ソムリエが教える日本ワインの魅力とは? 日本ワインおすすめ10選

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ソムリエが教える日本ワインの魅力とは? 日本ワインおすすめ10選

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ソムリエが教える日本ワインの魅力|おすすめワイン5選もご紹介!

日本ワインはお好きですか?
最近はスーパーでも日本ワインを多く見かけるようになりましたね。
先日は、自宅近くのショッピングモールで山梨ワインのフェアが開催されていて、山梨のワインがずらっと並んだ光景は圧巻で、ラベルに書かれた「甲州」の文字が世界に向けて日本のすばらしさをアピールしているようにも見え、とても誇らしい気持ちになりました。
さて、本日はそんな日本ワインの魅力に迫ってみたいと思います。
当店一押しの日本ワインもご紹介します。

世界のワイン愛好家から注目される「日本ワイン」とは

日本ワインが今、世界からも注目を集めているというのはご存じですか?
その大きな要因としては、2010年OIV(国際ブドウ・ワイン機構)が甲州種をワインのブドウ品種として登録したことで、輸出の際にラベルに「甲州」と品種名を明記することが認可されました。
このことで、日本の固有品種である甲州というブドウのワインが世界に広まり、日本のワインの知名度が一気に上がりました。
また、OIVに登録される前に、甲州ワインが世界に広く知られるきっかけとなったのが、世界的ワイン評論家であるロバート・パーカー氏が、甲州ワインを寿司に合わせて飲みたいワインと高く評価したことでした。
そして、甲州ワインが世界的に認められるワインの1つとして決定的なものにしたのが、イギリスの国際ワインコンテスト「デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード」で、2014年、中央葡萄酒の甲州ワイン「キュヴェ三澤 明野甲州」が金賞を受賞したことです。
これは、日本ワインとしては初の快挙で、多くのニュースにも取り上げられました。
その後、2019年6月に開催されたG20大阪サミットの晩餐会では日本ワインが多く提供されたことでも注目を集め、G20前に来日していたフランスのマクロン大統領夫妻と安倍首相夫妻との夕食会の際に振舞われた長野のマンズワイン小諸ワイナリーの「ソラリス」というワインを、マクロン氏が気に入っておかわりしたというエピソードもありました。
世界的な和食ブームも相まって、和食と合わせて飲みたいワインというイメージで、日本ワインは今世界から注目を集めています。

新しいワイン?日本のワインの歴史

そもそも日本でワイン造りが始まったのは、今から約140年前。
土屋龍憲氏と高野正誠氏の2人がワインの醸造法を習得するため、フランスに留学し帰国後、この2人に宮崎光太郎氏を加えた3人で、日本初のワイナリーである「大日本山梨葡萄酒会社」を設立しました。
当時日本は米不足の問題を抱えていたため、明治政府が政策の一環として、ブドウ栽培とワイン醸造を推進しており、ヨーロッパなどからブドウの苗木を輸入し、山梨県をはじめとする各地でブドウ栽培とワイン醸造を奨励していきました。
こうしたことから、山梨は早くから日本ワインを牽引する一大産地として発展していきましたが、ひと昔前までは、日本ワインというと「味わいが薄い、甘い」「価格と味わいのバランスが良くない」などの声が多かったのが事実。
しかし、日本を代表するワインメーカーであるシャトー・メルシャンなどの大手ワインメーカーによって、ワイン研究が積み重ねられ、以前から、香りが薄く味わいが平坦になりがちだった甲州種のアロマを最大限に発揮する栽培と醸造方法などが発見され、前述のように世界の頂点に立つ日本ワインが出来上がりました。
そして、2018年からは日本ワインにも格付けが導入されました。
名称は「日本ワイナリーアワード」といい、国産のブドウを使った日本ワインを造る201のワイナリー(設立5年以上のみ)を対象に専門家が格付けをする形で、第1回は「5つ星ワイナリー」に10のワイナリーが選定されました。
2021年度の格付けでは15のワイナリーが5つ星に認定され、日本ワインの品質が年々向上しているのが分かります。
こうした格付けなどの導入は、国内外に対して日本ワインの一層の拡大を感じさるものになるでしょう。

「日本ワイン」と「国産ワイン」の違いとは

ところで、日本ワインと国産ワイン、この2つの呼び名の違いをご存知ですか?
日本ワインと名乗るには、国産ブドウを100%使用し国内製造することと定義されています。
そのため、海外から輸入したブドウや濃縮果汁を原料として使用し、国内で製造したワインは、日本ワインとは呼べず、国産ワインと呼んでいます。

