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よくワインショップの店頭のポップなどで「金賞受賞ワイン」「〇〇ポイント100点」などの文字を見かけることありますよね。
さまざまなワインコンクールやワイン評価誌などで高評価を得たワインにつけられるこうした賞、みなさんはどんな高評価ワインが気になりますか？
今回は、イタリアワイン好きなら一度は目にしたことがあるはず「ルカ・マローニ」の高得点ワインを次々と生み出すテヌータ・ウリッセをご紹介します。
消費者の立場に立った評価がなされると評判のワインガイドを作ったルカ・マローニ
ルカ・マローニ氏によって作られたイタリアワインの評価誌「GUIDA DEL VINI ITALIANI（グイダ・ディ・ヴィーニ・イタリアーニ）」は、消費者の立場に立った評価がなされると評判のワインガイドで、しかも価格も手頃なワインが多くコスパの高いイタリアワインを探すのに最適な本です。
この評価誌を作ったルカ・マローニ氏は、大学でビジネスや経済学を学び卒業後に、イタリア初のワイン向けニュースレター「ExVinis」を設立し、その後ワインの専門誌を発行する編集社を設立しました。
ルカ・マローニ氏のワインの評価方法は、ワインの品質、心地よさに重きをおき、一貫性、バランス、完全性の3つのカテゴリーに分けてワインを分析します。
各カテゴリーを33点満点で評価し、3つの合計である99点が最高得点とした評価方法で、一貫性の高いワインは、色、香り、味わいが豊富で、緻密で粘り気のあるテクスチャーを持っており、ワインのバランスは、ワインの甘さ（または丸み）＝そのワインの酸味と苦みの合計とされ、ワインの完全性は、心地よい果実味と純度の高さが醸造プロセスで損なわれていないかをアロマや風味から見るもので、こうした非常に論理的で個性的な評価基準によって評価されます。
複雑な評価基準ですが、実際このルカ・マローニ氏の高評価ワインは、はずれが少なく、しかも他の評価誌などで評価されるワインに比べ、どのワインも比較的リーズナブルで、1000円台、2000円台で楽しめる高評価ワインも多く、コスパの高いイタリアワインを飲みたいときにはぜひ参考にしたい評価です。
ルカ・マローニの評価で95点以上をつぎつぎに獲得するテヌータ・ウリッセ
テヌータ・ウリッセは2006年に設立した歴史はまだ浅いワイナリーですが、ルカ・マローニの評価ですでにほとんどのワインが90点以上を獲得し、しかもトップキュヴェである「Don Antonio」に至っては、2022年度のベストワイン38本のうちの1本に選ばれたほどの実力派ワイナリー。
ウリッセ家は、代々アブルッツォ州の伝統的な固有品種を主体に栽培してきたブドウ農家のため、ワイナリーとしては歴史は浅いですがブドウ栽培には強いこだわりを持っており、「アブルッツォ州の個性的で表現力豊かなテロワールのもと、他地域にはないアブルッツォ州独自の高品質ワインを造る」ことを理念に掲げたワイン造りをおこなっています。
テヌータ・ウリッセで造られるワインは、モンテプルチャーノやトレッビアーノの他に、ペコリーノ、パッセリーナ、ココッチョラといった品種を用いる他、ピノ・グリージョ（ピノ・グリ）やメルロといった国際品種も一部用います。
「近代的な醸造テクニックを駆使し、固有品種が持つ新たな可能性を探る」「アブルッツォ州のテロワールにおける国際品種の再解釈を行う」これがテヌータ・ウリッセの目標とするワイン造りです。
こうした強いこだわりと情熱から、設立まもないワイナリーながら華々しい受賞結果を残したため、瞬く間に世界中から注目を集めるワイナリーになりました。
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