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赤ワインに含まれるポリフェノールが「動脈硬化予防に効果がある」なんて話を聞いたことありませんか?
最近では、認知症(アルツハイマー)の予防や、ピロリ菌の抑制、がんの抑制、更年期障害の症状の緩和、美肌効果などさまざまな健康効果が期待できると言われ、まるで魔法の薬のようなイメージがあるワイン。
でも、ダイエットをしている人にとっては、気になるのがカロリーと糖質。
そこで、本日は「ワインは太るのか?」についてお話したいと思います。
ワインのカロリー
まず気になるのがワインのカロリーですよね。
ワインには、赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインがあり、それぞれでどのくらいのカロリーなのか。
赤ワイン、白ワインに関しては、100mlあたり73~75kcalが一般的とされています。
ロゼワインは、やや高く77kcal。
スパークリングワインは、100kcal程度と他のワインに比べ高めになっています。
ワインと他のお酒とのカロリーの比較
ただ、カロリーを聞いただけでは、それが高いのか低いのかいまいちわからないですよね。
そこで、ほかの酒類の100mlあたりのカロリーと比較してみましょう。
・ビール:40kcal
・日本酒:109kcal
・焼酎:146kcal
・梅酒:156kcal
・発泡酒:188kcal
・ウィスキー:237kcal
こうしてみると、ワインのカロリーは他と比較すると低めだとわかりますね。
ビールに関しては、ワインよりカロリーは低いですが、100mlあたりの計算なので、ジョッキでビールを頼んだ場合、ジョッキ(500ml)1杯で200kcalになってしまいます。
反対にウィスキーに関しては、ロック、ストレート、水割り、ソーダ割りなど、カロリーは高くても、100mlを一気飲みするわけではないで高すぎるとも言い切れません。
ワイン1本あたりのカロリーは他のお酒だとどれくらいの量?
白ワイン、赤ワインの平均のカロリーが74kcalなので、フルボトルのワイン1本750mlの場合、555kcalになります。
それでは、他のお酒を555kcal分飲むとなると、どのくらいの量になるか計算してみました。
・ビール:約1.4l
・日本酒:約500ml
・焼酎:約380ml
・梅酒:約350ml
・発泡酒:約290ml
・ウィスキー:230ml
ビールに関しては、350mlの缶だとちょうど4本分がワイン1本のカロリーと同じ計算になりますが、発泡酒の場合は、350mlの缶を1缶も飲めない計算になります。
アルコール度数がちょうど同じくらいの日本酒に関しては、500mlなので、グラスワインちょうど2杯分くらい少ない計算になります。
アルコールはエンプティカロリー
さらにうれしいことに、アルコールのカロリーは、「エンプティカロリー」なので太りにくいんです。
エンプティカロリー(empty(空の)calorie)とは、カロリーはあるけど、栄養素を含まない食品や飲料のことを言います。
空のカロリーなんて言われると、カロリーそのものがないように誤解されるかもしれませんが、決してそうではありません。
ですが、アルコールのカロリーは、熱として分解されやすく、蓄積しにくいといわれています。
お酒を飲むと身体が熱くなるのは、肝臓で代謝されたアルコールが酢酸に変わり、体内でエネルギーとして燃焼されるためです。
そのため、余分な脂肪としてつきにくいので、アルコールだけでは太りにくいといわれています。
ワインの糖質はどのくらいか
最近は、カロリーよりも糖質を制限する糖質制限ダイエットがはやっていますよね。
ワインに含まれている糖質は、赤ワイン1杯で1.5gほど、白ワインで2.0gほど。
糖質を気にする方なら、この糖質量を聞くと「ワインの糖質って意外にも低いんだ」と驚かれたのではないでしょうか。
ビール1杯の糖質量は3.1g、日本酒は4.1gであり、その数値と比べると低めだと分かります。
しかし、同じ赤ワインでも日照量の多い地域のワインは、果実味が豊富で糖分も多く含まれるため、糖質がその分上がります。
また、白ワインは半甘口のタイプも多いので、辛口のものよりは糖質が多く含まれますので、ワイン選びには少し注意が必要です。
白ワインは血糖値を下げる効果がある⁉
こうしてみると、ワインは他のお酒とくらべてカロリーも糖質も低いということが分かりました。
さらに、ワインがダイエットに適したお酒であるといううれしい裏付けがもう一つあるんです!
