チリのテロワールを楽しめる!品種別おすすめワイン4選

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チリのテロワールを楽しめる!品種別おすすめワイン4選

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チリワインの魅力とは?ソムリエ厳選のおすすめ5選もご紹介

チリワインはお好きですか?
私は、始めて飲んだ赤ワインがチリのカベルネ・ソーヴィニヨンで、そこから、赤ワインが一気に好きになりました。
みなさんも一度はチリワインを飲んだことがあるのではないでしょうか。
チリワインはコストパフォーマンスも高く、デイリーワインとして飲みやすいことから、
スーパーやコンビニでも当たり前のように目にしますよね。そこで、本日はチリワインの魅力を深堀するとともに、当店一押しのチリワインを4本ご紹介します。

コスパ最強!チリワインの特徴

チリワインを飲んだことがある方なら、きっとお気づきだと思いますが、やはりチリワインの魅力といえば、コストパフォーマンスの高さですよね。
スーパーやコンビニでは、500円から1000円くらいまでの価格帯のチリワインが陳列していて、デイリーで楽しめるワインが数多くあります。
かくいう私も1週間に1度はチリワインが飲みたくなって購入します。
チリワインのコストの安さはいくつか要因があり、1つは、チリがブドウの栽培に適しており、ブドウが大量に生産できること。
2つ目に、のちほど詳しくご説明しますが、チリと日本は2007年にEPAが発効されたことにより、チリワインの関税がかからないこと。
3つ目に、チリの人件費が安いため、生産にかかるコストを抑えられる
こうした複合的な理由から、他の国のワインに比べてチリワインは安く、デイリーワインとしてピッタリなことから、日本で人気のワインになりました。

チリのワインはどんなワイン?

ただ、安いばかりでおいしくないワインなら、だんだんとすたれていきますが、チリワインはブドウそのものの質も高く、年々その品質が向上しており、今では、価格がリーズナブルなデイリーワインばかりではなく、プレミアムワインと言われる高級路線のワインも多く造られるようになりました。
そもそも、チリでワインが造られるようになったのは、16世紀半ばスペインの宣教師によってブドウ栽培が始まったのがきっかけで、19世紀後半にフランスからワイン醸造の専門家がチリに渡ってきたことによりワイン産業がさらに発展しました。
そんなチリで造られるワインは、しっかりとした果実味がありながらも、けっして重すぎないちょうど良いバランスのとれた味わいで、赤ワイン、白ワインともにブドウ本来の旨味を残しながら、
ベリー、柑橘、トロピカルフルーツなどのさまざまなフレーバーを感じられるフルーティなタイプのワインが多く造られています。

チリはブドウを栽培するのに最適な場所

チリの代表的な品種ともいえるカルメネールは、もともとフランス・ボルドー地方が原産の品種でしたが、フィロキセラ禍の影響でボルドーからカルメネールは徐々に姿を消していき、19世紀半ばにメルロなどの品種とともに、カルメネールの苗木がボルドーから持ち込まれ、チリの気候に見事合っていたこともあり、順調に栽培されていき、今では、チリが一番の生産量を誇る産地になりました。
このようにチリはブドウ栽培に適したすばらしい気候をもった産地で、チリの地形は南北に細長く太平洋とアンデス山脈からの影響を受けていることから、さまざまなテロワールがあります。
気候もヨーロッパに比べて1年を通して日照時間が長く、暑い日差しと海からくる冷涼な風、夜はアンデス山脈から降りてくる冷気で大気が冷えて乾燥するなど、昼夜の寒暖差が大きいため、凝縮感のあるブドウができます。
こうしたブドウ栽培に適した最高の条件がそろっているため、
ヨーロッパから運んできた国際品種のカベルネ・ソーヴィニヨンをはじめとするメルロ、カルメネール、シラー、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、セミヨンなど多くのブドウ品種が栽培されています。

