5大シャトーとは?セカンドラベルやソムリエおすすめの当たり年もご紹介

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5大シャトーとは?セカンドラベルやソムリエおすすめの当たり年もご紹介

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5大シャトーとは?セカンドラベルやソムリエおすすめの当たり年もご紹介

フランスのワインでよく目にする「Chateau」(シャトー)の文字。
シャトー・マルゴーやシャトー・ラトゥールなどの名前は、普段ボルドーワインをあまり飲まないという方でも聞いたことがある名前ですよね。
私はまだワインに詳しくないときに、シャトーというと言葉を聞いて、フランスではお城でワインを造っているの?と思っていました。
ボルドーワイン好きの方であれば、5大シャトーと言われる、メドック格付けで1級に君臨している5つのシャトーで造られるワインは一度は飲んでみたいと思っているのではないでしょうか。
そこで、本日はフランスワインを代表する5大シャトーについて、セカンドラベルやおすすめの当たり年などもご紹介していきます。

シャトーとは

シャトーとは、フランス・ボルドー地方でブドウ畑を所有し、ブドウの栽培から瓶詰めまで一貫してワインの製造を行う生産者のことを指しています。
「Chateau」(シャトー)はフランス語で城を意味しており、お城というと王族や貴族の住居というイメージですが、かつてはお城のように大きな醸造所でワインを製造していたことから、そう呼ばれるようになり、18世紀ころになるとシャトー同士がワインの品質を競い合うようになり高品質なワインが生みだされる産地になりました。

シャトーの特徴

ボルドーでは、1つの畑を1つの生産者が所有しているため、広大な敷地が必要になり、醸造から瓶詰まで一貫しておこなうので、大きな醸造所も必要です。
そのため、シャトー(お城)のような大きな建物のある生産者が多く、王族や貴族の住居のようなまさにお城のイメージそのもののシャトーも多くあります。
シャトーと名前のつくワインはじつはボルドー以外でも使われていることがあり、中にはブドウ栽培から瓶詰まで一貫した製造をおこなわない生産者がつけているものもありますので、「Chateau(CH)」と記載があっても産地にご注意ください。

ドメーヌとの違い

「Chateau」(シャトー)という言葉と同じくらいフランスワインで見かけるのが、「Domaine」(ドメーヌ)という言葉。
じつは、シャトーもドメーヌも同じ、ワインの生産者を意味する言葉ですが、その違いは、シャトーがボルドー地方のワイン生産者の名称であるのに対し、ドメーヌはブルゴーニュ地方の生産者の名称なんです。
先ほどもお話したとおり、ボルドーのシャトーは、1つのシャトーが1つの畑を所有していますが、ブルゴーニュでは、フランス革命後に国が王族や貴族が所有していた広大な畑を細分化して農家に分け与えたという歴史があり、1つの畑を複数の所有者でもっているケースがほとんどです。
そして、ブルゴーニュでは、それぞれの畑に格付けがされており、特級畑や1級畑などを複数のドメーヌが所有するため、同じ畑であってもドメーヌによりワインの味わいが異なり、価格も大きく異なってくることがあります。

ボルドーワインとメドック地区

さて、5大シャトーに触れる前に、ボルドーワインの大まかな特徴とボルドーを代表するメドック地区について触れていきましょう。

ボルドーワインの特徴

ボルドーワインは、赤ワインの生産が90%を占めており、高級赤ワインの産地というイメージが強いですが、ボルドーには現在60のA.O.C.(原産地統制呼称制度)があり、それぞれの地域で赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワイン、貴腐ワインが造られています。
また、ボルドー地方はドルドーニュ川とガロンヌ川、その2つが合流し、大西洋に流れていく大きなジロンド川が流れており、赤ワインの産地はこの川を起点に右岸と左岸に大きく分けられ、右岸と左岸では土壌が異なるため主要なブドウ品種が異なり、造られるワインも味わいが大きく異なります。
そして、ボルドーワインの特徴の1つでもあるアッサンブラージュ。
これは、寄せ集めるという意味のフランス語で、ボルドーワインの何層にも折り重なった複雑な風味を造り出すために、いくつかのブドウ品種が混ぜ合わせて造られています。
右岸で造られるワインは、豊かな果実味をもつおおらかな味わいのメルロが主体なので、穏やか豊満で女性的な味わいのワインが多く造られています。
一方、左岸で造られるワインは、タンニンが豊富なカベルネ・ソーヴィニヨンが主体なので、骨格のあるしっかりとした男性的な味わいのワインが多く造られています。

