スーパータスカンとは?低階級の最高品質ワイン

スーパータスカンとは?低階級の最高品質ワイン
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スーパータスカンとは?低階級の最高品質ワイン

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トスカーナ

イタリアは20州のすべての州でワインが造られていますが、その中でもピエモンテ州(バローロやバルバレスコが造られる州)と並ぶ
高品質ワインの産地といわれるのがトスカーナ州
州都がフィレンツェのあの斜塔で有名な「ピサ」があるところ。
世界遺産が多く、ルネッサンス芸術の見どころが盛りだくさんで観光地としても人気ですよね。
そんなトスカーナから生まれた世界的に有名なワイン「スーパータスカン」イタリアワインに詳しくない方でもスーパータスカンという言葉は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ボルドー品種をブレンドしたワインの格付けは最下級のテーブルワイン。
それでも、最高品質である事からスーパータスカンと呼ばれるようになったワイン。

スーパータスカンとは

スーパータスカンとは、1970年代にイタリアで生まれたトスカーナワインを超えると名付けられたワインの総称です。
1970年代当時イタリアのワイン法では、「DOCG」「DOC」「IGT」「Vino da Tabola(現在はVino)」の4つのランクに分けられており、上位のDOCGやDOCと認められるためには、イタリアの固有品種であるブドウを使用しなければならず、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロといった国際品種で造られたワインは、一番ランクの低いVino da Tabolaと格付けられました。
そんなワイン法が適用されるイタリアワインの中で、トスカーナ地方から国際品種を使った高品質ワインが次々に誕生しました。
スーパータスカンの元祖と言われ、スーパータスカンの頂点に君臨し続ける「サッシカイア」は、1968年販売を開始すると瞬く間にサッシカイアの評判が広がり、ボルドースタイルのトスカーナワインは世界に周知されることになりました。
そして、この功績が認められ1994年「ボルゲリ・サッシカイア」というDOC呼称を得ることとなり、単独のワイナリーがDOCとなった初のケースとして、イタリアワインの歴史を変えたのです。
その後、サッシカイアに続き、トスカーナの名門ワイナリーのアンティノリ家がサッシカイアから助言を受けオルネライアを造りだし、その後もソライアを販売し、サッシカイア、オルネライア、ソライアはスーパータスカンを代表する3大ワインとなりました。

おもなスーパータスカンの銘柄

サッシカイア

スーパータスカンの元祖であり、販売から常にスーパータスカンの頂点に君臨し続けるサッシカイアは、トスカーナ州マレアンマ地方のボルゲリ地区にあるテヌータ・サン・グイドというブドウ畑で造られています。
無類のボルドーワイン好きだったマリオ・インチーザ・デッラ・ロケッタ侯爵は、親交のあったシャトー・ラフィット・ロートシルト家から、カベルネ・ソーヴィニヨンの苗木を送ってもらい、自家消費用として造りはじめました。
その後、先代オーナーのマリオから息子のニコロに経営が代わり、アンティノリの醸造家であったジャコモ・タキスを迎え入れたことで、ワインの質が高まり、1968年に初リリースすると瞬く間にサッシカイアの評判が広がり、世界的に高く評価されるようになりました。
ボルゲリの土壌は、砂質、石灰質、粘土質が入り組んでいるため、水はけがよく、海に近いことでミネラル分も豊富で、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に理想的な土壌で、サッシカイアは、そんなカベルネ・ソーヴィニョンを主体とし、カベルネフランを少量ブレンドして造られます。
豊かな渋みがボルドー・メドックの赤ワインをほうふつとさせ、しっかりとした骨格にトスカーナらしい明るさを感じる味わいです。

サッシカイア

オルネライア

サッシカイアに続き、トスカーナの名門ワイナリーのアンティノリ家の当主の弟にあたる、ロドヴィコ・アンティノリ氏によって、サッシカイアから助言を受けて造りだしたスーパータスカンがオルネライアです。
サッシカイアと人気を二分するスーパータスカンの代表格とも言えるワインで、オルネライアは、サッシカイアよりもカベルネ・ソーヴィニヨンの割合が低く、4割ほどメルローがブレンドされており、手摘みで収穫されたブドウは丹念に選別され、収量を抑え、各区画ごとに別々に醸造し、テロワールの個性を引き出します。
その年の気候条件に左右されることのなく、毎年高品質なワインをを造り続けています。
なめらかでシルクのようなタンニンを感じられる上質な味わいです。