なぜチリのワインは輸入量がNo.1なのか

日本のワインの輸入量で2015年以降1位を独走しているのがチリワイン(2019年統計)。
チリワインの輸入量は全体の約3割弱を占めていて、これは2位のフランスワインとほぼ同じくらいの割合です。
今から10年ちょっと前まではフランスワインが日本の輸入量の約4割を占めていましたが、2007年9月に日本とチリでEPAが発効されたことにより、2007年時点では、8.8%だったチリワインがEPAにより段階的に関税が引き下げられ、2019年にはこの関税が撤廃されて、完全に0になったことで、輸入量が年々増加し、2015年からはフランスを抜いて1位になりました。

品種と味わい

ここからはチリワインの代表的な品種をご紹介していきます。
チリをはじめとするニューワールドのワインは、ヴァラエタルワインといって、使われているブドウ品種が分かりやすくラベルに表示しているものが多いので、自分の好みの品種が分かるとリピートしやすくなりますよね。
私も、初めて飲んだ赤ワインがチリのカベルネ・ソーヴィニヨンだったので、しばらく赤ワインはそればかりリピートしていました。

赤ワイン

チリの赤ワインの魅力を一言でいうと、バランスの良さです。
しっかりとした果実味がありながらも、果実の味わいばかり強調されるわけではなく、ほどよいタンニン、酸味も備わっており、でも全体的にブドウ本来のしっかりとした果実味がベースにあるので、フルーティで飲みやすい仕上がりになっています。

カベルネ・ソーヴィニヨン

カベルネ・ソーヴィニョンは、チリのブドウ生産量の約45%を占めており、チリカベと略して呼ばれるほど、チリを代表するブドウ品種です。
カシスやブラックベリーなどの黒系の果実を思わせる凝縮感のある果実味があり、酸もタンニンもほどよくあるので、しっかりとした構造の味わいのワインになります。

メルロ

チリで生産量第2位を誇る黒ブドウがメルロで、熟したプルーン、ブルーベリー、ダークチェリーなどの黒系果実に、スミレのエレガントな香りと、熟成するごとにクローブなどのスパイス香が感じられ、カベルネ・ソーヴィニョンに比べタンニンが穏やかなので、親しみやすく温和で、ふくよかな味わいが特徴です。

ピノ・ノワール

チリは温暖な産地だけでなく、冷涼な気候を持つ産地もあり、冷涼な気候を好むピノ・ノワールも栽培されています。
ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールよりも、ブドウの完熟度が高いため、よりフルーティでベリーのアロマがしっかりとしたチャーミングな味わいが特徴です。

カルメネール

先ほども触れましたが、もともとはボルドー原産だったこのブドウ品種は、19世紀にチリに苗木が持ち込まれ、チリの気候に適していたため、広く栽培されるようになり、今ではチリがカルメネールの一番の生産国となりました。
イチゴ、ラズベリー、チェリー、ブラックベリー、プラムといった果実のアロマに、コーヒーやビターチョコレートのような苦味のある香ばしいアロマがあり、タンニンが穏やかでソフトな飲み口の赤ワインが造られています。

パイス

パイスは1997年までは、チリでもっとも多く栽培されているブドウ品種で、カベルネ・ソーヴィニョンに抜かれるまではチリを代表する品種でした。
パイスは、乾燥に強く灌漑がなくても育ち、ブドウ特有の病気に耐性があり、樹勢が強く収量も多い品種のため、大量生産のワインに向いており、チリの南部では紙パックや大瓶に入れて販売され、大衆ワインとして親しまれています。
チェリーなどのアロマがありフルーティでタンニンがおだやかで、飲みやすい軽快なボディの素朴な赤ワインになります。

白ワイン

赤ワイン同様、白ワインもブドウの完熟度が高いため、レモンやグレープフルーツ、リンゴ、洋ナシ、桃、パイナップルといった白ブドウ品種が持つ、果実のアロマがしっかりとしたフレッシュな飲み口のワインが多く造られています。

ソーヴィニヨン・ブラン

チリでの白ブドウ生産量1位を誇るのがソーヴィニヨン・ブラン。
ソーヴィニョン・ブランらしいグレープフルーツとハーブのアロマがしっかりと感じられ、キレのあるフレッシュな酸があり、比較的すっきりとした味わいの白ワインが多く造られています。

