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本日は、白ワイン用のブドウ品種
「ミュスカデ」についてお話します。
ブルゴーニュ生まれだけど、今はロワールで大活躍の「ミュスカデ」
「ミュスカデ」というブドウ品種は、
フランスのロワール川下流域、大西洋への河口付近で主に栽培されているブドウ品種。
辛口で爽やかな風味の軽快なワインを作る白ワイン用のブドウ品種です。
ワインの世界では、同じブドウ品種でも地方によって様々な呼び方をすることがあります。
この「別名」の事を、「シノニム」と言いますが、
このミュスカでも「シノニム」が存在し、それを「ムロン・ド・ブルゴーニュ」と言います。
由来は、その昔、ミュスカデ自体がブルゴーニュからやってきたブドウ品種の為、
このような名前が付いたとされています。
※現在ブルゴーニュでミュスカでは作ってはいません。
このミュスカという品種を使った白ワインは、
先ほども説明した通り爽やかで軽快な白ワインで、早飲みタイプのものが多いですが、
中にはやや旨味を感じるような作りの物も存在します。
あえて澱を残して寝かせる「シュール・リー製法」
通常、発酵の途中で発生した澱は取り除かれますが、
それを取り除かず、樽やタンクの中で、ワインと一緒に寝かせる
「シュール・リー製法」を使って作られるミュスカデがあります。
その場合、ラベルには「シュール・リー=sur lie」と記載されています。
ただのミュスカデではなく、シュール・リー製法で造られたものという意味で、
必ずラベルに記載されます。
シュール・リー製法で造られたミュスカデは、
旨味を閉じ込めた澱とともに寝かせられるため、
白ワインに旨味が溶け出し、ただの軽快な辛口の白ワインではなく
爽やかながらもほんのり旨味を感じる味わいになります。
こってりとしたコクのある白ワインとまではいきませんが、
ただ軽快なだけじゃない白ワインをお探しの方には
丁度良いボリューム感で楽しめると思います♪
またこの地方で造られる、山羊乳を使用したシェーヴルチーズは、
この辛口で旨味の詰まった白ワインとマッチします◎
ぜひマリージュをお楽しみ下さい!