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夏休みに入り、今年も30℃超えの暑い日が続いていますね。
湿度も高くてまるでサウナの中にいるような暑さで、とにかく冷えた飲み物しか喉を通らないなんて方も多いのではないでしょうか。
皆様はこんな暑い日にはどんなワインを飲みますか?
よく冷えたスパークリングワイン?
それとも白ワイン?
そんな2種類のいいとこどりなワインが「微発泡ワイン」です!
炭酸が苦手な人でもゴクゴク飲める微発泡ワイン
微発泡ワインの泡は、とても細かく口の中を刺激する程度で、まさにその名の通りの「微発泡」です。
でも、これがとてもさっぱりしていて、ソーダやビールなどの強すぎる炭酸が苦手な方でもこの微発泡ワインなら、乾いたのどを潤すように気持ちよく飲むことができます!
ちなみに微発泡といってもスパークリングワインの泡が弱まったものではなく、生産者は最初から狙ってこのスタイルを造りますので味わいのバランスも非常によくとれています。
世界中で人気の微発泡ワイン
微発泡ワインは世界でも人気です。
フランスやイタリアなど、ヨーロッパでは暑い時期にテラスで楽しむのに人気でフランス語では「ペティヤン」、イタリア語では「フリツァンテ」と呼ばれます。
微発泡ワインのガス圧はシャンパーニュの半分以下
さて、微発泡ワインの強さとは実際どのくらいのガス圧なのでしょうか?
スパークリングワインの代表シャンパーニュのガス圧は5気圧ですが、イタリアでは、ガス圧は1.0~2.5気圧、フリッツァンテは最大でもその半分の気圧までしか許可されません。
この微細な泡が心地よく口の中を刺激する独特の感覚は飲みだせばきっとクセになります!
アメリカのソムリエが一目惚れしたバスク地方の微発泡ワイン
スペインとフランスにまたがるバスク地方には、「チャコリ」という地元で人気の微発泡ワインもあります。
チャコリは、微発泡性でごく辛口、酸味が強く、アルコール度数が低いワインである。
主にスペイン北部のバスク州、ナバーラ州、カンタブリア州、ブルゴス県北部で栽培・製造され、チリでも少量を生産している。
スペイン国内のワイン法で3種類がDO(原産地呼称)認定を受けている。
爽やかな飲み口のため、シーフードと相性バツグンなことはもちろん、ビール感覚でなんにでも合わせられる万能選手。
口が乾く粉もの(ピッツァやパスタなど)ともよく合うため、レストランでビール代わりに楽しまれることもあるそうですよ。
このチャコリはもともと地元の人たちが地酒として楽しんでいた味わいでしたが、バスクのチャコリの美味しさに気付いたアメリカのソムリエたちが一目惚れ!
彼らの啓蒙活動もあって微発泡ワインはニューヨークなど都市部で人気に拍車がかかり、いまや、多くのワイナリーが微発泡ワインを続々リリースして「こってりフルボディが売れる」という定説を覆して大ブームとなっているそうです。
ペティヤン・ナチュレル(自然な方法で作った微発泡ワイン)を略してペット・ナットなる言葉まで生まれているそうです。
泡が抜けてきた微発泡ワインを楽しむ裏技
さて、この微発泡ワイン。
抜栓してから翌日、翌々日になると泡が抜けていき、普通の白ワインへ近づいていきます。
そのまま白ワインとして楽しむのも良いのですがトニックウォーターを少し入れてカクテルにすると手軽に爽やかな風味が楽しめてお勧めです。(微発泡ワインに限らず、飲み残しの白ワインにも試してみてくださいね)
微発泡ワインおすすめ3選
ビール感覚でぐいぐい飲める爽快さ、カジュアル感、そんな魅力を持つのが微発泡ワイン。
それでは、これからの時期にぜひ一度お試しいただきたいおすすめの微発泡ワインを3本ご紹介します。
デダロ・アンセストラル セレクシオン・ルセンド
セレクシオン・ルセンドの原型となったのは、1919年にカスティーリャ・ラ・マンチャ州、シウダー・レアル県の町アルガマシージャ・デ・アルバで当時としてはとても近代的でダイナミックなワイナリーであった「ボデガス・ルセンド」です。
現在は4世代目となるラファエルとフェデリコの二人の若き醸造家たちがこの伝統を受け継いでいます。
デダロ・アンセストラルは、樹齢100年を超える自根のアイレン種のブドウから造られます。
「Ancestral Method(アンセストラル・メソッド)」と呼ばれる、古くから受け継がれてきた、シャンパーニュ製法(瓶内二次発酵)より昔のスパークリングワイン製法です。
濁りのある淡い麦わら色で、マスカット、洋ナシ、リンゴ、セージ、ジャスミン、白い花、カモミーユなどのアロマがあり、酸味は穏やかで果実味も控えめですが、爽やかでまろやかな口当たり、微発泡の泡がスムースで心地よいスッキリと辛口で後味にセージのようなハーブの香りが残る食中酒として食事を引き立てる微発泡の白ワイン。
そして、魚介の旨みたっぷりのパエリアなら間違いありません!サフランの香りとも良くマッチします。
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プロセッコ・フリッツァンテ・コル・フォンド・ビオ フィドーラ
フィドーラは、イタリア・ヴェネト州にある、ビオディナミ農法を約40年前から実践している州内で最古の自然派ワイナリーです。
自社畑の土壌は、ヴェネトに特徴的なカラントと言われる石灰質を多く含む粘土質で、様々なミネラルを含んでおり、海から吹く潮風の影響、寒暖差の影響から、ブドウは香り高く、甘みと酸味のメリハリの効いた凝縮した味わいに育ちます。
そんなテロワールで育ったグレラ種を100%使用し、無濾過で微発泡のワインを造る技法は、実はこの地でははるか昔から伝わる伝統的な技法で、泡は人為的に作るのではなく、ボトルの中で、シャンパン製法のように自然に起こり澱が生まれます。
こうして生まれたフリッツァンテは、泡のさわやかさと、シュールリーの白ワインのコクを併せ持っており、アプリコット、ライチ、カモミール、トロピカルフルーツのようなアロマがあり、酸味は穏やかで、フルーティーさがあります。
スパークリングのような味わいから白ワインの味わいまで、重層的に楽しめる1本です。
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チャコリ・アレチャガ ボデガス・ビルヘン・デ・ロレア
チャコリは美食の中心地スペイン・バスク地方の地酒として家庭やバルで親しまれているワインです。
ボデガス・ビルヘン・デ・ロレアは、17世紀からの歴史を持つワイナリーで、さらに地元の栽培農家とも提携して高品質なビスカイコ・チャコリーナ(チャコリ・デ・ビスカヤ)を生産しています。
その畑は‘チャコリ’を製造する単一畑としては世界最大規模を誇り、全体のおよそ10%を占めています。
ボデガス・ビルヘン・デ・ロレアの手掛けるチャコリは、ライムや洋梨、リンゴ、ハーブを思わせるフレッシュかつフルーティーなアロマ。
チャコリ特有の力強い酸と、豊富なミネラルと、わずかな塩味。透明感がありながらもエレガント、バランスの取れた味わいです。