シャルドネ

チリのシャルドネは、洋ナシやリンゴといった甘めのアロマとコクがあり、酸もおだやかで果実味豊かな味わいのものが多いので、こってりとした味付けの料理によく合います。

産地で考える

チリは、アンデス山脈と太平洋に挟まれた南北1400キロに及ぶ細長い地形をしているため、海と山の両方の影響によりさまざまなテロワールから、多種多様なワインが造られています。

コキンボ

チリ最北のワイン産地であるコキンボ地方は、エルキ・ヴァレー、リマリ・ヴァレー、チョアパ・ヴァレーなどを擁する地域で冷涼な気候の産地です。
標高1000~2000mの高地にブドウ畑が見られるところもあり、昼夜の寒暖差が激しいため、凝縮感のある味わいのブドウから、果実味のしっかりとしたワインが生まれています。

アコンカグア

アコンカグア地方の中でも最も北側にあるアコンカグア・ヴァレーは半砂漠地帯となっており、雨はほとんど降らず、年間で300日晴天という気候から、ブドウも地中深くまで根をはり、太陽の日差しをしっかりと受け熟したブドウが育ちます。
冷涼な産地もあり、エレガントな味わいのワインも多く造られています。

セントラル・ヴァレー

セントラル・ヴァレーは、マイポ・ヴァレーを始め、カチャポアル・ヴァレー、コルチャグア・ヴァレー、クリコ・ヴァレー、マウレ・ヴァレーを含む地域で、チリ随一の高品質なワインの生産地として有名です。
とくに、マイポ・ヴァレーは首都サンティアゴから近く、19世紀からいち早くヨーロッパ品種の栽培が始まった地域で、チリを代表するワイン産地の1つです。

スール

チリ南部の産地であるスール地区は、有名なワイン産地ではありませんが、90年代はチリの代表的な品種であったパイスが今でも多く栽培され、紙パックや大瓶に入れて販売され、デイリーワインとして親しまれています。

ワイナリーでも変わる、ワインの味わい

チリには約500のワイナリーがあると言われており、デイリーワインはもちろんのこと、中にはプレミアムワインも造る実力派ワイナリーも多くあります。
そこでチリワインを語る上で、ぜひ押さえておきたいチリを代表する6つのワイナリーをご紹介します。

ロス・ヴァスコス

ボルドー5大シャトーの1つシャトー・ラフィット・ロートシルトを所有するドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト・ラフィットが経営するワイナリー。
チリにおけるプレミアムワインのパイオニアとして、ミクロクリマのあるコルチャグア・ヴァレーにブドウ畑を所有し、減農薬農法でブドウを栽培し、そのほとんどを手摘みで収穫しています。
「ロス・ヴァスコス」は、シャトー・ラフィット・ロートシルトの技術とチリの最高のテロワールが融合したワインです。

サンタ・ヘレナ

アルパカのシルエットが描かれたボトルがチャームポイントの「アルパカ」シリーズ。
みなさんも一度はスーパーなどで見かけたことがあるのではないでしょうか。
サンタ・ヘレナは、いち早く海外進出を果たしたチリワインの輸出におけるパイオニア的ワイナリーで、現在では世界50カ国以上で愛飲されています。
リーズナブルな価格で気軽に楽しめるアルパカシリーズは、価格がリーズナブルなだけでなく、クオリティの高さも支持されており、ワイン好きがデイリーワインとして楽しむチリワインの代表格です。

コノスル

「コノスル」は、サステナブルなブドウ栽培を実践しており、害虫を駆除するのに、害虫が木に登って若い枝を食べないよう、木の幹に油とガーリックを染みこませた厚紙を縛り付け、害虫を地面へと戻し、ガチョウを畑で放し飼いにすることで地面をさまよっている害虫を食べさせて駆除しています。
自然のサイクルを尊重したブドウ栽培のシンボルである自転車をラベルに描いた、ビシクレタ・レゼルバシリーズは、11本のヴァラエタルワインがあり、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブランなど、果実味豊かなそれぞれの品種の特徴が楽しめます。
価格も1000円を切るので、デイリーワインとして飲みやすいワインです。
ブドウの品種の味わいを研究するのにおすすめです。