日本ワインの見分け方

こうした日本ワインの定義は、2015年10月に国税庁が策定したもので、実はごくごく最近決まったルールなんです。
それまでは、日本ワインとして販売されているワインの中に、海外から輸入したブドウや濃縮果汁を原料として使用し、国内で製造したワインも含まれていたため、どのワインが国産ブドウ100%で造られたワインかわからず、消費者からも分かりづらいと声が上がっていました。
こうした声を受けて、2018年(平成30年)10月30日からワインのラベル表示のルールが本格的にスタートしました。
この表示ルールでは、国産ブドウのみを原料とし日本国内で製造されたものをラベルに「日本ワイン」と表示し、輸入ワインや濃縮果汁など海外のブドウを使用したワインは、「輸入ワイン使用」「濃縮果汁使用」などの表示が義務付けられました。
また産地に関しては、特定の地域で育てたブドウを85%以上使用した場合は、「甲州」や「塩尻」といった産地名をラベルに記載できるようになりました。

注目される希少な日本固有品種

さて、先ほども少し触れましたが世界に注目を集める日本ワインを作ったブドウ品種の甲州をはじめ、日本を代表する固有品種がいくつかあります。
日本らしい味わいのワインを造り出す固有品種を4つご紹介します。

甲州

この甲州というブドウ品種は、ヨーロッパを起源とする日本固有の品種で、なんと1000年以上の栽培の歴史があるブドウ品種です。
そんな古い栽培の歴史を持つ甲州種がワインとして生産されるようになったのは、1870年のこと。
それから100年かけて甲州種で造るワインのシュール・リー製法が一般化し、たゆまぬ研究を重ねた結果、2010年OIV(国際ブドウ・ワイン機構)が甲州をブドウ品種として登録されました。
甲州から造られるワインは、酸味が少なく従来は軽めの白ワインに仕上げられるのが一般的でしたが、近年は辛口が主流となり、昼夜寒暖差のある標高の高い畑で育てられた甲州種は、強い酸を持ち力強い辛口や、重厚な味わいのものも造られるようになってきました。
また、従来甲州ワインは香りが乏しいという評価をされていましたが、その原因が、甲州ブドウの香りのピークと糖度のピークのタイミングのズレにあることが分かり、収穫のタイミングをかえるなど、甲州が本来もつ柑橘系の香りを引き立たせたワインが一般化し、現在、甲州から造られるワインは、「日本らしさ」「甲州らしさ」として、世界から高い評価を受けるようになりました。

マスカット・ベーリーA

マスカット・ベーリーAは、1927年に日本ワインの父と呼ばれる醸造家の川上善兵衛氏が新潟県の岩の原葡萄園で、アメリカ系ブドウ品種のベーリーと、ヨーロッパ系の黒い皮のマスカットであるマスカットハンブルグをかけ合わせ生み出された交配品種です。
白ブドウの甲州に次いで、日本で2番目に多く栽培されている黒ブドウです。
そして、甲州の登録から3年後、2013年にマスカット・ベーリーAも日本の固有品種としてO.I.V.に正式に品種登録されました。
マスカット・ベーリーAから造られるワインの特徴は、アメリカ系ブドウ品種の特徴であるフォクシーフレーバーという、
ストロベリーキャンディーのような独特の香りが一番の特徴です。
ストロベリーキャンディーやコットンキャンディーなどの甘いアロマに、シダ植物のニュアンスがあり、フレッシュな果実味としっかりとした酸に、おだやかなタンニンでグレープジュースのようなフレッシュで軽やかな味わいです。

ブラック・クイーン

ブラック・クイーンは、マスカット・ベーリーA同様川上善兵衛氏によって母親品種にベーリー、父親品種にゴールデンクイーンを
かけ合わせ生み出された交配品種です。
マスカット・ベーリーAと比べると生産量はあまり多くはありませんが、長野県、山形県、新潟県、岩手県、山梨県などで栽培されており、最近は、ブラック・クイーンを主体にしたワインや100%の単一ワインなども増えてきました。
ブラック・クイーンの特徴は、黒に近い紫色の果皮から抽出される豊富なタンニンで、豊かな酸とタンニンからボリューム感のある味わいの赤ワインが生まれます。
和食を合わせるなら、すき焼きや肉じゃがといった濃いめに味付けされた肉料理がよく合います。

