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今年は梅雨が早く明けた影響もあり、蝉の声がまだ関東では多く聞こえませんが、そろそろ本格的に聞こえてくる時期ですよね。
ミンミン、ジージー、オーシーツクツク…
いろんな鳴き声が四方からこだましてくるとちょっとうるさく感じてしまう事もありますが、やっぱり蝉の声を聞くと、夏だな~って気分になりますね。
蝉は、日本では夏の風物詩の1つで珍しい存在ではありませんが、ワイン大国フランスではかなり珍しい昆虫で、あるシンボルとして多くの人から好かれる存在であり、ワインともちょっとした関係があるんです。
プロヴァンスでは幸運の虫としてシンボルになっている蝉
蝉は、フランス語ではCigale(シガル)と言います。
ジジジジ… とシンプルな鳴き声。
夏にパリに行っても東京のように蝉の鳴き声は聞こえません。
セミの生息地には北限があって、パリをはじめ、フランスの大部分にはいないのです。
フランスで蝉の声を聞くことができるのは南フランス地方だけ。
リゾート地としてヨーロッパで人気の南フランス、中でもプロヴァンスではシンボル的な存在で、蝉のお土産グッズが沢山売っているほどなんです!
日本とフランスでは、蝉に対するイメージが結構違うように感じます。
日本の文学作品や時代小説などでは、地上に出てから短命な様子から、“儚い命ながら懸命に生きる存在”といった描写を見ることが多い気がします。
一方のフランスでは、“太陽の申し子”“忍耐強さのシンボル”“幸運の運び手”などなど…すごくポジティブな存在。
そんなイメージプラス、夏のヴァカンスで訪れる陽光きらめく南仏の思い出も加わって、蝉の鳴き声は幸せなイメージを喚起するようです。
ソムリエ憧れのソムリエナイフ「シャトー・ラギオール」にも蝉のトレードマークが⁈
フランス南西部の山間の村・アベロン地区に広がるラギオール高原にある小さな村がラギオールナイフ発祥の地です。
ここで作られる頑丈で美しいソムリエナイフは、プロのソムリエたちも憧れる逸品!
毎日数十本というワインを空けるソムリエたちの為の道具で頑丈な造りはもちろんのこと、ハンドル部分に水牛の角、自然木といった天然素材を使用していて、その美しいデザインも人気です。
一生もののソムリエナイフとして購入するワイン愛好家の方も結構多いです。
その背の部分をよく見ると…
こんな蝉のトレードマークが!
(と思ったら、ハエ説、ミツバチ説など諸説あります…)
とは言え、ひとつひとつ職人の手仕事によって作られる、ハンドメイドの自分だけのソムリエナイフ!
ワイン好きなら、いつかは入手したいと思う逸品ですよね。