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余ったワインを料理に使う方も多いですよね。
ワインには、「クエン酸」「リンゴ酸」「酒石酸」「乳酸」などの有機酸がたくさん含まれているので、料理にコク・うまみを与え、
肉や魚の風味をよく仕上げます。
そこで、本日はそんな余ったワインで作る絶品赤ワインソースの作り方をご紹介します。
自宅で出来る赤ワインソースのレシピ
赤ワインを使ったソースは、赤ワイン特有の芳醇な香りと酸味のある濃厚な味わいで、ハンバーグ、ステーキ、ローストビーフなどのお肉料理にかけるだけで、いつも料理がお店で食べるような本格的な味わいになります。
ぜひ、おいしいワインとお肉料理のペアリングの際に作ってみてください。
◆材料
・赤ワイン 160cc
・しょうゆ 小さじ4
・みりん 小さじ2
・にんにく 1かけ
・バター 5g×2
◆作り方
(1)小鍋を火にかけ、1つ目のバターを入れて溶かし、みじん切りにしたにんにくを軽く炒めます。
(2)赤ワインを入れ、沸騰させてアルコールを飛ばし、煮詰めていきます。
(3)煮詰まってきたら、しょうゆとみりんを入れて弱火で少し煮詰めて、2つ目のバターを入れてソース全体にとろみがつき馴染んだら完成です。
赤ワインソースを作るときのコツ
しょうゆやみりんを入れる前に、しっかりとワインを煮詰めてアルコールと水分を飛ばすことがポイントです。
しょうゆを入れてからしてからしょうゆとみりんを加えてください。
しょうゆを加えたあとは、ソース全体が馴染強火で煮詰めてしまうと、焦げくさい味わいになってしまいます。
赤ワインソースを使ったおすすめ料理
赤ワインソースには、肉汁たっぷりのハンバーグや、シンプルに焼き上げた牛ステーキ、オーブンでじっくり焼き上げたローストビーフがぴったりです。
また、ミートソースを作るときに、赤ワインソースとデミグラスソースを合わせることで、お肉の臭みが消えて、コクのあるソースになります。
お子さんには、赤ワインソースにケチャップやウスターソースを少し混ぜると、ほんのり甘くコクのあるソースになり喜ばれますよ。
赤ワインはお料理をおいしくしてくれる成分たっぷり
余ったワインを直接お料理に使うのもおすすめです。
赤ワインには有機酸の一種である「乳酸」が多く含まれているため、お肉をしっとりと柔らかく仕上げてくれます。
おすすめの料理は、「牛肉の赤ワイン煮込み」。
煮込む前に、1~2時間牛肉を赤ワインに漬けておくとより柔らかくなります。
また、「鶏レバー」などの臭みのある肉も下ゆでした後に、赤ワインで煮詰めると、臭みもとれて美味しく仕上がります。
和食に使いたいという方には、「ブリの照り焼き」におすすめです。
ブリの切り身に塩コショウ、小麦粉を軽くまぶしてフライパンで両面を焼き、料理用赤ワインにお醤油やみりんを加えた合わせダレを絡めます。
ブリの臭みをとり、より照りもでて美味しく仕上がります。
最後にデザートとして、「フルーツコンポート」もおすすめです。
プルーンやいちじくなどのドライフルーツと料理用赤ワインを鍋に入れて、弱火で10~15分煮るだけ。ドライフルーツ自体に甘味があるので、赤ワインと煮るだけの簡単コンポートです。
シナモンやスターアニスなどのスパイスを入れたら、ホットワインのようなテイストにも仕上がります。
赤ワインソースを使った料理に合わせて飲みたいワイン10選
ヴァン・ド・ペイ・ド・メディテラネ・グルナッシュ・ルージュ ドメーヌ・ド・クリスティア
あのロバート・パーカー氏が大絶賛した造り手のドメーヌ・ド・クリスティア。
これまでクリスティアの上級ライン、シャトーヌフ・デュ・パプのみ評価してきましたが、2012年からは手頃な価格帯のラインも試飲し始め、2000円台でも購入できるこれらのワインがパーカーポイント90点台を獲得。
ヴァン・ド・ペイ・ド・メディテラネ・グルナッシュ・ルージュは、ドメーヌ・ド・クリスティアの最も気軽に試せるワイン。
お手頃といっても、一番手頃なこのワインでも平均樹齢は35年と、クリスティアは古木にこだわり、ブドウ栽培は極力自然に近い農法(ビオロジックに近い)リュット・レゾネ。
伝統的なコンクリートタンクで5か月熟成。
甘みのあるチーズや、仔牛の腎臓の春野菜煮込み(プランタニエール)といった地元の料理によく合います。また ストロベリータルトなどデザートとの相性抜群。
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パソ・デ・アドス・テンプラニーリョ
100年以上も前から続くディアス家のブドウ畑は、長い年月昔ながらのワイン造りを続けており、祖父から受け継ぐセラーでは、アンフォラによる昔ながらのワイン造りが続けられています。
酸化防止剤無添加、完全無農薬栽培を実践し、複数の公的機関が認定されており、今スペインで最も注目される自然派生産者で、畑からワイン造りまでまるごと自然派の長い伝統を持つワイナリーです!
