ハウスワインとは?グラスワインやテーブルワインとの違いについて

ハウスワインとは?グラスワインやテーブルワインとの違いについて
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ハウスワインとは?グラスワインやテーブルワインとの違いについて

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ハウスワインとは

ワインにこだわりのあるお店だけでなく、最近は居酒屋でも数種類のワインを置くようになりましたよね。
飲み物のメニューを見ると、ビールやサワーと並んでハウスワインの文字を見かけるようになりました。
多くのお店がグラスワイン、デキャンタ、ボトルでハウスワインを出していて、とりあえず乾杯にハウスワインをと頼むことも多いですよね。
そこで、本日はハウスワインについてお話します。

ハウスワインとは

ハウスワインと言ってもじつは明確な定義があるわけではなく、もともとはヨーロッパで自家用のワインを各家庭で作っていて、それをハウスワインと言っていたところからきているそうです。
それでは、どんなワインがハウスワインとして提供されているのか。
基本的には、価格がリーズナブルでそのお店のお料理によく合う看板ワインが多くのお店で提供されているハウスワインです。
選ばれるワインはお店のテーマ、ジャンル、価格帯、料理内容に合わせて設定されることが多いので、万人受けするような味わいのワインから、限定した産地や生産者などのこだわりのワインを提供しているお店もあります。
いずれにしても、グラス1杯から頼めることがほとんどなので、まず、最初の一杯にハウスワインを頼んで、
ワインにどんなこだわりを持っているのか確認がてら注文するというのもいいかもしれません。

グラスワインやテーブルワインとの違い

グラスワインとは、言葉のとおりグラス1杯から注文できるワインのことです。
ワインは一度栓を開けてしまうと、酸素に触れることにより急激に酸化がすすみ、ワインは劣化していきます。
そのため、グラスワインとして用意されているワインは、以前までは赤ワイン、白ワイン1種類ずつのハウスワインくらいでした。
そのため、自分の好みに合ったワインを飲むことというのが難しかったのですが、最近は、ワインに凝ったレストランなら、その日のおすすめの料理に合うワインを赤ワイン、白ワインそれぞれ3種類ずつくらい用意しているお店も増えてきました。
でも、先ほどもお話したように、ワインは一度栓を開けてしまうと劣化していくもの。
グラスで提供するワインは、開けたらなるべく3日以内には売り切らないと、風味が落ちてしまいますので、店側もそれを考慮してワインをセレクトします。

また、テーブルワインは、EU加盟国のワイン法で明確に定義されている分類の1つで、フランス、イタリア、ドイツに関しては、この「テーブルワイン」の定義は、地理的表示がないワインというカテゴリーで、ワインの品質分類の格付けとしては、一番下に位置します。
しかし、格付けが一番下だからと言って、必ずしも質の悪いワインということではなく、さまざまな基準に縛られない自由な生産ができることから、品質が高いものや値段が高いワインもたくさんあります。
たとえば、フランスであれば「Vin de Table」産地表示のないワインという区分になり、Vin de Tableの7割近くを生産しているラングドック=ルシヨン地域圏のものは、ボルドーワインなどのAOPに分類されているワインと同じくらい品質が高いと評価されるものも出てきています。
イタリアでは、テーブルワインに当たるのが「Vino」(地理的表示のないワイン)で、以前の「VdT」にランクされているワインです。
最低の基準はあるものの、ブドウ品種・生産地の表記の義務はなく、DOP、IGP申請がなされていないワインがここに分類されます。
規定にしばられることなく自由に造れることから、質の高いワインも多く造られています。
ドイツのテーブルワインに相当するものは、「Deutcherwein」(ドイッチャーヴァイン=地理的表示なしワイン)で、以前まではターフェルヴァイン(Tafelwein)と呼ばれていました。
ドイツ国内で生産されたブドウだけで造られることが義務付けられていますが、使用する品種やヴィンテージの表記などは自由です。

ハウスワインがあるお店ではまず最初に頼もう

さきほど触れたとおり、ハウスワインとはそのお店の看板ワインでもあります。
そのお店のコンセプトであるテーマや価格帯に合わせ、安くて美味しく、ワインの味わいが主張しすぎない料理に合うワインとして
選ばれて提供されています。
そのため、コストパフォーマンスにも優れており、グラス一杯から頼めますので、まずはそのお店の実力を知る。という意味でも、一番最初にハウスワインを注文するとお店のワインへのこだわりが見えてきます。
初めて訪れたお店では、ぜひ最初の一杯にハウスワインを頼んでみてはいかがでしょうか。

まずはハウスワインを頼んでみよう

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