この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
もうすぐバレンタインデーですね。
バレンタインデーには、ちょっと特別な料理とワインでディナーを
と考えている方もいらっしゃいますよね。
そこで、おすすめしたいのがローストビーフとワインのペアリング。
しっかりとしたタンニンのボルドーワインと、
ジューシーな肉汁を味わえる赤身のローストビーフ。
デザートに濃厚なチョコレートなんていかがでしょうか。
そこで、本日はローストビーフとワインのペアリングについてお話します。
ローストビーフとワインの相性
ローストビーフは、伝統的なイギリス料理の1つで、
その起源は古く、イギリスに駐留していた古代ローマ軍が、
牛肉の塊肉をたき火で焼いて食べたことが始まりだと伝えられています。
イギリスでは日曜日に教会へ行った後、牛肉を焼いて食べるという習慣があり、
現在も「サンデーロースト」と言って、その伝統が残っているそうです。
日本では、クリスマスや記念日の定番料理として造られるローストビーフ。
牛肉の赤身の大きな塊肉を丸々焼いて作るローストビーフは、
見た目にも豪華で、サーロインステーキとは違って脂身が少ない分、
とてもヘルシーながら肉の旨味が味わえるので、人気の高い肉料理ですよね。
シンプルに焼き上げたローストビーフは、肉の脂と旨味がしっかりと味わえて、
赤ワインとの相性ももちろん最高です。
とくに、牛肉の脂分には、豊かな果実味にしっかりとしたタンニンを感じられるフルボディの赤ワインがオススメです。
牛肉の脂をワインのタンニンと酸がさっぱりとさせてくれ、
ワインの旨味もお肉の旨味も両方が引き立ててくれます。
ローストビーフと合わせるならボルドーワインがおすすめ
ローストビーフと合わせたいワインはやはりカベルネ・ソーヴィニヨンや
メルローを主体としたボルドーの赤ワインがおすすめです。
ローストビーフの香ばしいお肉の香りに、肉汁たっぷりのジューシーな鉄っぽい旨みには、
ブラックチェリーやカシス、プラムのような黒系果実のアロマに、
豊富な果実味とタンニンと、なめし革の複雑なニュアンスを含んだフルボディのボルドーワインがよく合い、
口に含むとしっとりとした牛肉の質感に、凝縮した果実味とタンニンが溶け合い、見事にマッチします。
また、ローストビーフの味の決め手ともなるグレイビーソースにも、
隠し味として合わせる赤ワインを入れるとよりおいしく頂けます。
白ワインに合わせるなら
白ワインとローストビーフを合わせる際には、ソースをグレイビーソースから、
醤油やポン酢にワサビと言った、和風テイストに変えると一気に白ワインと相性が良くなります。
合わせる白ワインは、こちらもボルドーワインがおすすめです。
ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンを主体に造られるボルドーブランは、
ソーヴィニヨン・ブランの柑橘系や花を思わせるみずみずしいアロマに、
はつらつとしたさわやかな酸があり、セミヨンの厚みのある果実味とまろやかさが加わり、
洗練されたエレガントさとふくよかな芳醇さのある味わいの白ワインで、
和風テイストのローストビーフとも、非常に相性が良いです。
ローストビーフに合うおすすめのワイン
オー・メドック・ド・モンブリゾン
ボルドー左岸、中でも高品質ワインの産地といわれるAOCオー・メドックの赤ワインですが、
このワインは、その中でも群を抜く出来栄えの1本です。
作り手であるシャトー・モンブリゾンは、1980年台からめきめきと頭角を表し、
マルゴー村のワインの中で最も注目されるブルジョワ級シャトーです。
メルロとカベルネ・ソーヴィニョンをバランスよくアッサンブラージュし、
滑らかで女性的な、いかにもエレガントな珠玉のボルドーワインへと、
見事に昇華させています。
輝きのある濃いガーネットで、凝縮したカシス、カシスの芽、プラム、
杉の木を思わせる 清涼感のあるアロマに続き、インク、乾いた石のミネラル、
アンズやベリー類の甘い果実香も感じられ、
しっとりと滑らかな口当たりで、渋みはとても滑らかで、自然と口の中いっぱいに味わいが広がります。
重すぎず、適度なボディに対して、香や味わいの密度が高く、とても飲みごたえがある1本。
長い余韻が楽しめるので、ゆっくり食べたい特別な日のディナーにぴったりです。
ローストビーフととてもよく合います。