そんなパソ・デ・アドスが手掛けるテンプラニーリョは、ブルーベリー、プラム、ダークチェリーのような果実味と、それを上回るようなローズマリーやタイムといったハーブの香りが立ち上ります。
しなやかな味わいで、肉料理、特にハーブやスパイスを用いた肉料理によく合うので、スペイン風、時にはアラビアのスパイスを入れた煮込み「タジン」と。クセのある料理と一緒に飲んだらどんな味わいを見せてくれるのか、そんな楽しみ方ができるユニークな赤ワインです。
ネロ・オロ・リゼルヴァ ワイン・ピープル
イタリア人で唯一、パーカーポイント100点を2回獲得した醸造家ステファノ・キオッチョリ氏の手掛ける新作、「NeroOro ネロ・オロ」。
イタリア語で「ネロ」は黒、「オロ」は黄金を意味しており、シチリアを代表するネロ・タヴォラ種を主体にフラッパートとシラーをわずかにブレンドしたこのワインは、完熟したブラックベリーやプラム、黒イチジクの甘い香り、アニスなど甘く漂うオリエンタルスパイスの香り。
味わいは非常に濃密な果実味が感じられますが、タンニンは非常にソフトで飲んでいて引っかかるところがない滑らかな質感。
余韻にオークの香ばしく甘い香りが残り、とても豊潤でリッチな味わいの赤ワインです。
コート・ド・ジュラ ピノノワール ヴィニコール・ダルボワ
ジュラ地方はブルゴーニュに隣接しているため、ブルゴーニュのテロワールに近く、栽培が難しいピノ・ノワールの特徴を引き出すことができる数少ない土地の一つ。
そんなジュラ地方で、100年以上の歴史をもつフランスで最古の生産者協同組合の1つでもあるフリュイティエール・ヴィニコール・ダルボワが手掛けるピノ・ノワール100%のこのワインは、非常にユニークなピノ・ノワール。
若いうちから、マッシュルームや完熟したプラムのような香りが既に現れており、後味に完熟したベリー系の風味が色濃く残る非常に印象的なワインです。
コック・オー・ヴァンやブフ・ブルギニヨンなどの肉料理にもぴったりですが、赤ワインで煮込んだカシスやブラックベリーなどをコンポートのタルトとの相性は抜群です。
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クラシック・ルージュ シャトー・リヴィエール・ル・オー
ラングドック最上位のテロワールの1つとされる「ラ・クラープ」は、とびぬけて優れたワインを生み出すポテンシャルをもっており、安旨ワインの産地というラングドックのワインのイメージを変えるほど。
そんなラ・クラープで、シャトー・ラフィット・ロートシルトの元醸造責任者が造るワンランク上のスタンダードワインは、黒く熟したプラム、アメリカンチェリー、ブラックベリーなどの黒系果実に、黒蜜やなめし皮、ハーブが混じるような複雑なアロマがあり、とにかくシンプルで美味しいと感じる果実味。
辛口でキレも良いので牛肉や羊の赤身のグリルなど肉料理をはじめとするさまざまな料理と相性がいいです。
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カベルネ・ソーヴィニョン・レゼルヴ・バレル・セレクション フィンカ・パタゴニア
「地球で最も過酷な辺境の一つ」と呼ばれる南米最南端エリアで、その自然環境から農業には不向きな土地ですが、一部地域はぶどう造り、ワイン造りにとても適した条件を備えたワイン造りの新天地ともいうべき場所。
チリワインと言えば、ボリューム感のあるフルボディの旨安ワインという印象が強いですが、冷涼な南部のワインはフランス北部、ボルドーやブルゴーニュを彷彿とさせる緻密でエレガントなスタイル。
フィンカ・パタゴニアは、ブドウ栽培からワイン造りまで一貫して行うワイナリーで、サンティアゴより南に位置するクリコ県、サグラダ・ファミリアという町にあります。
畑は、農薬、化学肥料などを使わない極力自然なままの栽培「リュット・レゾネ」を行います。
醸造設備はもちろん、使用する樽にも拘り、フレンチオークはフランスのものを取り寄せて使用し、バニラ香が強いリッチな味わいを醸すアメリカンオーク樽も使用し、ワインに合わせて使い分けています。
そんなフィンカ・パタゴニアが手掛けるカベルネ・ソーヴィニョンは、カシスやブラックベリー、黒イチジク、プラムのジューシーな香りと、香木のような清涼感のあるスパイシーなアロマがあり、タンニンがしっかり溶け込んでおり、渋みは穏やかですが、ボリューム感があって飲みごたえもあります。
赤ワインソースをたっぷりかけた厚切りのステーキや、牛肉の赤ワイン煮込みといったシンプルで肉の美味しさを楽しむ料理と合わせるのがおすすめです。
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ラシーヌ・ヴァン・ド・ペイ・コンテ・トロサン・マルベック ヴィニュロン・ド・ラバスタン
