ジャムやワインにもなる万能のブドウ品種コンコード

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ジャムやワインにもなる万能のブドウ品種コンコード

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コンコードワインについて

アメリカ原産の品種コンコード。
アメリカでは、ワインとして醸造されるより、ジャムやジュースや生食として親しまれていますが、日本は、栽培されるコンコードのほとんどがワインとなり、極甘口から辛口まで非常に幅広い味わいのワインが造られています。
そこで、本日はコンコードワインについてお話します。

日本でも多く栽培しているコンコード

コンコードは、アメリカ原産のラブルスカ種の栽培品種の1つとされ、アメリカでは、ワイン用品種としてはメジャーな品種ではありませんが、造られるワインはほとんどが甘口タイプです。
日本では明治時代から長野県がおもな産地としてコンコードを栽培しており、京都や北海道などでもコンコードを使ったワインが造られ、極甘口から辛口まで幅広いタイプのワインが造られています。
コンコードの収穫量は2010年時点で2,347トンあり、そのほとんどが長野県産で、ワインの醸造用に1,985トン、ジュースなどの果汁飲料に27トン、生食用に2トン消費されました。
このように日本では栽培されるコンコードはほとんどがワイン用として使われています。

ジャムやジュースにワインなど使われ方は様々

原産国であるアメリカでは、栽培されるコンコードのほとんどがジャムやジュース、また生食用として消費されます。
きっと多くの方が一度は耳にしたことがあるアメリカの「ウェルチ」が手掛けるコンコードのグレープジュースは、今から150年以上前、ニュージャージー州で医師をしていたトーマス・ブラムウェル・ウェルチ博士によって、未発酵のワインを教会で行う聖餐式で使えないかと考え、開発されました。
その後、20世紀初頭アメリカでおこった禁酒運動の最中、当時の国務長官が開いた外交晩餐会でワインの代わりに、ウェルチのグレープジュースが出されたことをきっかけに知名度が一気に高まりました。
未発酵ワインというアイデアからはじまり、ジャム、ゼリーなど多くのグレープ製品が誕生しました。
ウェルチ社の本社はコンコードグレープの名前の由来にもなったマサチューセッツ州コンコードというコンコード種発祥の町にあります。

コンコードはジャムやジュースにも適している

コンコードから造られるワインの特徴

コンコードは、とても香り高い品種で、コンコードから造られるワインは、フルーティーな香りで渋みが少なくとても飲みやすいワインが多いのが特徴です。
アメリカで造られるワインは、キャンディーのような濃厚な甘味が強いものが多いですが、日本では、極甘口から辛口まで幅広いタイプが造られており、さらに、日本で造られるコンコードのワインは、酸化防止剤が無添加のものが多いので、ヘルシー志向の方にもおすすめです。
辛口タイプは、渋みが少ないため赤ワインがちょっと苦手という方でも飲みやすい味わいのものが多いです。
また、極甘口タイプは、デザートワインとして楽しめ、中にはアルコール度数が16~17度と高めのものもあり、そのまま飲むのももちろんおいしいですが、氷を入れてオンザロックで飲むのもおすすめです。
ロゼやスパークリングワインと非常にバリエーションが幅広いため、さまざまな味わいを楽しむことができます。

おすすめのコンコードワイン

いづつワイン コンコード(甘口)
信州桔梗ヶ原一帯の井筒ワインと契約農家で収穫された良質のコンコードを醸造した国産ブドウ100%のワインです。
ブドウの収穫、醸造後、いち早く瓶に詰めし出荷するその年一番の新酒で、ほどよい酸味と果実の甘みが優しく、チャーミングな味わいの甘口ワインです。

いづつワイン コンコード

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