コルトンワインの特徴

コルトンワインの特徴
ワクワクが止まらない!GWを楽しみ尽くすワインが続々登場!

コルトンワインの特徴

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コルトンワイン

コート・ド・ニュイからコート・ド・ボーヌへ抜けるとき、コルトン山を境に景観が変わります。
この立地を象徴する「コルトンの丘」と言われる小高い丘陵地が赤ワイン、白ワインどちらの特級ワインも持つ選ばれた土地です。
本日は、コート・ド・ボーヌ最大の特級畑と言われるコルトンのワインについてお話します。

コルトンの丘について

フランス・ブルゴーニュ地方のコート・ドール県のコート・ド・ボーヌの入り口に、コルトンの丘と言われる標高400メートルほどの小高い丘陵地があります。
ラドワ・セリニ村、アロース・コルトン村、ペルナン・ヴェルジュレス村の3つの村にまたがって丘をぐるりと囲むようにブドウ畑が広がっており、一番大きな面積を有するアロース・コルトン村は、ブルゴーニュの中では、赤と白、両方の特級畑を持っている希少な村として知られ、丘の上部にシャルドネが1.04ha、中部から下部にかけてピノ・ノワールが111.83ha栽培されています。
コルトンの丘には、26の小区画(リューディー)があり、ここで造られる赤ワインが「コルトン」を名乗る事が出来ます。
また9の小区画で造られる白ワインは「コルトン・シャルルマーニュ」を名乗る事が出来ます。

赤ワインのコルトンの特徴

赤ワインのコルトンは、コルトンの丘の中部から下部にかけて植えられていて、土壌は粘土や鉄分を多く含んでいるため、ミネラルが豊富でしっかりとした味わいになり、よく「鎧兜をまとったような剛健なワイン」と評され、がっしりとした引き締まったタンニンが特徴的です。
若いうちはイチゴやチェリーなどの赤系の果実にスミレのアロマがあり、熟成するにしたがいトリュフやシナモンなどのスパイスが感じられる複雑なアロマに変化します。
ちなみに、この同じ区画でシャルドネを植えて白ワインを造ると、コルトン・ブランというグラン・クリュとなり、生産量が限られているため、とても貴重な白ワインです。

白ワインのシャルルマーニュの特徴

西暦800年頃、ヨーロッパを治めていたカール大帝が、このコルトンの丘に畑を所有していたと言われており、赤ワインで口ひげが汚れることを嫌い、シャルドネを植えさせたという逸話から、この名がついたと言われています。
コルトンの丘の斜面の上部の9区画では、石灰中心のコルトン・シャルルマーニュの畑となります。
シャルドネに適した土壌で、ここで造られるコルトン・シャルルマーニュは、レモンなどの柑橘にパイナップル、バター、シナモンなどのアロマに、熟したリンゴや蜂蜜なども感じられます。
しっかりとした凝縮感とキレイな酸が感じられ、強烈なミネラルが印象的な極上の舌触りを楽しめる白ワインです。

おすすめのコルトンワイン

コルトンは、グランクリュと言っても160haと広大な面積のため、すべてのコルトンが素晴らしいワインとは言えず、当たりハズレが大きいのも事実です。
ワインには、コルトンとコルトン+区画名が付くものがあり、ラベルに表記できる区画は26あり、複数の区画をブレンドして造られるワインは、ただのコルトンと表記されます。
コルトンの区画で代表的なものは、コルトン・クロ・デュ・ロワ、コルトン・ルナルド、コルトン・ブレッサンドが3大コルトンとして有名です。

■おすすめのワイン
アロース・コルトン レ・シテルヌ アンヌ エ セバスティアン ビドー
ドメーヌ・アンヌ・エ・セバスチャン・ビドーは、モレ・サン・ドニに本拠を置き、畑は現在約1.30haと小規模ながら、海外のワイン愛好家の評判からじわりと人気を集め、今やブルゴーニュで外さないワインとして、徐々に名が知られてきている注目のドメーヌです。
家族経営で小規模の畑を丁寧に管理し、誠実なワインを造る生粋のブルギニョン。
ドメーヌ・アンヌ・エ・セバスチャン・ビドーでは、栽培は極力自然な栽培をしつつ、畑の状況に合わせて対処する、リュット・レゾネを採用しています。
ここで造られるコルトンは、フランボワーズ、スミレ、そしてシナモンなどのスパイスのアロマに、いきいきとしたフレッシュな酸が感じられ、ほどよいコクのある軽めの口当たりに仕上がっています。

アロース・コルトン レ・シテルヌ アンヌ エ セバスティアン ビドー

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コルトン・シャルルマーニュ・ブラン・グラン・クリュ ドメーヌ・トーズ
パスカル・マルシャンは国をまたいで活躍するワインメーカーで、その活躍の舞台はブルゴーニュをはじめ、オーストラリア、チリなど南半球にまで及んでおり、醸造化としてキャリアをスタートさせたのは1985年、ポマールにあるコントアルマンでのこと。
1999年にはドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレのチーフワインメーカーとして勤め、7年間醸造長を務め、その後、農家から買い入れた葡萄で醸造するネゴシアンブランドであるマルシャン・トーズ(旧パスカル・マルシャン)と、自社畑のブドウを使うドメーヌ・トーズです。
ネゴシアンと言っても、パスカル・マルシャンはマイクロネゴス(マイクロ・ネゴシアン)と呼ばれる小規模のネゴシアン。
買付から醸造まで一貫して行い、ブドウを購入する畑は彼のポリシーに賛同する人のみで、定期的に本人が畑を訪ね、ビオディナミ農法含め、木の管理など細かい部分まで直接見ています。
そんなマルシャン・トーズが買い付けをおこなうコルトンの畑は、南向きの丘の斜面に広がっており、コルトン・シャルルマーニュの中でも最上の区画である“ル・シャルルマーニュ”です。
醸造では、発酵後、澱も一緒にタンクに漬けるシュール・リーで、バトナージュは行いません。
その後空圧の圧搾機で負荷をかけないよう自然な圧力でプレスします。
熟成は18ヶ月間、ビオディナミカレンダーに基づいたルールで熟成させます。
美しい酸があり、滑らかでリッチな質感と複雑味のある1本です。

コルトン・シャルルマーニュ・ブラン・グラン・クリュ ドメーヌ・トーズ

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コルトン・グラン・クリュ クロ・ロニェ ドメーヌ・メオ・カミュゼ
20世紀の始めに、コート ドールの国民議会議員であり、ヴォーヌ・ロマネのワイン生産者であったエチエンヌ・カミュゼ氏によって
設立されたドメーヌ・メオ・カミュゼ。
1985年から(ヴィンテージは1983年から)、ブルゴーニュワインの神様といわれる名醸造家アンリ・ジャイエ氏が1988年まで醸造顧問をつとめ、1989年にジャイエ氏からアドバイスを受けジャン・ニコラ・メオがドメーヌを引き継ぎました。
人が手を加えることで、ワインが本来持っている自然の良さをなくさないよう、素材の良さを尊重すること、ワインを本来あるがままの姿で扱うこと、生きている成分を考慮すること。がメオ・カミュゼのフィロソフィーです。
こうした哲学のもと造られるメオ・カミュゼのワインは、黒バラやダーク・チェリーの溢れるような香りに満ち、独特の優美でエキゾチックな風味を持つワインになります。

コルトン・グラン・クリュ クロ・ロニェ ドメーヌ・メオ・カミュゼ

 

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