい。
ストレスなく飲めるのは自然派ブドウによるのかもしれません。
室温よりは、ほんの少し低め(でも白ワインほど冷やさない程度)
の温度で飲むと、味わい・香りのバランスが調和して
美味しくお飲みいただけます。
「リストレット」とは、イタリアでは小さなサイズのエスプレッソコーヒーのこと。
小さいため、価格も一番お手ごろですが、抽出の一番最初のカフェの香り・味わいが最も凝縮されている部分なので、カフェのクオリティやバリスタの力量が見えてしまう注目すべき一杯でもあります。
そして「Ligliano リリアーノ」とは、マレンキーニの蔵がある城館の名前。
かつてルネサンス期にかの有名なメディチ家が構えた夏の離宮です。
館の周囲にはオーガニック栽培のブドウ畑が広がり、収穫してすぐに蔵へ運び込み、ワイン造りをします。
この「リストレット・ディ・リリアーノ」は、カフェでのお試しになる一杯のように、
マレンキーニのワイン造りを多くの人に知ってもらいたい、という考えから生まれた1本。
もちろん、ブドウはすべて自家農園のオーガニックブドウ。
キャンティのベースとなるサンジョヴェーゼ種に加え、メルロ種を少量ブレンドする事で、ベリー系のチャーミングな香りと滑らかな舌触りで飲み飽きないワインへと整えています。
「どんなお食事と合わせても、美味しく1本飲んでもらえるように」
こう語るディレッタ。心遣いに、女性醸造家ならではの視点、優しさが感じられます。