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以前このソムリエ手帳でもご紹介した白ワインのカクテル「スプリッツァー」
白ワインを炭酸で割るさわやかな味わいで、
あのダイアナ妃も愛飲していたことで有名なカクテルです。
今回は、そのスプリッツァーを炭酸ではなく、ビールで割るカクテル!
ビアスプリッツァーをご紹介します。
ビールとワインの相性について
白ワインとビールって合うの?と、ワイン好きの人からすると、
ちょっと驚きの飲み方のように思われますが、
じつは、白ワインとビールはなかなかの相性なんです。
白ワインのすっきりとした酸味に、ビールのほのかな苦みが加わると、
甘口のカクテルが苦手という人でもおいしく飲める
キレとコクのある味わいのカクテルになります。
また、面白いのがビールも白ワインもさまざま味わいのものがあるので、
組合せ次第で多種多様な味わいのビアスプリッツァーを作ることができます。
一般的なビア・スプリッツァーの組み合わせとしては、
辛口のキレのあるピルスナー(ラガー)にドライな白ワインを合わせますが、
ビールをペールエールに変えて、すこしコクをプラスして飲みやすくしたり、
ベンジャンホワイトなどの柑橘が香るフルーティーなタイプに、
同じく柑橘系の香りをもつソーヴィニョン・ブランを合わせると、
とってもフルーティーなビアスプリッツァーになります。
また、苦みと酸味が少し苦手という人には、甘口のワインでもOK!
ビアスプリッツァーのカクテルレシピ
とてもシンプルなビアスプリッツァーのレシピをご紹介します。
■材料
・白ワイン(辛口) 180 ml
・ビール(ピルスナー) 120 ml
■作り方
グラスによく冷やした白ワインを注ぎ、
そのあと、ゆっくりとビールを上から注いだら軽くステアします。
混ぜすぎるとビールの炭酸が抜けてしまうので、
ゆっくりと軽く3~4回程度で大丈夫です。
おすすめの白ワイン
イライア・シャルドネ ヴィニャ・マーティ
五大シャトー「ムートン」、カリフォルニアの「オーパス・ワン」、
チリを代表するプレミアムワインの「アルマヴィーヴァ」を手掛けた
天才醸造家の造るふくよかな白ワイン!
夜は凍るほど寒く、昼は砂漠のように暑く、
乾燥していて、作物は育たないという世界で最も南の地、ILAIA(イライア)。
この過酷ともいえる土地で自根栽培で育つブドウは、どれも個性的で野趣のある味わい。
そのブドウをマーティ氏は伝統的な醸造法とフランス製のフレンチオーク樽を使い
見事なバランスへ整えていきます。
新世界のテロワールで育ったブドウと、旧世界の伝統的醸造法のハイブリッド。
フレンチオーク樽で低温熟成させた後、
約3か月シュール・リーの状態で熟成させたシャルドネは、
白桃やネクタリンのアロマ、柑橘類の花の香、トロピカルフルーツの香りに続き、
トースト、バニラを思わせる樽香、ナッツの風味が感じられ、
典型的なシャルドネの中にも、どこかフランスのものとは異なるボリューム感のある
固有の味わいが楽しめるワインです。