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１０月もあと数日で終わり、本格的な秋到来ですね。
秋といえば、芋・栗・かぼちゃ、
そしてとろけるチーズ！！
ヨーロッパアルプスの定番
チーズフォンデュをはじめとして、
ラクレットやモンドールなどなど
とろけるチーズが美味しい季節になってきました。
そこで、本日は秋におすすめのチーズ「モンドール」をご紹介します。
モンドールチーズとは
モンドール、ご存知の方も多いと思いますが、
フランスとスイスの国境あたりで昔から造られている
ウォッシュチーズの一種です。
8月15日～3月15日までの期間だけ
製造が許されているので、市場に出回り始める頃には、
「ああ秋になったんだなあ」
と感じる秋の風物詩となっています。
もしフランスに俳句があったなら、
きっと季語として歌に詠まれていたでしょう。
フランス側ジュラ山地で造られたものは「モンドール」、
スイス側で造られたものは「ヴァシュラン・モンドール」と呼ばれます。
モンドールの特徴
モンドールの特徴はなんと言ってもその独特な作り方。
無殺菌の新鮮な牛乳が原料で、定期的に反転させながら塩水で洗い、
モミの木の一種であるエピセアの樹皮を巻いて、エピセアの棚の上で熟成させます。
さらに出来上がったモンドールもエピセアの木箱に入れて出荷されます。
一般的に日本で販売されているモン・ドールは、
直径15㎝ほどの木箱に詰められていますが、サイズは大型のタイプも存在します。
チーズの表面は白から淡いオレンジ色で、全体の生地が波打っています。
表皮はやや固めですが、表面を切り取ると中からとろりとしたクリーム状の
柔らかなチーズが現れます。
とてもクリーミーでマイルドなので、クセのつよいチーズが苦手という方にもおすすめです。
モンドールチーズに合うワイン
そんなモンドールチーズを生む「ジュラ地方」のワインが、
最近注目を集めています。
今までは、アクセスのし難さや地元でほとんど消費されてしまうため、
国外に出ることがあまりなかったジュラ地方のワインですが、
徐々に輸出量が増え、ブルゴーニュ地方に近いこともあり、
シャルドネやピノ・ノワールを使った上質なワインの人気が高まっています。
もちろん、モンドールチーズとの相性も抜群！
そこで、モンドールチーズに合わせたいワインを2本ご紹介します。
コート・ド・ジュラ ピノノワール ヴィニコール・ダルボワ
ジュラ地方はブルゴーニュに隣接しているため、
ブルゴーニュのテロワールに近く、
栽培が難しいピノノワールの特徴を引き出すことができる、
数少ない土地の一つ。
そんなジュラ地方で、100年以上の歴史をもつフランスで最古の生産者協同組合
の1つでもあるフリュイティエール・ヴィニコール・ダルボワが手掛ける
ピノ・ノワール100%のこのワインは、非常にユニークなピノ・ノワール。
若いうちから、マッシュルームや完熟したプラムのような香りが既に現れており、
後味に完熟したベリー系の風味が色濃く残る非常に印象的なワインです。
カシスやブラックベリーなどをコンポートしたタルトとの相性も抜群ですが、
モン・ドールチーズとのペアリングがオススメです。
アルボワ・シャルドネ ヴィニコール・ダルボワ
先ほどと同じ生産者のフリュイティエール・ヴィニコール・ダルボワが手掛ける
シャルドネ100％の自然派白ワイン。
シャルドネはジュラ地方のブドウ栽培ににおいて、
全体の42％と最も広範囲に植えられているブドウ品種。
日照量が多く、太陽が照る日中はとても暑くなりますが、
標高が高いため夜はぐっと冷え込み寒くなるため、
凝縮感のある素晴らしい高品質なシャルドネが育ちます。
輝きのある黄金色で、果実の甘い香りに続いて白い花の香りがあります。
味わいはミネラル感が強く魚介のテリーヌと素晴らしい相性を見せます。
もちろん、モン・ドールチーズにもピッタリです。
モンドールチーズで作る絶品チーズフォンデュの作り方
チーズ専門店「フェルミエ」から届いた、
チーズ熟成士仕込みの本格派！
「モンドール AOP 約450g MONT D’OR」
フランス チーズ（ウォッシュタイプ）アルノー社
絶品！「フォンデュ・オ・モンドール」の作り方
１．モンドールの上面の表皮を切り、ふたのように持ち上げる
２．白ワインを加え、お好みできざみニンニク、パン粉をふるう
３．木箱が焦げないようにアルミホイルで巻き、オーブンで焼く
トロトロになったモンドールチーズにパン屋お好みの野菜を
フォンデュしてお召し上がりください。
これからの寒い季節は、
モンドールに限らず、チーズが美味しい時期。
春～夏の牧草を食べた牛のミルクで作ったチーズが
熟成を経て出回り始めますが、
これがとても美味しいのです。
ちょい炙りチーズ、
チーズをたっぷりかけたグラタンなどなど
そんなとろけるメニューに
ぜひジュラワインを合わせてみてください。
