日本原産のブドウ品種マスカットベーリーAの特徴とは

日本原産のブドウ品種マスカットベーリーAの特徴とは

日本原産のブドウ品種マスカットベーリーAの特徴とは

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マスカット・ベーリーA

マスカット・ベーリーAは、甲州についで日本の固有品種として、
O.I.V.(Office International de la vigne et du vin 国際ブドウ・ワイン機構)に、
品種登録された日本ワインに欠かせない重要品種です。
また、日本の気候に合うよう造られたため、
醸造用だけでなく生食用も兼ねており、日本の幅広い産地で栽培されています。
アメリカ系ブドウ品種のベーリーから受け継いだ
ストロベリーキャンディーの独特の香りが特徴の
日本固有品種マスカット・ベーリーAについてお話します。

マスカットベーリーAの特徴と造られるワインの特徴

マスカット・ベーリーAは、
1927年に、新潟県上越市にある岩の原葡萄園の川上善兵衛氏によって
アメリカ系ブドウ品種のベーリーとヨーロッパ系の黒い皮のマスカットである、
マスカットハンブルグの交雑育種で生み出されたブドウです。
白ブドウの甲州に次いで、日本で2番目に多く栽培されている黒ブドウです。
日本の気候に合わせて造られたため、
うどんこ病やカビ病などのブドウに大敵な病気に強く、
また、夏の高い湿度や冬の寒さにも耐えられる強い品種のため、
東北から九州までの幅広い産地で造られており、
中でも山梨県、山形県、島根県、岡山県などで造られる
マスカット・ベーリーAが有名です。
マスカット・ベーリーAの呼び方については、
「マスカット・ベリーA」と呼ばれることも多いですが、
正しくは、片親のアメリカ系ブドウ品種の「ベーリー(Bailey)」の表記からも、
マスカット・ベーリーAと呼ぶのが正式な名称とされています。
近年、日本ワインが世界に注目されるようになり、
品質が向上していますが、そのきっかけの1つとなったのが、
2010年に日本ワインには欠かせない白ワイン用のブドウ品種である甲州が、
O.I.V.(Office International de la vigne et du vin 国際ブドウ・ワイン機構)に、
品種登録されたことでした。
ここから、一気に日本ワインが世界から注目を集めるようになり、
目覚ましく日本ワインの品質が向上していきました。
そして、甲州の登録から3年後、2013年にマスカット・ベーリーAが
O.I.V.に正式に品種登録されました。
以前、品質が低い赤ワインしか作ることができないと言われていた
マスカット・ベーリーAですが、現在では栽培方法・収穫時期など
根本から見直し、国際的な品質向上を目指して、
栽培家・醸造家たちによる努力により品質がどんどん向上しています。

マスカット・ベーリーAから造られるワインの特徴は、
アメリカ系ブドウ品種の特徴であるフォクシーフレーバーという、
ストロベリーキャンディーのような独特の香りが一番の特徴です。
ストロベリーキャンディーやコットンキャンディーなどの甘いアロマに、
シダ植物のニュアンスがあり、フレッシュな果実味としっかりとした酸に、
おだやかなタンニンでグレープジュースのようなフレッシュで、
軽やかな味わいが特徴です。
マスカット・ベーリーAは、ライトボディからミディアムボディまで、
幅広いスタイルのワインを生み出します。

おもな産地と特徴

マスカット・ベーリーAは、ワインの醸造用としてだけではなく、
生食用としても利用されるため、日本全国で広く栽培されています。
原産地は新潟県ですが、現在ではマスカット・ベーリーAのワインの
8割が山梨県で生産されています。

■新潟
マスカット・ベリーAの産みの親である川上善兵衛氏創業の岩の原葡萄園が特に有名です。
新潟県は昼夜の温度差が激しいため、しっかりとした糖度をもつブドウが育ち、
果実味豊かなワインに仕上がる傾向があります。

