単一ワインを造ることが多いブドウ品種コルテーゼ

単一ワインを造ることが多いブドウ品種コルテーゼ
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単一ワインを造ることが多いブドウ品種コルテーゼ

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ピエモンテの白ブドウ品種コルテーゼとは

以前、このソムリエ手帳でご紹介したイタリア・ピエモンテの「ガヴィ」。
スッキリとした酸と豊富なミネラル感が、
シーフード料理にピッタリのさわやかな白ワイン。
本日は、このガヴィを生み出すブドウ品種コルテーゼについてお話します。

コルテーゼの主な生産地域

コルテーゼはイタリア・ピエモンテのアレッサンドリア県原産の白ブドウ品種で、
何百年もの間この地で栽培されており、もっとも古い記録では、
17世紀にコルテーゼのブドウを植えたという文書が残っています。
コルテーゼのほとんどがピエモンテ南東部で栽培されており、
ブドウ畑はアルト・モンフェッラート丘陵の南向きの斜面に広がっています。

コルテーゼは単一品種として造られることが多い

コルテーゼは、コルテーゼ・デッラルト・モンフェラート、
コリ・トルトネージDOC、コルテーゼ・ディ・ガヴィDOCGの主要なブドウ品種で、
ガヴィDOCGは、コルテーゼ 100%の単一品種で造ることが義務付けられており、
他の品種をブレンドすることはできません。

コルテーゼから造られるワイン

コルテーゼで造られたワイン、ガヴィDOCGは、
ピエモンテ州南部のリグーリア州との国境付近、
リグーリアアペニン山脈のすぐ近くにある、
アレッサンドリア県の13のコミューンの丘で造られており、
ボジオ、カプリアータドルバ、カロッシオ、フランカヴィラビジオ、
ガヴィ、ノヴィリグレ、パロディリグレ、パストゥラナ、サンクリストフォロ、
セラヴァッレスクリヴィア、タサロロの11の市町村で生産されるワインに
ガヴィの名称が与えられています。
中で最も有名なのは、ガヴィ、ノヴィリグレ、セラヴァッレスクリヴィアです。
ガヴィの地域には白と赤の2種類の土壌があり、
白い土壌は砂と石灰質の泥炭で、赤い土壌は鉄と砂利に富む石灰質の粘土です。
冬は寒く、夏は暑いピエモンテの厳しい気候と石灰質土壌が、
非常にエレガントな白ワインを生み出します。
グレープフルーツやパッションフルーツなどのさわやかな柑橘のアロマに、
白い花、青リンゴを思わせる繊細でフルーティーなアロマがあり、
あとからアーモンドのような香ばしいニュアンスも感じられます。
口に含むとフレッシュで繊細な酸が印象的で、
しっかりとしたミネラルもあり、シャープな味わいがシーフード料理によく合います。
一般的には、早飲みタイプの白ワインが多く造られていますが、
近年、ワイナリーによっては長期の熟成タイプの白ワインも造られています。

ご紹介したコルテーゼを使用したワイン

ピエモンテ DOC コルテーゼ ウンベルト・フィオーレ
マンフレディ家のワイン造りの歴史は、
1930年、初代のジュゼッぺは、美しいランゲの丘の周囲にあるブドウ畑と
醸造所を購入し、ワイン造りを始めました。
1980年代になると、イタリア国外への販路も広がり、
ヨーロッパをはじめ、アメリカやアジア各国まで流通するようになりました。
「ブドウ畑をより良い状態で後世に受け渡すこと」という哲学のもと、
薬品などを使わず、太陽光発電に切り替え、
自然の法則に合わせた畑仕事を頑なに守り続けています。
そんなマンフレディ家が手掛けるコルテーゼ100パーセントのこのワインは、
緑がかった、明るい麦わら色の色調で、
とても生き生きとしてフレッシュなレモンやライム、
グリーンアップルを思わせるアロマに、ハーブやドライフラワーの香が混じります。
生き生きとフレッシュな酸味・甘味のバランスがあり、
滑らかなミネラル感の喉越しも魅力です。
魚介料理全般、野菜料理などと相性が非常によく、
また、ピザやパスタといった、食事とあわせて飲むのに最適な1本です。

ピエモンテ DOC コルテーゼ ウンベルト・フィオーレ

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