白ワインには酒石酸をはじめとする、リンゴ酸、クエン酸、乳酸、酢酸、コハク酸などの有機酸が含まれており、この酒石酸には痩せる効果があると言われているんです。
その医学的なデータは、「The American Journal of Clinical Nutrition」に寄せられた論文で白いパン、ビール、ワイン、ジンそれぞれを摂取した際の、血糖値とインスリン量の変化を計測した結果、白いパンは食後30分で急激に血糖値とインスリン量が爆上がりし、45分にはピークに達しました。
続いてビールも食後15分から血糖値とインスリンが急上昇し、30分でピークに達しました。
大きな変化をおこさなかったのが、白ワインとジン。
白ワインは摂取後血糖値がほぼ上がることなく、緩やかに減少していきました。
この結果、ビールは摂取によって血糖値を急激に上昇させることで太りやすくなり、ワインは逆に血糖値を下げて痩せる効果が期待できるという結論になりました。
ただし、この実験で使用されたワインは、辛口の白ワインで、甘口の白ワインは糖度が高い分太りやすくなるのでご注意ください。
太らないワインの飲み方
結論、ワインは太りにくい!といきたいところですが、もう少しだけ、待ってください。
たしかに、カロリーも糖質も他のお酒の比べて低いので、他のお酒を飲むのであれば、ワインを飲んだ方がダイエットにもよさそうです。
ただ、ワインを飲むと欲しくなるのがおつまみ。
ここがダイエットの落とし穴になる可能性も…
ワインのおともというと、チーズ、生ハム、ナッツ類、ドライフルーツ、チョコレート。
カロリーが高めのもの、糖質が高めのものが含まれていますよね。
とくに食事の前に食前酒としてワインを飲むと、胃腸が刺激されて食欲が増進しますので、あまりおなかがすいているときワインを飲むのは避けた方がいいでしょう。
また、肝臓に負担をかけないためには、食べながら飲むことが大切です。
鶏肉のささみや豆類などの良質のたんぱく質や海藻などのミネラルが豊富な食べ物を中心に選んで、食べながら飲む。
そして、飲みすぎないということを心がけるのが太らないワインの飲みかたです。
ヘルシー志向のワインラバーにおすすめの自然派白ワイン8選
アルボワ・シャルドネ ヴィニコール・ダルボワ
ジュラ地方で、100年以上の歴史をもつフランスで最古の生産者協同組合の1つでもあるフリュイティエール・ヴィニコール・ダルボワが手掛けるシャルドネ100%の自然派白ワイン。
シャルドネはジュラ地方のブドウ栽培において、全体の42%と最も広範囲に植えられているブドウ品種。
日照量が多く、太陽が照る日中はとても暑くなりますが、標高が高いため夜はぐっと冷え込み寒くなるため、凝縮感のある素晴らしい高品質なシャルドネが育ちます。
輝きのある黄金色で、果実の甘い香りに続いて白い花の香りがあり、味わいはミネラル感が強く魚介のテリーヌと素晴らしい相性を見せます。
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ピノ・グリージョ・ヴェネツィア・ビオ フィドーラ
フィドーラは、イタリア・ヴェネト州にある、イタリア最古の自然派ワイナリーの一つです。
1974年から、昔の農法を体系的にまとめたビオディナミ農法へ転換しました。
そんなフィドーラが手掛けるピノ・グリージョは、ヴェニスの入り江そばの自社畑のピノ・グリージョ種を100%使用。
土壌は、ヴェネトに特徴的な「caranto」で、このcarantoは、東アルプス山塊のドロミーティから流れ出たものが堆積してできており、石灰質を多く含む粘土質、様々なミネラルを含んでいます。
また、海から吹く潮風の影響、寒暖差の影響から、ブドウは香り高く、甘みと酸味のメリハリの効いた凝縮した味わいに育ちます。
淡い緑がかった麦わら色の色調で、柑橘系、緑のハーブ、グリーンノート、シトラスなどの爽やかで果実の濃縮感も感じ、ややコクのある果実味に爽やかなきりっと辛口、アフターに心地よい苦みと感じる、程よい果実味とミネラル感のあるきりっとしまった果実味で飲みごたえがあります。
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シュヴァリエ・ダンテルム・ブラン セリエ・デ・シャルトリュ
プロヴァンスとラングドックの間、コート・デュ・ローヌの首都コート・ダヴィニョンにあるセリエ・デ・シャルトリュ。
石灰質の畑で生まれるワインは、ミネラル分豊富で舌触りが良く、香り高く仕上がります。
そんな土を守るためにも、農薬や化学肥料は基本的に使用せず、リュット・レゾネと呼ばれる農法で栽培しています。
もともとは自分たちのテロワールを表現するという思いでワイン造りをしていましたが、よりシンプルに、ワイン好きのため、素直に美味しいと思えるワインを造りたいという思いのもと再出発し、プロからワインを熱烈に愛するアマチュアまで、いろんなタイプの人々が情熱を持って運営しています。
そんなセリエ・デ・シャルトリュが手掛けるシュヴァリエ・ダンテルム・ブランは、ルーサンヌ、ヴィオニエ、グルナッシュ・ブランなど香り豊かでボリュームのある品種をブレンドして造られているため、しなやかな酸味と果実味、コクのある奥深い味わいになっており、魚介類はもちろんのこと、鶏肉や豚肉などの肉料理とのペアリングおすすめです。
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シャルドネ ドメーヌ・ド・ラ・ヴァンソニエール