サンタカロリーナ

サンタカロリーナは、140年の歴史を誇るチリの名門ワイナリーで、チリワインの王者を目指して、アンデスの高原に住むピューマ(チリアンライオン)をボトルのラベルに描いた「SANTA(サンタ)」シリーズをリリースし、世界80か国で愛飲されています。
サンタカロリーナのワインは高品質なワインでも3000円をきるリーズナブルな価格で、高コスパなワインでチリワイン界を牽引しています。

コンチャ・イ・トロ

チリで造ったワインをヨーロッパの人々に飲んでもらいたいという思いで、1883年にワイナリーを設立し、家族経営から始まった小さなワイナリーは急成長を遂げ、現在、チリを代表するワイナリーになりました。
コンチャ・イ・トロが誇る最高級ワインの「ドン・メルチョー」は、豪華客船クイーンエリザベス2 世号のワインリストにオンメニューされています。
また、1998年にはボルドー5大シャトーの1つであるシャトー・ムートン・ロートシルトを所有するロートシルト家との共同プロジェクトとして、「アルマヴィーヴァ」を発表するなど、チリのプレミアムワインを次々と打ち出しています。
「フロンテラ」「サンライズ」「カッシェロ・デル・ディアブロ」などは、デイリーワインとして、日本でもおなじみのシリーズです。

モンテス

モンテス社は、1988年11月にチリ人だけのチリワインカンパニーとして4人のスペシャリスト達が造ったワイナリーです。
モンテスのフラッグシップワインでもある「モンテス・アルファ」シリーズは、栽培から醸造まで徹底的にこだわったプレミアムワインとして、チリワインの歴史を大きく塗り替えました。
現在、世界の著名なレストランやホテル、航空会社の機内ワインなどで採用されています。

 

チリワインの魅力についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
チリワイン=安いワインというイメージは多くの方がもたれていると思いますが、早くからヨーロッパのブドウ品種と醸造技術が入ってきたことにより、ニューワールドの中でも歴史のあるワイン産地として、常に躍進を遂げてきたチリ。
チリは、ブドウ栽培にとって理想的なテロワールをもつ産地で、そこで造られる上質なブドウは、低価格ながらバランスのとれた高品質なワインを生み出しています。
チリワインをまだ飲んだことがないという方は、ぜひ一度チリワインをお試ししてみてください。
低価格なデイリーワインでもバランスのとれた味わいに驚かれると思いますよ。
また、普段からチリワインを飲んでいるけど、いつも同じ銘柄ばかりという方は、チリのプレミアムワインはいかがでしょうか。
チリワインの奥深さに魅了されるかもしれません。

チリワインの魅力とは?

ワインショップソムリエ厳選チリワイン

マリポーザ・アレグレ・グラン・リゼルヴァ・カルメネール
「Mariposa Alegre(マリポーザ・アレグレ)」は陽気に飛び回る蝶のこと。
チリの雄大なテロワールで育まれたブドウと、フランスの伝統的な技術の融合によって生まれたこのワインは、甘く時にほろ苦く複雑な妙味を感じさせるワインです。
マイポ・ヴァレーの南に位置する産地 Rapel Valley(ラペル・ヴァレー)にある、二つのサブゾーンの一つが、このカチャポアル・ヴァレーで、その北側を占めるエリアで、温暖な気候と黒っぽい粘土質土壌の影響を受け、特に高品質なカルメネールを生み出すことで知られているエリアです。
手摘み収穫した果実をさらに選果し、ステンレスタンクで醸造。
伝統的な醸し~発酵のプロセスは24~26度の温度帯で進行し、その後8か月間フレンチオーク樽で熟成して造られます。
ブルーベリーやよく熟したプラムなど黒系果実の香りに、甘苦いスパイスのフレーバー、樽香に由来するチョコレートやバニラの風味が感じられ、凝縮感のある果実味と、ヴェルベットのように滑らかなタンニンが口を覆うようなフルボディ。
熟したプラムや土っぽい香りとトーストのような樽香がバランスよくマッチします。
飲み頃でリリースしているため、基本的にはすぐ飲むことができますが、熟成ポテンシャルはとても高い造りですので、数年熟成させるのもおすすめです。