■山梨
マスカット・ベリーAの収穫量は山梨県が全体の8割を占めます。
山梨県は、日本の中でもブドウ生育期日照時間が長く比較的降雨量が少ないなど、
ブドウ栽培に適した気候と水はけのよいテロワールがあり、
日本ワインを代表するワイナリーが集まる産地です。
中でもサントリーの登美の丘ワイナリーや、グレイスワイン、
丸藤葡萄酒、シャトーメルシャンなどが有名です。

マスカットベーリーAから造られるおすすめワイン

サントリー ジャパンプレミアム マスカット・ベーリーA
サントリーが手がける日本ワイン。
ジャパンプレミアム マスカット・ベーリーAは、
日本を代表する赤ワイン用ぶどう品種マスカット・ベーリーAを使用した
ライトボディの赤ワインです。
華やかで甘い香り、控えめなタンニン、果実の自然な酸味が感じられる味わい。
日本固有のぶどう品種だからこその、和食との相性が楽しめます。
控えめなタンニンなので、焼鳥や肉じゃが、赤身の魚など、
しょうゆやタレで味付けした料理によく合います。
産地:山梨県

サントリー ジャパンプレミアム マスカット・ベーリーA

シャトー・メルシャン 山梨マスカット・ベーリーA
マスカット・ベーリーAを使用した、
程よい樽のニュアンスと甘美な果実の味わいでバランスの良いワイン。
鮮やかなルビー。サクランボ、ラズベリーのような赤い果実のほか、
キャンディのような甘い香りや樽育成由来のヴァニラの香りが全体を優しく包む。
程よい酸と柔らかいタンニンがバランスよく調和しているワインです。

シャトー・メルシャン 山梨マスカット・ベーリーA

グランポレール 岡山マスカットベーリーA
グランポレールは、北海道、長野、山梨、岡山の日本の風土を活かしたワインづくりで、
ブドウ本来の個性を引き出した繊細かつバランスのとれた味わいを生み出します。
岡山 マスカットベーリーA樽熟成は、ブドウ育成期の平均気温が20℃以上と暖かく、
風も穏やかな太陽に恵まれた土地、岡山で栽培され手摘みで収穫したブドウを使用。
柔らかなブーケと、マスカットベーリーA種特有の果実味に溢れた、
余韻のあるまろやかな味わいに仕上がっています。
ワイン初心者の方から、上級者の方まで幅広くお楽しみいただけます。
産地:岡山県

グランポレール 岡山マスカットベーリーA

朝日町ワイン 山形マスカットベーリーA
2016年日本ワインコンクール銀賞受賞。2017年銅賞受賞。
日本固有のぶどう品種マスカットベーリーA種(山形県産)使用。
農家が丹精込めて栽培したマスカット・ベーリーAを発酵した後、
ブドウの持つ旨味ををより多く残すために、濾過をせずに瓶詰めしました。
産地:山形県

朝日町ワイン 山形マスカットベーリーA

■スパークリングワイン
嘉スパークリング ロゼ・ブリュット
マスカット・ベーリーAで造られたスパークリング・ロゼ。
東北を代表する高畠ワイナリーが手掛けるこちらのワインは、
爽やかな酸とキリっとした果実味が魅力的な辛口スパークリングワインです。
「家庭料理」で使う様々な食材と相性が良く、幅広い料理とも合う万能ワイン。
幅広いお食事と合わせやすく見た目も美しいので、
パーティなどで活躍すること間違いなしです。
産地:山形県

嘉スパークリング ロゼ・ブリュット

おすすめワインに合う料理

ストロベリーキャンディーを思わせるアロマに、
フレッシュな果実を感じるフルーティで軽やかな味わいのマスカット・ベリーAは、
醤油ベースの和食と合わせるのがぴったりです。
特にみりんとお醤油の組み合わせの煮物が相性抜群なので、
肉じゃが、豚の角煮、ブリの照り焼き、タレ味の焼き鳥がおすすめです。

また、マスカット・ベーリーAはしっかりとした酸味も感じられるので、
赤身のお刺身やお寿司のにぎり、豚のしゃぶしゃぶなどさっぱりとした和食もあいます。
洋食に合わせるなら、アクアパッツァやトマト系のパスタなど
さっぱりしていて、酸味も感じられるお料理との相性がいいです。

マスカット・ベーリーAに合う料理

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