ドイツで栽培面積1位のブドウ品種リースリングとは

ドイツで栽培面積1位のブドウ品種リースリングとは
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ドイツで栽培面積1位のブドウ品種リースリングとは

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リースリング

リースリングといえばドイツといえるほど、
ドイツのブドウの総栽培面積の約1/3を占める主要品種。
甘口から辛口までさまざまなワインが造られ、
現在では、世界の比較的冷涼な産地で栽培されるようになりました。
そこで、本日はリースリングについてお話します。

リースリングの特徴

ドイツのリースリングは、9世紀にライン川沿いに植えられたのが始まりとされ、
15世紀には、ドイツからフランス・アルザスにリースリングが渡り、
19世紀から広く栽培されるようになりました。
リースリングは、栽培される環境が限られ気難しい品種ですが、
高級白ワインを生み出す高貴白品種としても知られています。
またテロワールの影響を大きく受けるため、
産地によってその味わいはかなり異なり、
青りんごや洋ナシ、トロピカルフルーツなどのアロマを持つフルーティーなものから、
鉱物のようなアロマをもつミネラルを強く感じるものまでさまざまです。
リースリングは比較的冷涼でやや不毛な土壌の方が味わいを強く発揮します。
ドイツでは、モーゼルとラインガウが2大産地として知られ、
それぞれの産地の気候と土壌の影響を受け、
冷涼なモーゼルではエレガントな酸味と余韻の長い繊細なリースリングとなり、
一方ラインガウでは果実味が豊富な最も高品質なリースリングが生産されています。
リースリングから造られるワインの味わいの特徴は、何と言っても際立つ酸です。
冷涼な気候から造られるリースリングは、糖度が高くなりすぎず、
しっかりとしたキレのある酸があり、爽やかでとてもエレガントな味わいです。
また、糖度が高くなりすぎないため、比較的アルコール度数も低めのものが多く
少し冷やしめにすると重すぎないさわやかな飲み口が、夏の暑い日にはぴったりです。

世界でも上位の栽培面積

2010年での世界におけるリースリングの栽培面積は16位で、
ドイツ、フランス、オーストリア、オーストラリア、アメリカなどの
比較的冷涼な産地で栽培されています。
世界の栽培面積の半分はドイツが占めており、
モーゼルとラインガウがリースリングの2大産地として有名です。
ドイツにつぐリースリングの主要な産地であるフランスのアルザスでは、
ミネラル感が強く白い花を思わせるエレガントな香りのリースリングが造られています。
アメリカでは、ワインの最大の産地であるカリフォルニア州ではなく、
ワシントン州とニューヨーク州が有名なリースリングの産地で、
ニューヨークにあるバーのソムリエのポール・グレコ(Paul Grieco)氏が
2008年に始めた「Summer of Riesling」というコンセプトで、
夏の間アメリカのさまざまなレストランやバーでリースリングを広める活動が行われ、
夏に飲みたい白ワインとして、リースリングの人気が高まってきました。
とくに、ニュージーランドでは、リースリングの栽培に力を入れており、
ソーヴィニヨンブランで有名なマールボローより冷涼で湿度の高い産地である
ネルソンという地域で、リースリングの栽培が増加しています。
個人経営のワイナリーが多く、小規模ながら高品質なリースリングが生産されています。

リースリングに合う料理

リースリングから造られるワインは、甘口から辛口までじつにさまざまで、
フルーティーなものから鉱物のようなアロマをもつミネラル感があるものまで、
多種多様な味わいのワインが楽しめるので、合わせる料理も洋食にかぎらず、
和食や中華など、さまざまな料理に合わせられます。
ライムやりんごを思わせるフレッシュな香りとキレのある酸味が特徴の辛口のリースリングには、
鶏肉料理と相性が良いので、洋食ならグリルチキン、
中華なら鶏肉のカシューナッツ炒めやがおすすめです。
また、フランスのアルザスではキッシュロレーヌと合わせて食べられます。
石油のような香りのペトロール香が感じられるミネラル豊富な酸のしっかりとした
辛口のリースリングには、白身魚の料理がおすすめです。
洋食なら白身魚のポワレ、和食なら鯛の酒蒸しなどさっぱりとしたお料理とあわせるといいです。
洋ナシや桃などのフルーティーな香りのやや甘口のリースリングには、
タイ料理などのスパイシーなお料理がよく合います。
また、レモンタルトなどのデザートとも相性がいいです。

おすすめのリースリングワイン

ラインガウ・リースリング・クーベーアー・トロッケン
世界最古のワイナリーと言われているドイツ・ラインガウにあるシュロス・フォルラーツ。
リースリングの名門ワイナリーとしても有名で、最高品質のリースリングを生み出しており、
3000以上もある畑の中で、唯一特別な畑を表す「オルツタイルラーゲー」と名のつく
5つの畑の中の1つがこのシュロス・フォルラーツです。
まさにドイツ版5大シャトーの1つのようなワイナリーです。
そんなシュロス・フォルラーツが手掛ける辛口ワインのトロッケンは、
リンゴと柑橘系のフレッシュさに桃やメロン、アプリコットなどのアロマがあり、
口に含むと、爽やかな果実味に、花や白コショウなどのスパイスと
豊かなミネラルが感じられる非常にバランスがよい味わいに仕上がってます。

ラインガウ・リースリング・クーベーアー・トロッケン

エーデルツヴィッカー・コレクション カーヴ・ド・リボヴィレ
シャトー・シュヴァル・ブランや、貴腐ワインの最高峰であるシャトー・ディケム
を手がけたカリスマ醸造コンサルタントのデュブルデュー氏が手掛けた
アルザスのリースリングワイン。
カーヴ・ド・リボヴィレは、アルザスでも屈指のブドウ産地にある
「リボヴィレ」の町の栽培家たちによって、1895年に設立された協同組合で、
さまざまなワイン評価誌で「最もすばらしい協同組合」と絶賛される
今注目の自然派生産者です。
リースリングを主体に、ゲヴルツトラミネール、ピノグリといった
高貴品種をアッサンブラージュして造る、アルザスワインでも珍しいワイン。
香り高くバランスの良い味わいの白ワインなので、
さまざまな食事に合わせるデイリーワインとしても楽します。

エーデルツヴィッカー・コレクション カーヴ・ド・リボヴィレ

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