マリポーザ・アレグレ・グラン・リゼルヴァ・カルメネール

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カサ・デル・セロ・レゼルヴァ・カベルネ・ソーヴィニョン
五大シャトー「ムートン」、カリフォルニアの「オーパス・ワン」、チリを代表するプレミアムワインの「アルマヴィーヴァ」を手掛けた天才醸造家の造る最高のデイリーワイン!
デイリーワインのこのくらいの価格帯のものだと、さまざまな地域から集めたブドウをまとめて大きなタンクに入れ、一気にワインに仕上げるのが一般的ですが、ヴィニャ・マーティでは、まずそれぞれの産地や畑の特徴ごとにタンクを分けて別々に醸造します。
そして同じブドウ品種同士のワインをアッサンブラージュ(ブレンド)し、プロポーションを整えるのです。
ヴィニャ・マーティのカベルネ・ソーヴィニョンは広域セントラル・ヴァレーに分類されていますが、いくつかの指定された畑のブドウを使用します。
有名なマイポはもちろん、コルチャグアや、パタグアという、あまり知られていない産地にも畑を所有しています。
どの産地にも共通するのは、「カベルネ・ソーヴィニョンに適したテロワールを持つ」ということ。
それぞれの産地の特徴を出しつつワインを仕立て、最後にアッサンブラージュする技はまさにカベルネを知り尽くしたボルドーの匠の技です。
黒系果実のアロマと濃密で凝縮した味わいが楽しめるやや重いワインです。

カサ・デル・セロ・レゼルヴァ・カベルネ・ソーヴィニョン

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ぎんの雫 グット・ダルジャン ソーヴィニョン・ブラン
「ぎんの雫」は、チリ産のワインでありながら、五大シャトーのムートンで醸造をおこなっていたフランス人醸造家のマーティ氏が、日本酒酵母という日本の要素を組み込んで造ったという、まさに新感覚のワインなんです。
日本酒酵母は、ワイン醸造では当たり前のように使用されるSO2(亜硫酸塩、酸化防止剤)に耐性がないため、通常よりも選り分けたブドウを使用するなど、かなり繊細な醸造過程を経て造られています。
夏ミカン、スダチ、レモンといった柑橘のアロマに、ハーブ、エルダーフラワーやハイビスカス、ローズペタル、ヒヤシンスのブーケ、リンゴや白桃を思わせる甘みのある香りが奥に僅かに感じられます。
口に含むと非常に緻密なテクスチュアで、丸みのある綺麗な酸味が、うまみを伴いながらジワリと口の中に広がっていき、余韻が非常に長く、和食全般とは非常に相性がよく、日本酒感覚で万能使いできるワインです。

ぎんの雫 グット・ダルジャン ソーヴィニョン・ブラン

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シャルドネ・シングル・ヴィンヤード フィンカ・パタゴニア
チリワインと言えば、ボリューム感のあるフルボディの旨安ワインという印象が強いですが、冷涼な南部のワインはフランス北部、ボルドーやブルゴーニュを彷彿とさせる緻密でエレガントなスタイル。
フィンカ・パタゴニアは、ブドウ栽培からワイン造りまで一貫して行うワイナリーで、サンティアゴより南に位置するクリコ県、サグラダ・ファミリアという町にあります。
畑は、農薬、化学肥料などを使わない極力自然なままの栽培「リュット・レゾネ」を行います。
醸造設備はもちろん、使用する樽にも拘り、フレンチオークはフランスのものを取り寄せて使用し、バニラ香が強いリッチな味わいを醸すアメリカンオーク樽も使用し、ワインに合わせて使い分けています。
フィンカ・パタゴニアのシングル・ヴィンヤードは、単一畑から取れるブドウを厳選して、その土地の特徴を表現する為に造られたシリーズで、果実の味わいをストレートに表現するため、 あえて樽は使いません。
そんなシングル・ヴィンヤードのシャルドネは、果汁をたっぷり含んだ採れたてのトロピカルフルーツやバナナの香りがあり、口に含んだ瞬間はすっきりコンパクトですがアルコールがやや高めなのでボディはしっかりしており、アフターはキャンディーのようなポップな芳香が口のなかに広がります。

シャルドネ・シングル・ヴィンヤード フィンカ・パタゴニア

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