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人口のほとんどが敬虔なイスラム教徒であるヨルダンでは
アルコールを飲む習慣がないので、ワインが造られているなんて想像もできませんが、
実は、ヨルダンにもワイナリーがあり、生産量はごくわずかですが、
国内消費向けに希少なワインが造られています。
そこで、本日はヨルダンワインについてお話します。
ヨルダンワインの歴史・特徴
ヨルダンは、東にイラクとイラン、北にシリア、西にイスラエルと国境を接しており、
国名にもなっているヨルダン川は、古代からこの砂漠地帯の重要な水源となっています。
ヨルダンも他の中東の国々と同じく、ブドウ栽培とワイン醸造には長い歴史があり、
2000年以上前からワインが造られていました。
それから長くワイン造りがされていましたが、
現代ヨルダンでは2つのワイナリーのみでワインが生産されており、
年間100万本近くのボトルが生産されています。
ヨルダンの現代のワイン産業は、1975年にハダッド蒸留会社によって設立され、
この2つのワイナリーは、ヨルダン北部のマフラクにブドウ畑を所有しています。
両ワイナリーで造られるワインのほとんどが国内消費向けに造られており、
海外への輸出はほとんどないため、日本ではヨルダンワインを購入することはまだできませんが、
両ワイナリーのワインは、多くの受賞歴を持つ高品質なワインが造られています。
ブドウ品種
ヨルダンの伝統的な固有品種は、すでに絶滅しており、
現在、生産されているブドウ品種は、輸入された国際品種のヴィティス・ヴィニフェラ種で、
赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーズ、ピノ・ノワールを使用し
白ワインは、シャルドネ、マスカット、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール、
シュナン・ブランが使用されています。
おすすめのヨルダンワイン
ジョーダン・リヴァー リザーヴ シャルドネ ハダッド
1975年にハダッド蒸留会社によって設立された、
現代ヨルダンワインのはじめてのワイナリーが手掛けるシャルドネ。
明るい黄金色で、熟したリンゴ、トロピカルフルーツの香りにバニラのアロマ。
フレンチオークバリックで3〜6か月の熟成したバランスの取れた、
フルボディで滑らかなクリーミーな辛口白ワインです。
残念ながら日本未発売のため、現地に行った際のお土産におすすめです。
※日本未発売