サッシカイアとともにスーパータスカンの頂点に君臨するオルネライア

サッシカイアとともにスーパータスカンの頂点に君臨するオルネライア
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サッシカイアとともにスーパータスカンの頂点に君臨するオルネライア

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サッシカイアとともにスーパータスカンの頂点に君臨するオルネライア

イタリアワイン好きの中でも憧れのワインとして名前がよくあがる
「サッシカイア」「オルネライア」「ソライア」
スーパータスカンの元祖であるサッシカイアに次いで生まれた
オルネライアとソライアは、サッシカイアとともに
スーパータスカンを代表する3大ワインと呼ばれています。
そこで、本日は3大スーパータスカンの1つであるオルネライア についてお話します。

オルネライアについて

1981年イタリアの名門ワイナリーであるアンティノリ家の当主ピエロ・アンティノリ氏の弟にあたる、
ロドヴィコ・アンティノリ氏によってオルネライア社は設立されました。
オルネライアの誕生は、かつてイタリア・トスカーナ州ボルゲリの一帯を統治していた、
ゲラルデスカ侯爵家の二人の娘が名門ワイナリーのアンティノリ家と
インチーザ・デッラ・ロケッタ家に嫁いだことに始まります。
男系の跡取りがいなかったゲラルデスカ家の広大な土地は、
アンティノリ家とインチーザ・デッラ・ロケッタ家に分けられました。
1960年代後半ロドヴィコ氏は、兄ピエロが運営するアンティノリ社のセールスのため
度々アメリカを訪れ、カリフォルニアワインにインスパイアされ、
アメリカでのワイン造りのためカリフォルニアに移住します。
そこでカリフォルニアワイン界の重鎮であるアンドレ・チェリチェフ氏に出会い、
「ボルゲリは、ボルドー右岸の土壌に、カリフォルニアの気候を備えた素晴らしいテロワール」だと示唆され、
ボルゲリの土地へ戻ることを決意します。
実際、受け継いだボルゲリの土壌は水はけが良く、カベルネ・フランや
カベルネ・ソーヴィニヨンといった国際品種の栽培に適していました。
また、日照時間が長く昼夜の気温差が大きく、細かな起伏のある地形が良質なミクロクリマを作り出し、
果実味が豊富で深みのある味わいのブドウを造るのに最高のテロワールだったのです。

オルネライアの誕生の少し前、ゲラルデスカ家の広大な土地を二分した
インチーザ・デッラ・ロケッタ家は、一足早くボルドー種を使用した
スーパータスカン「サッシカイア」を世に送り出し成功をおさめました。
オルネライアの設立当初は、サッシカイアからオルネライアへ
ワイン造りのアドバイスもおこなわれていたと言います。
そして、1985年に初めてのブドウの収穫がおこなわれ
1988年オルネライアの初のワインがリリースされ、
1990年代、オルネライアの代表格である「レ・ヴォルテ」と
「レ・セッレ・ヌオーヴェ」が誕生しました。

サッシカイアと人気を二分するスーパータスカン

イタリアのワイン法では、トスカーナ産のワインとしてリリースするためには、
イタリア品種のブドウを使う必要があります。
そのため、ボルドー品種をブレンドしたワインの格付けは最下級のテーブルワイン。
それでも、最高品質である事から「スーパータスカン(スーパートスカーナ)」
と呼ばれるようになりました。
そんなスーパータスカンの中でも不動の人気を誇るのがこのオルネライア
スーパータスカンの元祖といわれるサッシカイアと並び、
スーパータスカンの頂点に君臨しています。

オルネライアのワイン造り

「ボルドー右岸の土壌に、カリフォルニアの気候を備えた素晴らしいテロワール」という言葉の通り、
オルネライアのあるボルゲリの土地は、涼しい海風が夏の暑さを和らげ、
冬はボルゲリの丘が冷たい北風からブドウの木を守ってくれています。
そして、沖積土や火山性土が混じり合った独特の土壌は水はけがよく、
カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロといった国際品種の栽培に適した
最高のテロワールなのです。
このテロワールの素晴らしさを最大限に引き出すため、オルネライアでは収量を抑え、
ブドウ畑をつぶさに観察しながら、収穫は全て手摘みでおこないます。
区画ごとのブドウの特徴を引き出すために区画ごとに醸造し、
ブレンドしていく方法をとっています。
どの工程にも徹底的にこだわり抜くため、その年の気候条件に左右されることのなく
つねに最高の品質を保っているのです。

オルネライアの味わいや香りの特徴

オルネライアは、カベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド比率が5割で、
サッシカイアよりもカベルネ・ソーヴィニヨンの割合が低く、
4割ほどメルロがブレンドされており、それにカベルネ・フランと
プティ・ヴェルドをブレンドしてつくり上げます。
そのため、タンニンはなめらかでシルクのような上質な味わいになります。
深いルビー色が特徴で光沢感があり、
赤い果実とスパイスと樹皮の香りが絡み合います。
タンニンはなめらかでシルクのような上質な味わいが広がり、
ワイナリーの真髄が見事に表現されたワインとなっています。
10年以上の熟成が可能で、熟成を重ねるとより奥深い味わいが楽しめるようになります。

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