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海外旅行に行った際には、ワインラバーならその国のワインをお土産に買って帰ろうと思う方も多いですよね。
ちょっと奮発して高いワインをお土産にして、自宅で旅の余韻に浸りながらワインを楽しむ。
そんな楽しみも、うっかりすると税関で没収されたり、スーツケースを開けたら、ボトルにひびが入ってワインがこぼれていたり…
なんて、そんな悲劇が起こらないように、本日は、旅行先からワインをスーツケースに入れて持ち運ぶときの注意点についてお話します。
ワインを飛行機で持ち帰る時の規定
まず旅先から日本へお酒を持ち帰る際には、スーツケースにいれておくという原則を覚えておきましょう。
飛行機の機内に液体類を持ち運ぶ際には厳しい規定があり、機内に持ち込める飲料は、保安検査後に空港内の免税店などで購入したものに限られます。
乗り継ぎなどで、免税で購入したものについては、規制によって放棄しなければならないケースもあります。
そのため、旅先からワインを持ち帰る際には、手荷物のバッグには絶対に入れずに、必ずスーツケースにあらかじめ入れておいてくださいね。
そして、お酒の免税範囲は1つのスーツケースにつき、1本あたり760mlのボトルが3本までと規定されています。
ワインの標準的なボトルが1本あたり750mlなので、ちょうど3本であれば免税範囲で、関税(税金)を支払わなくても大丈夫です。
ちなみに、760ml×3本=2,280mlと考えることができるので、お酒の合計が2,280 mlまでなら免税となります。
ワインのボトルで考えたら標準的なボトルが750mlで、ハーフサイズが375ml、マグナムボトルが1500mlなので、2,280 mlの範囲であれば、本数は何本でも大丈夫です。
1つだけ注意点があります。
1つのスーツケースにつき、3本までワインがOKなら、子どものスーツケースにも入れて持ち帰ろうなんて考えはNGです。
子どもが未成年の場合、未成年者がお酒を持ち帰る場合は免税されませんので、この場合、免税範囲は適用されず、1本目から課税されてしまいます。
でも、フランスやイタリアなどのワインの名醸地に旅行に行った際には、たった3本じゃお土産が足りないよ。と思われる方もいらっしゃいますよね。
それでは、免税の3本を超えると1本あたり課税される金額はいくらくらいなのか。
課税される金額についてはお酒の種類によって異なります。
金額が一番高いのは、ウイスキーやブランデーで、1リットルあたり800円。
次にラムや、ジン、ウォッカなどのスピリッツは、1リットルあたり500円。
そして、ワインやビールなどは、1リットルあたり200円。
とそれぞれ金額が異なります。
アルコール度数に比例して課税額が異なっている感じですね。
でも、こう考えるとワインの場合1リットルあたり200円なので、1本あたり750mlのワインにかかる課税は、200円×0.75(リットル)=150円。
たった150円と考えると、旅先でおいしいワインを見つけたら、3本以上持ち帰った方がお得ですよね。
ワインを安全にスーツケースで運ぶためのラッピング
さて、せっかくおいしいワインをお土産に購入したのに、家に帰ってきて、スーツケースを開けてみたら瓶が割れていたなんて悲劇が起こらないように、安全にワインをスーツケースにいれて運ぶためのラッピング方法をご紹介します。
割れ物を包む梱包材をあらかじめ用意していくというのもいいですが、ただでさえ、旅行は荷物が多くなってしまいますよね。
その上かさばる梱包材を別に持っていくのは難しいでしょう。
そこで、活躍するのが衣服です。
まず、ボトル同士がぶつかって割れないように1本1本タオルやTシャツ、スカーフなどで全体をしっかり巻きます。
とくに、ボトルのネック部分(一番細くなっている首の部分)は割れやすいので、ここはタオルなどを2重にして巻いておきましょう。
スーツケースにワインを入れる際には、絶対に端に入れずに、周りを衣服で囲むようにボトルを入れていきます。
こうすることで外からの衝撃が緩和されます。
また、ボトルとボトルの間にも丸めて筒状にしたタオルや衣服を挟むと、さらにボトル同士がぶつかりにくくなります。
ワインを入れたスーツケースの注意点
あらかじめ、お土産にワインを何本も持ち帰ることを考えている方は、衣服が入りきらなくならないように、手荷物用のバッグを別に用意しておくといいでしょう。
また、ほとんどの航空会社で1スーツケースあたりの重さが23kgを超えないよう規定していますので、ワインを持ち帰る際は、重さについても気を付けておきましょう。