【カクテルの王様】マティーニはベルモットのかわりに白ワインでも美味しい

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【カクテルの王様】マティーニはベルモットのかわりに白ワインでも美味しい

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カクテルの王様マティーニ

映画などでもよく登場するカクテル、マティーニ。
カクテルの王様とも言われており、普段カクテルを飲まない方でも一度は聞いたことがある名前ではないでしょうか。
そこで、本日はカクテルの王様マティーニについてお話します。

カクテルの王様マティーニとは

マティーニは、蒸留酒であるジンをベースに、白ワインを主体としたニガヨモギなどの香草やスパイスを配合して作られるフレーバードワインを混ぜてつくるカクテルです。
蒸留酒であるジンもベルモットもどちらもアルコールであるため、アルコール度数も約35%と非常に高いカクテルです。
マティーニがカクテルの王様と言われているのには、明確な理由がないようなのですが、マティーニというお酒の完成度と、シンプルなレシピながら、バーテンダーが試行錯誤を繰り返すカクテルでもあることから、そのように呼ばれているのかもしれません。
また、イギリスの元首相チャーチルや文豪のヘミングウェイなど多くの著名人が愛したカクテルでもあり、そういった人気の高さも王様と言われる所以でしょう。
このマティーニという名前の由来についても諸説あり、1910年頃、ニューヨークのニッカボッカー・ホテルで働いていたマティーニという名前のバーテンダーがこのカクテルを考案したことからその名がついた説と、マティーニが考案された際に使用されていたベルモットが、イタリアのマルティーニ・エ・ロッシ社製を使っていたからという説もあります。

マティーニに使われるベルモットとは

ベルモットは、ドイツ語のヴェルムト(Wermut)からきていて、ヴェルムトは植物のニガヨモギを意味しています。
主にイタリアやフランスで造られており、原材料は白ワインを主体として、ニガヨモギ・コリアンダー・ナツメグといったハーブやスパイスを数十種類白ワインに漬け込んで作るため、とても独特な香りがするフレーバードワインです。
ベルモットの2大産地であるイタリアとフランスでは、イタリアでは甘口、フランスでは辛口のベルモットが有名で、甘味のあるベルモットはスイート・ベルモットと呼ばれ、大きく分けて赤みがかった色のロッソと、あまり色のないブランコに分けられます。
スイート・ベルモットは、フレーバーがより強く感じられるのが特徴です。
一方、ドライ・ベルモットは甘さも香りも控えめに作られており、シンプルな味わいなので、ストレートでそのまま味わうことも多いです。
アルコール度数は15%から22%くらいまでと、一般的なスティルワインよりも高く、食前酒として少量飲むのがスタンダードな飲み方です。

マティーニの味や特徴

マティーニの基本のレシピはとてもシンプルですが、バーテンダーの数だけレシピがあると言われており、マティーニ専門のレシピ本があるほど、その種類は無限大です。
マティーニはそれだけ、シンプルながらも奥深いカクテルであり、先ほども触れたとおり、バーテンダーが試行錯誤し続けたくなるカクテルなのです。
マティーニのベースとなるジンは、ジュニパーベリーというハーブなどを使った蒸留酒で、そのジンに数十種類のハーブとスパイスが配合されたフレーバーワインであるドライベルモットを混ぜたカクテルなので、マティーニの味わいは、ハーブ由来の植物のすっきりとした独特な香りと口に含むとキリっとした締まるような刺激を感じる爽快感のある辛口です。
添えられたオリーブの塩味がまた、味わいをより一層引き立ててくれます。

マティーニのレシピ

マティーニの基本レシピは、ドライ・ジン – 45ml、ドライ・ベルモット – 15mlの3:1の比率で作られるのがスタンダードですが、4:1の比率で作られることも多く、もともとはジン1に対してベルモット2が基本のレシピとされていましたが、だんだんと辛口なドライタイプが人気になり、ジンの比率が多くなってきました。
中には、ジンの比率を究極に高め、ベルモットをほんの1滴注ぐだけというエクストラ・ドライ・マティーニというのも作られたそうです。

◆作り方
まずは、マティーニ用のショートグラスを用意しておきます。
ジンはあらかじめ冷凍庫でしっかりと冷やしておき、氷を入れたミキシング・グラスにドライ・ジン – 45ml、ドライ・ベルモット – 15mlを入れ、マドラーもしくはバースプーンで中身が冷える程度にステアします。
氷が入らないように、カクテルグラスに注ぎ、オリーブを添えたら完成です。

先ほども触れた通り、マティーニの種類は無限大です。
中でも、不動の人気を誇るアレンジレシピが、ウォッカマティーニです。
ベースのジンをウォッカに変えて、ベルモットを加えてステアしたカクテルで、レモンの皮を絞ってレモンの香りづけをするレシピがとても人気です。

ベルモットは白ワインで代用出来る

ベルモットのベースはもともと白ワインですので、ベルモットが手に入らなかったという時などは、白ワインでも代用できます。
先ほどの基本のレシピのベルモットの代わりにお好みの白ワインを入れてみてください。
開けてから数日経ってしまった白ワインでも大丈夫です。
アルコール度数の強いジンと割りますので、酸が強くなってしまった白ワインの風味も気になりません。
ベルモットのハーブの独特の風味が少し苦手という方も、白ワインを代用したマティーニはおすすめです。

マティーニ

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