オーストリアで最も生産量の多い固有品種グリューナー・ヴェルトリーナー

オーストリアで最も生産量の多い固有品種グリューナー・ヴェルトリーナー
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オーストリアで最も生産量の多い固有品種グリューナー・ヴェルトリーナー

  • 更新日: | 公開日:2021.03.04
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オーストリアで最も生産量の多い固有品種グリューナー・ヴェルトリーナー

グリューナー・ヴェルトリーナーというブドウ品種をご存じですか?
まだ日本ではなじみの薄い品種ですが、オーストリアでは広く栽培されており、
ホワイトペッパーのようなスパイス香を感じられるものが多いのが特徴です。
キレのある酸味と強いミネラル感にほのかにスパイシーさがあり、
軽やかで生き生きとしたフレッシュな酸が味わえる早飲みのワインが多く造られています。
そこで、本日はグリューナー・ヴェルトリーナーについてお話します。

グリューナー・ヴェルトリーナーとは

グリューナー・ヴェルトリーナー(GRÜNER VELTLINER)は、
オーストリア原産の白ブドウ品種で、グルゲンラント州のザンクト・ゲオルゲンで
100年ほど前に発見された品種だと考えられています。
1950年代以降から、オーストリアのほとんどの産地で栽培されるようになり、
特にニーダーエスタライヒ州とブルゲンラント州北部で広く栽培されています。
1999年から2009年の10年の間に22%減少していますが、
それでもオーストリアで最も生産量の多い固有品種です。
また、ドイツやチェコ、ニュージーランドなどでもごく少量栽培されています。
グリューナー・ヴェルトリーナーの果粒は、大きめで丸みがあり果皮は厚めで、
樹勢が強く、多産すぎるとワインの味わいが落ちるため、グリーンハーベスト(間引き)が必要となります。
耐寒性はありますが乾燥を嫌い、開花期はデリケートでベト病などに罹りやすい品種です。

グリューナー・ヴェルトリーナーの主な栽培地域

オーストリアの中でももっとも栽培面積が大きいのがニーダーエスタライヒ州です。
ニーダーエスタライヒ州の代表的な産地は2つあり、
それぞれ造られるワインの味わいが異なります。

ヴァッハウ
ヴァッハウのブドウ畑は、中世の時代にバヴァリアの修道院によってドナウ渓谷に沿って
険しい斜面にブドウが耕作されました。
急斜面に段々状に作られたブドウ畑は、砂、粘土、レスが堆積した並外れた多様な地質の土壌があり、
西のアルプスの冷風、東のパノニア平原の暖気の二つの大きな気候影響を受け、
西に行くほど涼しく、東に行くほど暖かくなり、
それぞれの畑は、傾斜、太陽の向き、土壌環境、さらには日中の太陽熱を吸収する石造りの壁や崖によって、
独自の微気候をもっているため、造られる場所でワインの味わいが大きく変化します。
ここで造られるグリューナー・ヴェルトリーナーは一般的に、
非常に香り高く凝縮感があり、他の産地に比べてややアルコール度数が高めです。

カンプタールDAC
カンプタールは約4000ヘクタールのブドウ畑が広がるオーストリア最大のワイン産地です。
グリューナー・ヴェルトリーナーは、主にドナウ川に向かって南側に植えられており、
レス層の堆積さえも不可能なほどの、南向きの急斜面の段々畑で栽培されています。
ここで造られるグリューナー・ヴェルトリーナーは濃厚で果実味があり、
生き生きとしたフレッシュな酸とスパイシーな味わいが特徴です。

グリューナー・ヴェルトリーナーから造られるワインの特徴

グリューナー・ヴェルトリーナーは、産地により味わいが多少異なりますが、
ホワイトペッパーのようなスパイス香を感じられるものが多いのが特徴です。
ソーヴィニョン・ブランのようなレモンやライムなどの柑橘系のアロマに、
トロピカルフルーツやハーブを思わせるフレッシュで清涼感のある果実味を感じられ、
キレのある酸味と強いミネラル感にほのかにスパイシーさが加わります。
軽やかで生き生きとしたフレッシュな酸が味わえる早飲みのワインから、
熟度の高いプレディカーツヴァインまで造られています。

おすすめのグリューナー・ヴェルトリーナーを使用したワイン

主要な産地であるオーストリアから遠く離れたニュージーランドで造られる
グリューナー・ヴェルトリーナーのワインをご紹介します。

ランドマーク・グリューナー・ヴェルトリーナー ミスティ・コーヴ
ミスティ・コーヴのオーナーであるAndrew Baileyは、
ニュージーランドのLincoln大学でワイン醸造学とブドウ栽培学を学び、
卒業後はオランダでワインの輸入販売の会社を立ち上げました。
「ソーヴィニヨン・ブランの聖地」と言われるニュージーランドの
マールボロのランドマーク的存在ともなっている「マールボロ・サウンド」。
昼間の太陽の熱で海水が蒸発し、この地は霧に包まれるため、
ミスティ・コーヴ(霧の入江)という名前は、このマールボロ・サウンドの風景から生まれました。
ここで造られるグリューナー・フェルトリーナーは、
粘土質のローム層土壌で、水はけが非常に良く、長い年月にわたって有機物が層状に堆積して生まれた、
特殊な地形の畑で栽培されています。
柑橘やハーブを思わせる爽やかなアロマに、アカシアのフローラルなアロマ、
白コショウを思わせるスパイシーなニュアンスが感じられ、
キリっとしたシャープな酸に、しっかりとした果実味と、ほどよいコクのある味わいのワインです。

ランドマーク・グリューナー・ヴェルトリーナー ミスティ・コーヴ

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