メドック地区

メドック地区は、ボルドーの左岸の代表的な地区で、赤ワインのみが認められるA.O.C.です。
ジロンド川の下流に位置するメドックと上流に位置するオー・メドックに分かれ、オー・メドックの中には、「サン・テステフ」「ポイヤック」「サン・ジュリアン」「マルゴー」といった村があり、格付けされているシャトーの多くはこれらに村に集中しています。
土壌は、ピレネー山脈から流れてきた岩が細かくなって砂利になった砂礫質(砂利)土壌で水はけがよく、さらに砂利が太陽の熱で温められ保温性が高い性質があるため、上流はカベルネ・ソーヴィニヨンが主に栽培されています。
下流へ行くほど保水性が高い粘土質土壌になるため、ひんやりとした環境でも早く熟すメルロが多く栽培されています。

メドックの格付け

オー・メドックは、80年も前の1855年パリ万国博覧会にボルドーワインを出品するために、ナポレオン3世の命令によりボルドー市商工会議所によって格付けが行われた地域です。
メドック地区には約500のシャトーがありますが、そのうち61のシャトー(シャトー・オー・ブリオンのみグラーヴ地区)のみに1級から5級の格付けがされており、その下にはクリュ・ブルジョワ級があります。
1級は5シャトー、2級、3級はそれぞれ14シャトー、4級は10シャトー、5級は18シャトーとなっており、格付けとしては2級以下であっても実際の等級よりも高い評価を得る「スーパー・セカンド」と呼ばれるシャトーもあります。

5大シャトー

5大シャトーと言われるは、シャトー・ラフィット・ロートシルト(ポイヤック)、シャトー・ラトゥール(ポイヤック)、シャトー・マルゴー(マルゴー)、シャトー・ムートン・ロートシルト(ポイヤック)、シャトー・オー・ブリオン(ペサック・レオニャン)は、先ほどのメドック地区の格付け1級に属する5つのシャトーです。
ちなみに、シャトー・ムートンは1855年当時2級に格付けされていたので当初は4シャトーのみが1級でしたが、1973年に1級に昇格しました。
どのシャトーも、それぞれのシャトーの名を冠したファーストラベルを10万円前後でリリースしています。
ブルゴーニュのロマネ・コンティの100万円や、同じくボルドーの右岸を代表するシャトー・ペトリュスの70万円という価格に比べたら、少しリーズナブルな感じに思えてしまいますが、もちろん庶民の私にとっては簡単には手に届かない高嶺の花で、一度は飲んでみたい憧れのワインばかり。
それでは、ここから5大シャトーの特徴をご紹介していきましょう。

5大シャトーのセカンドラベル

いつかは飲んでみたい憧れの5大シャトーのワインですが、じつはリーズナブルにこの5大シャトーのワインを楽しむ方法があります。
それが、セカンドラベル、サードラベルのワインです。
各シャトーでは、そのシャトーの看板ともいえるファーストラベルのワイン以外に、もう少しリーズナブルで熟成しなくても早くから楽しめるセカンドラベル、サードラベルのワインをリリースしています。
私も、ある試飲会で5大シャトーのセカンドワインを飲みましたが、セカンドワインと言え圧倒的な存在感と複雑味。
さすが5大シャトーと言えるワインばかりで至福の瞬間でした。

カリュアド・ド・ラフィット

シャトー・ラフィット・ロートシルトのセカンドワインであるカリュアド・ド・ラフィットは、1845年にラフィットが購入した畑の総称「カリュアドの丘」に由来したワイン名がつけられています。
ファーストラベルと同じ畑の若いブドウ樹から収穫されたブドウを使い、ファーストよりも若木のブドウが多く使用されるため、ファーストに比べると軽やかなテイストになります。

レ・フォール・ドゥ・ラトゥール

シャトー・ラトゥールのセカンドワインであるレ・フォール・ドゥ・ラトゥールは、「ランクロ」の周りに広がる区画の樹齢40年を超える厳選されたブドウを使用しており、醸造においてもファーストラベルとの違いは新樽率とメルロの比率の高さのみという贅沢な造りでセカンドワインとは思えない品質を誇ります。
あの世界的ワイン評論家ロバート・パーカー氏も「世界で最も凝縮感のある豊かで、フルボディなワインの1つ」と称賛するワインです。

パヴィヨンルージュ・デュ・シャトー・マルゴー

5大シャトーの中でも最も女性的でエレガントと形容されるシャトー・マルゴーのセカンドワインであるパヴィヨンルージュ・デュ・シャトー・マルゴーは、ファーストラベルが平均樹齢35年~40年のブドウから造られるのに対して、樹齢15年前後の若樹で造られ、ファーストラベルより少しだけメルロの比率が多いのが特徴です。
熟成期間も3、4ヵ月短く造られていることもあり、ファーストラベルに比べると軽めですが、抜栓すると驚くほどの華やかなアロマに圧倒され、シャトー・マルゴーのニュアンスも残しつつ飲み頃も早くから楽しめるワインに仕上がっています。

ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロートシルト

シャトー・ムートン・ロートシルトのセカンドワインであるル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロートシルトは、じつは、ファーストラベルよりも手に入りづらい稀少なセカンドワイン。
プルミエ・クリュの若樹のブドウを厳選し醸されるワインであり、収穫から醸造、そして瓶詰め作業までファーストワイン同様に造られます。
故フィリピーヌ・ド・ロートシルト男爵夫人の邸宅の呼び名である「ル・プティ・ムートン」から名付けられ、1927年に起用されたアール・デコ調のブドウの絵がラベルに採用されています。

ル・クラレンス・ド・オー・ブリオン

シャトー・オー・ブリオンのセカンドワインであるル・クラレンス・ド・オー・ブリオンは、ファーストラベルと同じ畑で栽培された若い樹齢のブドウを使用して造られています。
醸造においてもファーストラベルと同じ方法で醸造されるため、ファーストラベルとの違いは、ブドウの樹齢のみ。
そのため、非常にコスパの高いセカンドワインで、世界的ワイン評論家のロバート・パーカー氏からも最高のセカンドワインのひとつだと絶賛されました。

5大シャトーのサードラベル、レアな白ワインも!

セカンドラベルよりもさらにリーズナブルに5大シャトーのワインを楽しめるのが、サードラベルのワインです。
すべての1級シャトーが造っているわけではないですが、1級シャトーのワインを1万円~2万円という価格で楽しめるので、記念日などに飲むのにぴったりです。
また、ファーストラベルより高価で入手が難しい希少なワインが、1級シャトーが手掛ける白ワイン。
まさに幻の白ワインと言われる究極のボルドーブランが存在します。

ポイヤック・ド・ラトゥール

シャトー・ラトゥールのサードラベルである、ポイヤック・ド・ラトゥールは、1973年に初リリースされてから、1990年代に入るまでは、1974年、1987年にしか生産されなかったことから「ボルドーの幻」と呼ばれた時代もありました。
現在でも造られる本数はファーストラベルの10分の1という少なさから、稀少性が非常に高く、入手困難なワインとしても知られています。
ファースト、セカンドに比べるとメルロの比率が高いため、早くから華やかなアロマと果実があり、酸とタンニンのバランスも非常によく1級シャトーらしい上質な味わいのワインです。

マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー

シャトー・マルゴーのサードラベルである、マルゴー・デュ・シャトー・マルゴーは、セカンドラベルであるパヴィヨン・ルージュ・ド・シャトー・マルゴーの品質を底上げしたことにより誕生しました。
また、若い世代にもシャトー・マルゴーのワインを飲んでもらいたいという思いから、1万円台という価格でリリースされています。
ヴィンテージによりブドウの比率が異なるため、毎年味わいも香りも大きく異なるので、収穫された年の個性が味わえるワインです。

パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー(白)

シャトー・マルゴーが手掛ける幻の白ワインが、パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴーです。
古くから所有している僅か12haの畑から全体の30%ほどという本当に良質なブドウのみを厳選して造られるソーヴィニヨン・ブラン100%の白ワイン。
ソーヴィニヨン・ブラン単一とは思えないほど非常に濃密で凝縮感がありながらも、「王妃」に喩えられるほどでエレガントな味わいで、30年は熟成するといわれている最高峰のボルドーブランです。

シャトー・オー・ブリオン・ブラン(白)

シャトー・オー・ブリオンが手掛ける究極のボルドーブランが、シャトー・オー・ブリオン・ブラン。
オー・ブリオン・ブランの畑は、なんと僅か2.87haしかなく、最上のテロワールで育ったセミヨンとソーヴィニヨン・ブランが使われます。
年間生産量はたった450~650ケース程と本当に希少で、ロバート・パーカー氏が「グラーヴ地方で最上の白ワイン」と称賛するほど、まさに唯一無二のボルドーブランです。

 

5大シャトーのワインいかがでしたでしょうか。
一度は飲んでみたいと思う憧れのファーストラベルから、ちょっと奮発すれば記念日のワインとして飲めそうなサードラベルまで、ボルドー・メドックの頂点に君臨する1級のシャトーが手掛けるワインの数々は、ロマンがあって素敵ですよね。
一点気を付けたいのが、飲むときの注意点です。
以前、シャトー・マルゴーのセカンドラベルをお祝いで飲んだのですが、この時まだワインの知識も浅く、抜栓してから時間をさほどおかずに飲んでしまいました。
セカンドワインだから早飲みできるとは言え、やはり熟成を経て変化を楽しむように造られているワインなので、抜栓直後にグラスに注いで飲んでしまうのは、非常にもったいない飲み方です。
できたら飲む半日前には抜栓しておき、ワインが落ち着いた頃を見計らって飲むことをおすすめします。

5大シャトーとは?

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