ヤマブドウ

古くから日本に自生している古来のブドウ品種で、国内の生産量の約40%を岩手が占めており、その他、山形、北海道、岡山などで栽培されています。
ヤマブドウ主体のワインは、シャープな酸と豊富なタンニンのある、野性味あふれる味わいのものが多く、ジビエなどの肉料理に合わせるのがおすすめです。
また、1990年に山梨大学の農学博士、山川祥秀教授が、ボルドー品種のカベルネ・ソーヴィニヨンとヤマブドウをかけ合わせた「ヤマ・ソーヴィニヨン」という交配品種を開発し、日本の気候風土では栽培が難しかったボルドー品種の栽培を可能にしました。

産地で変わるワインの味わい

日本には300を超えるワイナリーがあり、北は北海道から南は沖縄まで、ワイナリーがないところは2県のみでほぼ全国でワインがつくられているんです。
日本は、南北に細長く海に面した産地から山の産地までテロワールもさまざま。
造られるワインも産地によってじつに多種多様です。
ここからは、日本を代表するワイン産地を5つご紹介します。

北海道

日本で3番目に生産量が多いのが北海道。
北海道の緯度は、フランス北東部のシャンパーニュ地方やアルザス地方と比べると、やや南に位置していますが、ほぼ全域が亜寒帯気候であり、年間を通じて気温が低く、夏場でも朝・夕は冷え込むこともあり、真冬は日中でも氷点下の日が多い冷涼な気候です。
また、北海道は台風の影響や梅雨がないため、高温多湿な日本の夏とは違い、湿度が低く、夏の降雨量も少ないため、冬の積雪対策だけをしっかりすれば、比較的ブドウを育てやすい地域のため、白ブドウのケルナー、ミュラー・トゥルガウ、バッフスなどのドイツ系品種が盛んで、黒ブドウ品種は、キャンベル・アーリーが最も多く、ツヴァイゲルトやピノ・ノワールの栽培も盛んです。
1960年代に町おこしの一環で十勝ワインからワイン造りがスタートし、近年、余市町のピノ・ノワールが国際的なワインコンテストで金賞を受賞するなど世界から注目を集めています。

山形県

日本のワイン生産量4位が山形県。
山形というと、ブドウよりもさくらんぼのイメージの方が強い方も多いと思いますが、マスカット・ベーリーAから造られるワインが、日本ワインコンクールで銀賞受賞するなど、近年、クオリティーが高まっている産地の1つです。
激しい寒暖差をいかした凝縮感のあるブドウが造られており、カルベネ・ソーヴィニヨンやメルロといった国際品種に、マスカット・ベーリーAが、県内のブドウ栽培の25%を占めています。
また、デラウェアの生産量が全国1位で、甘口タイプのワインも多く造られています。

長野県

日本ワインの生産量第2位が長野県。
じつはワイン用のブドウ生産量としては、山梨を上回り日本一を誇っています。
長野県は南北に長く、各地で温度差などが少しずつ異なるため、ボルドーやブルゴーニュなどの気候条件に似た塩尻市や、シャンパーニュなどの気候条件に似た東御市や高山村などでは、カルベネ・ソーヴィニヨンやメルロ、ピノ・ノワール、カベルネ・フラン、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなどの国際品種の栽培にいち早く力を入れており、高品質なブドウが栽培されています。
また、長野県には独自の原産地呼称制度があり、基準をクリアした高品質なワインは、「長野県原産地呼称管理制度認定ワイン(N.A.C.ワイン)」と表示されています。

山梨県

日本ワインの最大産地であるとともに、日本ワインの発祥の地であり、つねに日本ワインを牽引しつづけているのが山梨県。
甲州を使ったワインに力を入れており、2014年、中央葡萄酒の甲州ワイン「キュヴェ三澤 明野甲州」が金賞を受賞したことで、
甲州ワインが世界から注目されるワインとなりました。
日本ワインの格付けである日本ワイナリーアワード2021で、5つ星を取得したワイナリー15のうちの7つ、サントリー登美の丘ワイナリー、シャトー・メルシャン、ダイヤモンド酒造、中央葡萄酒、丸藤葡萄酒、勝沼醸造株式会社、機山洋酒工業株式会社は山梨のワイナリーです。

