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今年の関東は例年に比べ1日早く梅雨入りしましたね。
梅雨の時期は、気温の急激な変化に加えて一気に湿度が高くなるので、自律神経のバランスが乱れて、だるさを感じたり、食欲不振になったりとさまざまな体調の問題を感じる人も多くなる季節ではないでしょうか。
そこで、梅雨から夏にかけて体に不調を感じるときにぜひ試してもらいたい食品をご紹介したいと思います。
それは、ザワークラウト!
ザワークラウトは、ヨーロッパで人気の発酵食品で、平たく言うとキャベツの発酵食品です。
ビタミンUやカルシウム、食物繊維などが豊富で、植物性の乳酸菌なので整腸作用が期待でき、体を整えるのに非常に優れた健康効果のある食べ物なんです。
そして、このザワークラウト、ローマ時代からヨーロッパ諸国で親しまれてきた食品だけあって、やはりワインにもぴったりのおつまみになります!
本日は、自宅で簡単に作れるザワークラウトのレシピとザワークラウトに合うワインをご紹介したいと思います。
スーパーの瓶詰は偽物!?ヨーロッパで再び注目を集める発酵食品「ザワークラウト」
ドイツ語で、ザワー=酸っぱい クラウト=キャベツで、直訳は酸っぱいキャベツですね。
フランスでは「シュークルート」と呼ばれるアルザス地方の名物。
ソーセージやハム、ジャガイモと煮込んだ郷土料理が絶品です‼
このザワークラウト、よくスーパーなどで瓶詰めのものを見かけますが、たいていは別物なんです。
酢に漬けたキャベツだったりしますので注意が必要です。
本物のザワークラウトは酢漬けでなく、甘酒と同様に、キャベツを使った発酵食品なんです。
確かに酸味はありますが、酢の酸味とは別物で、味わいはまろやか、かつ旨味もたっぷり!
本物のザワークラウトを自宅で作ってみよう!
作り方は素晴らしく簡単なのでぜひ休日にトライしてみて下さい。
お子さんがいる方は、夏休みの自由研究にいかがでしょうか?
先日道の駅で調達した新鮮なキャベツを丸々一個使って早速造ってみました♪
■材料■
・キャベツ
・塩(キャベツの分量に対しおよそ2%)、
・香り付けのハーブ(普通は月桂樹やネズの実です)
■作り方■
※キャベツはなるべく農薬を使っていないものがお勧めです。
乳酸菌が付着していないとうまく発酵せず、ただの傷んだキャベツになってしまいます…
(1)まずキャベツをざくざくざくと細長く切って大きなボウルに入れ塩揉みします。
しばらくするとたくさんの水分が出てきてキャベツのかさが大分減ります。
(出てきた水分は捨てずにとっておいてくださいね)
(2)柔らかくなったキャベツをハーブやスパイスと共に密閉容器へギュギュッと押し込みます。
このときキャベツから出た水分を一緒に入れてください。
上部にサランラップなどを敷き、おもりを乗せて落としぶた変わりに。
こうして、夏の常温で待つこと3日ほど。
容器に耳を近づけると、ぷち、ぷち、ぷち…と酵母が働く音がします。
もうこの辺から食べられますが、お好みで長めに発酵させるのもありです。
好みのところで冷蔵庫にいれ、発酵を遅くしてあげると同じ味が長持ちします。
さて、ザワークラウトに合わせる肝心のワインは、フランス・アルザス地方やドイツのリースリングを使った白ワインやピノ・ノワールを使った軽めの赤ワインはとても良く合います。
食欲が出ないな~という時には、ソーセージとザワークラウトとワインでばっちり栄養がとれますよ!
ザワークラウトに合うおすすめのワイン
フランス・アルザス地方のワイン
エーデルツヴィッカー・コレクション カーヴ・ド・リボヴィレ
シャトー・シュヴァル・ブランや、貴腐ワインの最高峰であるシャトー・ディケムを手がけたカリスマ醸造コンサルタントのデュブルデュー氏が手掛けたアルザスのリースリングワイン。
カーヴ・ド・リボヴィレは、アルザスでも屈指のブドウ産地にある「リボヴィレ」の町の栽培家たちによって、1895年に設立された協同組合で、さまざまなワイン評価誌で「最もすばらしい協同組合」と絶賛される今注目の自然派生産者です。
リースリングを主体に、ゲヴルツトラミネール、ピノグリといった高貴品種をアッサンブラージュして造る、アルザスワインでも珍しいワイン。
香り高くバランスの良い味わいの白ワインなので、サーモンなどの脂がしっかり乗ったものと合わせるとバランスがとれやすいです。
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ピノ・ノワール レオン・マンバック
レオン・マンバックは、アルザス中心地のストラスブールから南西約35kmほどにあるDambach-la-ville村に本拠を置き、グラン・クリュである「フランクシュタイン」も所持する自然派アルザスワイナリーです。
フランスのエノログ協会の会長アレックス・シェーファー氏は、このアルザスを代表する特級畑の虜になっている愛好家の一人で「フランクシュタインのリースリングが最も好きだ。なぜなら、この品種はテロワールに完全に適応しており、素晴らしい味わいを表現してくれる。果実味、花を思わせる香り、優雅な趣、軽やかさを感じる。」と激賞し惚れ込むほど。
また、日本を代表する人気のワイン漫画「神の雫」では、このワイナリーの「ピノ・ノワール エルヴェ・アン・ムュイ」が掲載されました。
ピノ・ノワール レオン・マンバックは、典型的なピノ・ノワールの、チェリーを思わせるチャーミングなアロマがあり、果実味、酸味、そして適度なタンニンのバランスに優れたタイプで、とてもエレガントな味わいを楽しめる1本です。
ドイツ・ファルツ地方のワイン
リースリング・ヌッスリーゲル オリバー・ゼター
オリバー・ゼターは、ドイツのファルツ地方にある、ファーストヴィンテージが2007年という、まだ若いワイナリーですが、既に英国をはじめ一部のワイン市場では高い評価を受けています。
このワインは、優れたリースリングを生み出すことで知られるNUSSRIEGEL(ヌッスリーゲル)の畑の樹齢40年以上の古木のブドウから生み出されます。
発酵後は澱とともに静置し(シュール・リー)、翌年の3月にボトリングします。
長期間澱と接触させておくおかげで、酸はワインへと綺麗に溶け込み、ヌッスリーゲルのテロワールを表現する華やかなアロマと長い余韻を備えたワインとなります。
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ピノ・ノワール オリバー・ゼター
ファルツの冷涼な気候から生み出されるワインの最大の魅力は、世界一美しいとも評される酸味と、繊細な口当たりの良さにあり、ここで生み出されるピノ・ノワールは注目を集めています。
チェリーやベリーのチャーミングなアロマに、スミレのエレガントなアロマも感じられ、とても美しく生き生きとした酸が印象的なほどよいコクのある軽やかな口当たりのワインです。