味に妥協を許さない造り手として知られるドメーヌ・ド・ラ・ヴァンソニエールは、環境に配慮したブドウの栽培方法の「テラ・ヴィティス」と、ブドウ樹とテロワールを尊重し、収量コントロールと品質の改良のために「リュット・レゾネ(極力自然に近い農法)」の技術を用いています。
そんなドメーヌ・ド・ラ・ヴァンソニエールが手掛けるシャルドネは、メロン、白いネクタリン、レモン、パイナップルのようなドライフルーツ、トーストのような酵母のアロマがあり、酸味のアクセントを感じますが、時間と共に柔らかく丸みを帯びてきます。
適度なボリューム感もあるため、チーズととても相性が良いです。
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ブルゴーニュ・ブラン ドメーヌ・マニュエル・オリヴィエ
ドメーヌ・マニュエル・オリヴィエは、ニュイ・サン・ジョルジュからコート・ド・ニュイ方面に上がる、標高430メートルほどに位置しているため、この地域でも比較的涼しい気候で、1.30haに白ブドウ樹と1hに黒ブドウ樹が植えられており、いくつかの区画のブドウ畑に混ざり、家族が持っている木苺やスグリや苺の畑もあります。
畑はビオロジック栽培、ビオディナミ栽培を研究し、その長所をいくつも取り入れ、土地とブドウの安全を第一に考えたブドウ栽培を行っています。
当主マニュエル・オリヴィエ氏の実家はカシスなどを造っている農家でしたが、1990年に一念発起しドメーヌを開業しました。
そして、マニュエル・オリヴィエ氏がブルゴーニュの中でも新世代ドメーヌの中でも注目を集める要因となっているのが、優れた醸造コンサルタントとしての顔。
彼のアドバイスを受けようと、多くの生産者が彼に助けを求め、畑仕事と醸造という過密スケジュールの合間を縫って、クライアントに最適なアドバイスをしており、クライアントには、なんとあのドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティもおり、ワインの熟成に関して彼のコンサルタントを受けています。
マニュエル・オリヴィエのシリーズの中で最も親しみやすい、 入り口となるブルゴーニュシャルドネ。
昔ながらの方法で大きな桶を使って造られるこのワインは、シャルドネの特徴的なミネラル感、香り、味わいが最大限に引き出されています。
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クレマン・ド・ジュラ ヴィニコール・ダルボワ
ジュラ地方で、100年以上の歴史をもつフランスで最古の生産者協同組合の1つでもあるフリュイティエール・ヴィニコール・ダルボワが手掛けるシャルドネ100%の自然派白ワイン。
シャルドネはジュラ地方のブドウ栽培において、全体の42%と最も広範囲に植えられているブドウ品種。
日照量が多く、太陽が照る日中はとても暑くなりますが、標高が高いため夜はぐっと冷え込み寒くなるため、凝縮感のある素晴らしい高品質なシャルドネが育ちます。
淡い黄金色。爽やかな柑橘系果実の香り。ナッティーなニュアンス。酸は穏やかで、軽快なボディ。ミネラルが特徴的で冷涼感あふれたクレマンです。
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リクオ・ロス・ブリュット ボデガス・エスクデロ
ボデガス・エスクデロは、スペインで最も名高い赤ワイン産地リオハ地方で150年以上の歴史を持つボデガ(醸造所)です。
高貴品種のテンプラニーリョを使い、高品質な赤ワインを造り続けています。
標高の高いリオハの気候を活かし、高品質なカヴァを作る「ボデガス・エスクデロ」では、
それぞれのカヴァをしっかり熟成させることに強いこだわりを持っており、DOカヴァの法定熟成期間は9カ月とされますが、リクオ・ロスでは、ROSADOが24カ月、Brutに至っては36カ月という、シャンパーニュのプレステージクラスに要求されるのと同等の熟成期間で熟成されます。
このリクオ・ロスは、地元の祭事などでも出す特別なカヴァのため、熟成期間も他のカヴァに比べて高いのです。
ヴィウラ100%のこのスパークリングワインは、シトラスやリンゴ、白い花のほのかな蜜を思わせる香りの中に、36か月熟成で醸されたパン酵母のような熟成香が感じられます。フレッシュなアロマと果実味ながら、柔らかく深みのあるバランスが取れた味わいです。
リクオ・ロス・ブリュット ボデガス・エスクデロのご注文はこちら
キュヴェ・アンタレス・ブリュット
ドメーヌ・ド・ラ・ヴァンソニエールが所有する60haのブドウ畑は、海からの影響で豊富な日照量と穏やかな気温ながら、定期的な雨と強風がブドウの木を乾燥させることで、病害を発生しにくくしており、極力自然に近い農法である「リュット・レゾネ」を用いて栽培しています。
また、環境に配慮したブドウの栽培方法「テラ・ヴィティス」の認証を取得しており、ブドウ樹とテロワールを尊重したワイン造りが行われています。
ドメーヌ・ド・ラ・ヴァンソニエールが手掛けるスパークリングワインは、美しいゴールドの色調で、ワイルドストロベリーやラズベリーのような果実の香りに森のコケや、香木のような甘い香り、パン酵母のような熟成香を感じます。
口に含むと活き活きとした果実味とともにシャープな酸味と黒ブドウに由来するボリューム感があり、プラムやアプリコットのようなフルーツの瑞々しい味わいのあるワインです。