岡山県

岡山のワインはまだそれほど知名度は高くありませんが、岡山県は晴天率が高く年間の降雨量も少ないため、ブドウの栽培に適しており、石灰質のカルスト台地など高品質なブドウの生育に適した栽培条件がそろっています。
岡山で栽培されているブドウ品種は、ニューピオーネやオーロラブラックといった固有品種が盛んで、中でもマスカット・オブ・アレキサンドリアからは、上質な甘口の白ワインが造られています。

ワイナリーから考える

2018年から導入された日本ワインの格付けで星を獲得した各産地の実力派のワイナリーを6つご紹介します。
日本ワインの歴史そのものという老舗から、新たな取り組みで世界でもめずらしいワインを造るワイナリーまでさまざま。
誇りをもって世界に発信できる日本ワインを生み出しています。

サントリー(SUNTORY) 登美の丘ワイナリー

サントリー登美の丘ワイナリーは、1909年の開園から100年以上の歴史を持つ老舗で、開園以来、日本ワインを牽引するまさに日本を代表するワイナリーです。
ただ、伝統を重んじるだけでなく、ブドウを重力を利用して移動させる「グラビティーシステム」の導入などつねに革新的な技術と最新の設備を導入し、日本ワインの品質向上を目指しています。
ワイナリーのフラッグシップワインである「登美〈赤〉」は、徹底した収量制限により育てられたカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ等をブレンドしたボルドースタイルの赤ワインで、ブルーベリーやブラックベリーなどの黒系果実の熟した芳醇な果実のアロマに白胡椒、山椒、杉、松やになどのアロマのある、樽香と果実香のバランスがよいエレガントな味わいのワインです。
セカンドワインの「登美の丘」もANAの国際線ファーストクラスで提供されるなど、非常にバランスの良い高品質なワインが造られています。

中央葡萄酒

中央葡萄酒は先ほど触れましたが、2014年に甲州ワイン「キュヴェ三澤 明野甲州」がデキャンタ・ワールド・ワイン・アワードで金賞を受賞したことで、甲州ワインが世界から注目されるきっかけをつくったワイナリーです。
中央葡萄酒という名前よりも、グレイスワインという名前の方が一般的に広く知られているかもしれませんね。
「グリド甲州」や「グレイス甲州」が有名で、「グレイス甲州」は、世界最大のワインコンクールで5年連続で金賞を受賞したワインとして、世界で最も親しまれている甲州です。

林農園

信州塩尻の自然豊かな丘陵地帯桔梗ヶ原に、1911年に開園された林農園は、100年以上の歴史を持つ老舗ワイナリー。
林農園の名前よりも、五一わいんの名前で知っている方も多いでしょう。
五一わいんの特徴はなんと言っても、世界でもめずらしいシャルドネから造られる貴腐ワインです。
1993年、成熟が遅く収穫を見合わせていたシャルドネに貴腐菌がついているのを発見、そこから手探りでの貴腐ワイン造りが始まりました。
貴腐化したブドウを一粒ずつ手作業で選別し、専用のプレス機で絞り出し、発酵は2年の年月をかけ、世界でも希少なシャルドネ種の貴腐ワインが誕生しました。現在ではセミヨンにも貴腐ブドウができ、シャルドネとブレンドして五一わいん「貴腐」としてリリースされています。

高畠ワイナリー

1990年、山形県の高畠町に創設された高畠ワイナリー。
全国でも屈指のブドウの産地で、デラウェアの生産量は全国一位。
そんなブドウの産地に東北最大規模のワイナリーとして誕生しました。
100年かけても世界の銘醸地に並ぶプレミアムワイナリーになることを理念に、高品質なワイン造りに取り組むとともに、このワイナリーだからこそ体験できる、ワインを学べる機会なども設けています。
フラッグシップワインである「高畠アルケイディアセレクトハーベスト」は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、プティ・ヴェルドの3種類のブドウをブレンドさせたボルドースタイルのワイン。
黒系果実のアロマに、スパイスやチョコレート等を思わせる深みのあるアロマがあり、しっかりとした骨格のあるフルボディタイプです。

北海道ワイン

「おたる」シリーズで知られる北海道ワイン株式会社は、1974年設立のワイナリーで、スーパーでおなじみのおたるシリーズは、生食用のブドウが原料として用いられており、ブドウ本来の味わいを活かした親しみやすい味わいのワインに仕上げられています。
北海道ワインのフラッグシップワインである、「鶴沼」シリーズの「鶴沼ゲヴュルツトラミネール(トラミーナ)」は、日本ワインコンクールで2度の金賞に輝いており、ほぼ毎年のように賞を受賞しています。
2019年6月に開催されたG20大阪サミットでは、『鶴沼ゲヴュルツトラミネール 2016』が日本を代表するワインの1つとして提供されました。