オルネライア

ソライア

14世紀からの古い歴史を持ち、現在イタリア全土に渡り10以上のワイナリーを所有するイタリアワインの名門アンティノリ家がつくるスーパータスカンがソライア。
アンティノリのフラッグシップワインであるティニャネロに続き、ソライアを生み出し、その実力を世界に知らしめました。
ソライアは、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体として、イタリアの固有品種であるサンジョヴェーゼが2割ほど足されています。
ソライアに使われるサンジョヴェーゼの畑には、アンティノリが編み出した白い石を使用したサンジョヴェーゼの栽培方法の「アルベレーゼ」という特別な栽培方法で、地中に混ぜ込んだ砂利の大きさまで砕いた白い石が水はけをよくし、太陽光を反射することでブドウの成熟を助けます。
絹のようななめらかで豊かなタンニンに、果実味と生き生きとした酸味で、豊かなミネラルによる驚くほど長い余韻がポテンシャルの高さを感じさせてくれます

ソライア

ルーチェ ルーチェ・デッラ・ヴィーテ

ルーチェ・デッラ・ヴィーテは1995年に、ワインへの情熱と卓越した醸造の技術を持った20世紀を代表する二人のワイン醸造家であるヴィットリオ・フレスコバルディとロバート・モンダヴィによって創設されたワイナリーです。
メルロとサンジョヴェーゼから造られるスーパートスカーナスタイルのこのワインは、アメリカ・カリフォルニアのオーパス・ワンになぞらえ、「オーパス・ツー」の異名を持ち世界中で人気を博しています。
イタリアでも最も高貴なワインを生み出すと言われるモンタルチーノの畑は、上部はガレストロと呼ばれる結晶片岩を含む砂質と石灰岩の混合した土壌が多く、水捌けの良い養分の少ない土壌でサンジョヴェーゼ品種の栽培に理想的で、畑の下部は粘土質が多くメルロ種に適した土壌となっています。
発酵とマセラシオンが終わったところで、サンジョヴェーゼとメルロは「LUCE」を生み出すべくひとつに統合されて行きます。
ブラックベリーやチェリー、プラムなどの黒系果実の濃密なアロマに、バラのフローラル香と清涼感のあるハーブに、タールなどの複雑なニュアンスが加わり、口に含むとジューシーな果実味とともに繊細で柔らかなタンニンと美しい酸が見事なバランスで幾重にも織り重なって、長く心地よい余韻を楽しめます。

ルーチェ ルーチェ・デッラ・ヴィーテ

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ティニャネロ

1971年に誕生したスーパータスカン「ティニャネロ」。
ティニャネロの畑は、キャンティ・クラシコの中心部にあり、標高は340~400haのトスカーナらしい日当たりの良い丘陵地帯で、
日中は暖かく夜間はしっかり冷え込むため、凝縮感のあるブドウが育ちます。
砂利の大きさに砕いた白い石材を、地中に混ぜ込んだ「アルベレーゼ」というアンティノリ独自の栽培方法で育てられたサンジョヴェーゼは、甘いタンニンを持った高品質なブドウに育ち、このサンジョヴェーゼにカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドしてティニャネロは造られます。
明るい紫の鮮やかなルビーレッドの色調で、カシスやブラックベリー、プラムなど黒系果実のアロマに、チェリーやミントなどのハーブとチョコレートのニュアンスが複雑にからみ、口に含むと熟した果実味とバニラの柔らかな香りと、まるみのあるタンニンのバランスが見事に調和して、長く続くエレガントな余韻を感じられるワインです。

ティニャネロ アンティノリ

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天才醸造家と歴史あるワイナリーから造られるワインをご紹介

伝統的なスタイルの上品な味わいのワインを作りつつも、現代の求められるスタイルに合わせて醸造法を考え素晴らしいワインを造るという両方を兼ね備えるのが「マレンキーニ」という生産者。

マレンキーニは、100年以上も続く歴史あるワイナリーで、マレンキーニのワインの礎を築いたのは、今は亡き巨匠「ジュリオ・ガンベッリ氏」です。
「サンジョベーゼを扱わせたら 右に出るものはいない」と言われた天才醸造家。
現在は、ディレッタ・マレンキーニ氏と母親でキャンティ協会の会長でもあるマリーナさんが運営しています。

醸造所は、11世紀に建てられたメディチ家の別荘の一部を1836年に購入し使用しています。
ちなみに、この別荘はフィレンツェ市街からわずか数キロ離れた場所にあり、セレモニー、ビジネスミーティング、イベントを行う代表的な場所としても使われているそうなので、皆さんもフィレンツェに旅行する機会がありましたらぜひ一度行ってみてください!
私もまだ訪れたことがないので行ってみたいと思っています♪

マレンキーニが造るワインは、スーパートスカーナと呼ばれる「ブルツィッコ」というカベルネ・ソーヴィニョンをベースにボルドースタイルに造られるワインと、キャンティの伝統的な醸造法である大樽で熟成されるサンジョヴェーゼを使用して造られる「キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ」がおすすめです。

マレンキーニ

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