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日本にはあまり輸入されないため、意外と知られていませんが、
中国国内には900余りのワイナリーがあり、
実はワインの生産量は2018年の統計で、世界第6位とかなりのワイン大国なんです。
人口の多さからも消費量も2014年の統計では世界5位。
中国の消費量は年々上がり続けています。
そんな中国では、中華料理とワインのペアリングがたくさん生まれています。
そこで、本日は中華料理とワインの合わせ方についてお話します。
中華料理とワインの相性とは
中国でのワインブームは年々加速しており、代表的な産地としては、
雲南省、新疆(しんきょう)ウイグル地区、山東省、寧夏回族自治区の4つの地域で、
カベルネソーヴィニヨンやメルロなどのヨーロッパ系品種をおもに栽培しています。
中でも、雲南省はブドウ栽培に理想的なテロワールをモエ・ヘネシー・ディアジオ社がみつけ、
「全く新しいワイナリーを作る」とプロジェクトをスタートさせ、
2013年に高級ワインをリリースしたことで、注目を集めました。
そんな、中国のワインは、国内でさまざまな中華料理と合わせて飲まれています。
中華料理の一番の特徴は何といっても、その国土の広さと多様な種族からなる多種多様な味わいの料理です。
中華料理と一口に言っても、東西南北それぞれの地域で作られる料理は、
食材、調味料、調理方法どれも千差万別です。
大きく分けると、上海料理、広東料理、北京料理、四川料理の4種類に分けられ、
これらが四大中華と呼ばれています。
ですが中国国内では、広東料理、四川料理、山東料理、江蘇料理、安徽料理、浙江料理、
福建料理・湖南料理の8つの地域からなる八大中華が最も有名です。
ここでは、大きく分けた四大中華の特徴を簡単にご紹介します。
中国東部の上海は、海外からの移住者も多く、
さまざまな食文化が組み合わさった上海料理は、
上海蟹、八宝菜、小籠包などの魚介を中心とした食材をつかった淡白な味付けの料理が特徴です。
中国南部の広東省は、シュウマイ、酢豚、フカヒレスープなど日本でおなじみの中華料理が多く、
さまざまな味わいの点心を楽しむ飲茶という文化もあります。
中国の北部で首都がある北京の北京料理は、家庭料理から宮廷料理まで幅広い料理があり、
北京ダック、ジャージャー麺、刀削麺など、しっかりとしたコクのある濃厚な味わいの料理が多いのが特徴です。
中国西部の四川省は高温多湿な気候もあり、
料理は、日本でもおなじみの麻婆豆腐や海老のチリソース、担々麺、酸辣湯麵といった
香辛料をたっぷり使ったスパイシーなものが多いのが特徴です。
このように、使われる食材から調味料、調理方法まで多種多様な中華料理は、
さまざまな産地、多様なブドウ品種で造られる多種多様な味わいを持つワインと相性が抜群です。
また、中華料理はワインの風味を表現する言葉に使われる香辛料を多く使う料理でもあります。
たとえば、胡椒、アニス、シナモン、クローブ、しょうが、ナツメグ、甘草、コリアンダーなど、
これほど多くの香辛料が料理に使われているため、
ワインと同様幾重にも折り重なったテクスチャーを感じられる複雑な味わいが共通しています。
中華料理には赤・白よりもロゼワインが合わせやすい?!
さて、ここからは中華料理とワインのペアリングについてご紹介していきます。
あまりに幅広い味わいを持つ中華料理、一体どんなワインと相性がいいのか悩みますよね。
もし、手っ取り早くどんな中華にでも合うワインが知りたいという方には、
赤ワインや白ワインよりも、ロゼワインをオススメします。
というのも、ロゼワインは、赤ワインと白ワインのちょうど中間的な味わいを持っており、
赤ワイン白ワインのどちらの要素もあるため、
味わいのレパートリーが豊富な中華にはとても合わせやすいです。
例えば、魚介中心のあっさり味の八宝菜や、スパイシーな味わいの四川風麻婆豆腐、
こってりとした味わいの回鍋肉に、酸味が感じられる酸辣湯麵が並んだら、
それぞれに合うワインを用意するとなると、赤白何本もワインが必要になりますが、
これらに一気に合わせられるのが、ロゼワイン。
中でも、すっきりな辛口のロゼワインよりも、ほのかに甘味を感じるロゼワインの方が
ワインにコクと厚みが感じられて、中華料理との相性はより良いです。
代表的な中華料理とワインのペアリング
ここからは料理別に、それぞれの料理に合うワインを簡単にご紹介していきましょう。
餃子
焼き餃子、水餃子、蒸し餃子、揚げ餃子とさまざまな調理方法で楽しめる餃子は、
中の具材によってもいろいろな味が楽しめるので、オールマイティに楽しむなら、
ロゼワインがおすすめですが、もっともオーソドックスな豚肉たっぷりの焼き餃子なら、
辛口のスパークリングワインがおすすめ。
皮からあふれ出すジューシーな肉汁とニラやニンニクといった香味野菜のボリュームのある風味を、
スパークリングワインの泡がすっきりと流してくれます。
スペインのカヴァ、イタリアのプロセッコ、チリのロゼスパークリングがとくに相性いいです。
八宝菜
豚肉やエビに、白菜、ニンジン、シイタケ、ネギ、たけのこなどの野菜の旨みが、
とろみのあるあんにしっかりと溶け込んだ八宝菜には、
しっかりとした果実味とコクのある白ワインが抜群に合います。
カリフォルニアのシャルドネ、フランス・ラングドック=ルーションのヴィオニエなどオススメです。
青椒肉絲
オイスターソース、豆板醤、甜麺醤でしっかりと味付けされたソースに、
お肉の旨味とピーマンのほろ苦さが溶け込んだ青椒肉絲には、
しっかりとしたコクとフルーティーさも感じられる赤ワインがおすすめです。
チリのカベルネソーヴィニヨン、アルゼンチンのマルベックがよく合います。
ご紹介した中華料理に合うワインはこちら
リクオ・ロス ロサード・ブリュット ボデガス・エスクデロ
ボデガス・エスクデロは、スペインで最も名高い赤ワイン産地リオハ地方で
150年以上の歴史を持つボデガ(醸造所)です。
高貴品種のテンプラニーリョを使い、高品質な赤ワインを造り続けています。
標高の高いリオハの気候を活かし、高品質なカヴァを作る「ボデガス・エスクデロ」では、
それぞれのカヴァをしっかり熟成させることに強いこだわりを持っており、
DOカヴァの法定熟成期間は9カ月とされますが、
リクオ・ロスでは、ROSADOが24カ月、Brutに至っては36カ月という、
シャンパーニュのプレステージクラスに要求されるのと同等の熟成期間で熟成されます。
このリクオ・ロスは、地元の祭事などでも出す特別なカヴァのため、
熟成期間も他のカヴァに比べて高いのです。
ヴィウラ50% ガルナッチャ50%のカヴァは、
ベリー系の香りと、爽やかなキリッとした酸味が心地よいブリュット。
グラスから広がるチャーミングな香りと、バランスに優れた優しい味わいで
和洋中、どんなお食事とも相性がよく、味わいの幅が広い中華料理ともよくマッチングします。
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