ボルドーの南東トゥールーズ近郊、AOC 地区で言えばガイヤックに位置している協同組合 ヴィニュロン・ド・ラバスタンは、1953年創業で畑の総面積は1290ha、年産42万ケースの大規模生産者です。
パリやマコンのワインコ ンクールで数多くの受賞歴があり、ギ・ド・ アシェットにも紹介される実力派のワイナリーで、このラシーヌ・シリーズは、ワインショップソムリエの古株の一つで、もう 4年間の間売れ筋ワイン、人気の隠れたベストセラーワインなのです。
ドライプルーンのような干し果実の印象に加え、モカやカカオのようなチョコレート系の香りも感じられ、味わいは一般的なマルベックのイメージに比べると、非常に素直でタンニンもさらりとしています。
瑞々しくジューシーな果実味のある軽快なワインで、赤ワインソースをからめた鶏レバーと合わせるのがおすすめです。
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キャンティ ヴォルペット
イタリアで唯一人パーカーポイント100点を2度獲得した凄腕の醸造家ステファノ・キオッチョリ氏がコンサルタントを務めるキャンティ ヴォルペット。
フィレンツェ近くの海抜200~400メートルの地域の畑で造られたブドウを、サンジョベーゼ95%、カナイオーロ5%のブレンド比率で、25度にコントロールされたステンレスタンクに入れ、酸素を供給しながら12日間おきます。この間果汁を循環させることで、果皮に含まれる色素などの成分をしっかり抽出し、タンニンをまろやかにしたりします。
マロラクティック発酵で酸味を和らげ、香りと味わいに複雑さを加えました。
このキャンティは黒ブドウ主体のため、一般的なキャンティより、味わいにもより厚みが出ており、構造のしっかりとしたボディの肉厚なタイプです。
活き活きとした果実味のパワフルな味わいで、赤ワインソースを使った濃厚な味わいのミートソースと相性が抜群です。
バローロ ウンベルト・フィオーレ
マンフレディ家のワイン造りの歴史は、1930年、初代のジュゼッぺは、美しいランゲの丘の周囲にあるブドウ畑と醸造所を購入し、ワイン造りを始めました。
1980年代になると、イタリア国外への販路も広がり、ヨーロッパをはじめ、アメリカやアジア各国まで流通するようになりました。
「ブドウ畑をより良い状態で後世に受け渡すこと」という哲学のもと、薬品などを使わず、太陽光発電に切り替え、自然の法則に合わせた畑仕事を頑なに守り続けています。
このバローロは、ブラックチェリー、ブラックベリー、カシス、プルーンなどの黒系果実のアロマに、ハーブやレザーの香りが加わり、口に含むとまず特徴的な渋みを感じます。
しっかりとした重厚なタンニンと厚みのある飲み心地に、果実の甘み、酸味、樽香…と様々な要素が渾然となって、とても深みのある味わいのワインです。
渋みがもう少し落ち着くまで、あと数年熟成させることで、より素晴らしい味わいへと変わるポテンシャルを感じさせてくれます。
すぐ飲む場合は、お飲みになる半日前には開栓するか、一度に飲みきらず、2、3日に渡って時間をかけながら飲むのがおすすめです。
ジュヴレ・シャンベルタン ドメーヌ・マニュエル・オリヴィエ
ブルゴーニュの中でも新世代ドメーヌとして注目をドメーヌ・マニュエル・オリヴィエ。
優れた醸造コンサルタントとして彼のアドバイスを受けようと、多くの生産者が彼に助けを求め、畑仕事と醸造という過密スケジュールの合間を縫って、クライアントに最適なアドバイスをしており、クライアントには、なんとあのドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティもおり、ワインの熟成に関して彼のコンサルタントを受けています。
ジュヴレ・シャンベルタン村は、コート・ド・ニュイ最大の産地であり、最も多く特級畑を有する村です。
ナポレオンが愛したという逸話であまりに有名な 「シャンベルタン」を筆頭とするこの村のワインは、威風堂々とした作りで、エレガントなワインを生むブルゴーニュにあって、最も 男性的で力強く、骨格の整った長熟ワインを生むといわれています。
しかし、最も広い面積を誇るだけあり、そのワインは玉石混合。
同じ名前のワインであっても、「誰が造ったのか」が最も問われる産地です。
マニュエル・オリヴィエのジュヴレ・シャンベルタンは、樹齢30年以上の樹から 採れる果実のみを使用します。
力強い味わいを表現するため、仕込む際は徐梗せず、全房発酵を行い、果実も房もフレンチオーク樽で長い醸しをかけた後、そのままアルコール発酵させますが、その期間は実に18か月に及びます。
この過程で、ワインのタンニンを安定させ、仕上がったワインは力強く、15年以上熟成するポテンシャルを持ち、少なくとも5年以上は寝かせてから飲むのがお勧めです。
カシスのようなベリーの香り 寝かせるとニカワや獣のような熟成香も。
力強い味わいでブルゴーニュでもファンが多いワイン。