■鴨のコンフィ⇒
「鴨ってこんなに癖がないものなのか」
と、正直とてもびっくりした。今まで食べてきた鴨が安い蕎麦屋とかで食べるような鴨南蛮の上に乗っているような感じの赤味を感じるスライスだったが、そういうイメージが崩れ去った。
コンフィという調理法も手伝ってか、とても柔らかくジューシー。一緒に付いてくるスパイスは、ちょっとカレーのような親しみやすい香りだけれど、コンフィに合わせて食べるとカレーっぽさがなくなる。お肉を引き立てるいい香り。辛くないから万人向け。
少し冷めたって美味しいから、「こんなの2人で食べきれない」という人はホームパーティーでも使えると思う。
付け合わせのパンは、これと食べるのであれば軽くトーストしておきたい気がする。というか、チーズシューの方が一緒に合わせて好みだったかも。
■スープ⇒
一口食べたらほっこりできる。フランスのおふくろの味、というイメージ(食べたことはないのであくまでもイメージ…)
とても自然体な野菜の甘味や旨味が、ベーコンの燻製の香りをまとって、いくらでも食べられる。
脂っぽいスープではないため、冷たいままでも美味しい。
独り暮らしで良かった、野菜好きなので一人で全部イケてしまう…
個人的には、付け合わせのパンは、これと食べるのであれば敢えてトーストしないでスープをしみっしみに染みさせて食べたかった(もう二つとも焼いてしまっていた…orz)
■グラタン⇒
あっさりとして、野菜の味わい優位のグラタン。よくある小麦粉たっぷりのクリーミーなとろみがあるわけでもなく、そのために素材の味を楽しむ大人のグラタンといった雰囲気。
これも、冷めてももたっ…としないので、食べやすい。猫舌の味方(笑)
じゃがいもの食感が好きだった。ほくほくというより、ほくっとシャキッの間のような。
■全体的に⇒
優しい味わい。こんな料理を「手作りだよ」と言われて出されたら、あっさり胃袋掴まれそう(笑)
自分がこれとワインを合わせるのなら、樽の効きすぎていないシャルドネとかかなぁ…
とにかく、穏やかでコクのある飲み口の白ワインと合わせたい。
ちょっと甘味のある泡なんかもいいかも知れない。
豚肉料理メインのセットも試したけれど、あちらよりもこちらのセットの方が全体に柔らかくて優しい野菜の味が表に立っているかも。