勝沼醸造

山梨県甲州市勝沼にある勝沼酒造は、標高350~500mの火山灰、砂礫質、粘土質といった異なる個性豊かな3つの土壌でブドウを栽培しています。
特に甲州種の栽培に力をいれており、桃のようなフルーティなアロマを持つものから、キリっとした酸とミネラル感のある爽快な味わいのものまで、じつにさまざまな味わいのワインが造られています。
また、醸造においても逆浸透膜濃縮装置や、氷結濃縮法を採用しコストの高いワイン造りで、世界に通用する日本ワインづくりに挑戦しています。

 

いかがでしたでしょうか。
日本に住んでいながらも、なかなか普段日本ワインに触れる機会がなかったという方も、少し日本ワインに興味を持っていただけたらうれしいです。
日本の気候風土にあったブドウ栽培からワイン造りまでこのわずか100年で日本ワインは大きな進化を遂げ、世界にも誇れる日本らしさを表現したワインが造られるようになりました。
そして、これからの日本ワインの進化もまた楽しみですね。

ソムリエが教える日本ワインの魅力

日本ワインおすすめ10選

スズラン酒造

1905年創業の山梨の老舗ワイナリーであるスズラン酒造は、明治の中頃、日本酒造りの傍らワインを試しに造ったことがきっかけで、政府より送られてきたドイツ人技師によって、本格的にワイン造りが始まりました。
スズラン酒造では、カベルネ、メルロ、プティヴェルド、シラー、ピノ・ノワールといった国際品種も広く栽培され、中でもボルドー品種には力を入れており、たっぷりとした果実味とまろやかさを持つ、余裕のある味わいのワインが造られています。

シェンブルガー
国内のワイナリーでは1~2件程しか栽培・醸造していない貴重なシェンブルガー種100%の白ワインです。
柑橘のフレッシュで豊かなアロマと果実味に、酸味が穏やかで白い花のアロマが華やかにグラスから溢れだすようで、一口含むとついついグラスが進んでしまいます。

シェンブルガー・辛口 スズラン酒造

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マスカット ベリーA
マスカット ベリーAは、白ブドウの甲州に次いで、日本で2番目に多く栽培されている黒ブドウで、2013年にO.I.V.に正式に品種登録されました。
アメリカ系ブドウ品種の特徴であるフォクシーフレーバーという、ストロベリーキャンディーのような独特の香りが一番の特徴です。
スズラン酒造のマスカット ベリーAは、フルーティーで果実味ゆたかなマスカットベリーAを樽熟成させたワインです。

マスカット ベリーA

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河口湖・ノアール
富士山が綺麗に見える冷涼な河口湖の北側の畑で造られたピノ・ノワールを使用。
豊かな果実味、滑らかなタンニン、複雑味のあるボディを存分に楽しめます。

河口湖・ノアール

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白百合醸造

白百合醸造は、80年以上の伝統のなかで、ワインは「ローカル」であることの大切さをワインづくりの第一条件とし、気候、地質ともにブドウ栽培に適した山梨県勝沼町に自社畑を持ち、 常に一貫性のあるワインを追求しています。
ロリアン(L’ORIENT)は「東洋」を意味するフランス語で、 ヨーロッパに劣らぬ高水準のワインづくりを目指し名付けました。

ロリアン・勝沼甲州
ロリアン・勝沼甲州は、白百合醸造のフラッグシップワインで、2019年デカンター誌でプラチナ賞受賞しました。
歴史ある「勝沼町産甲州ぶどう」のみを使用し、辛口で旨みの残るシュール・リー製法で醸造したこのワインは勝沼ワイナリーズクラブ品質審査委員会の厳しい検査に合格した品質保証ワインです。
人気グルメ漫画「美味しんぼ」80巻、「神の雫」40巻で紹介されました。

ロリアン・勝沼甲州

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ロリアン・マスカットベーリーA樽熟成
山梨県峡東地区の「マスカット・ベーリーA」を丁寧に醸造し、小樽にて6ヶ月熟成させました。
紫がかったルビー色、イチゴやスミレなどの甘い香りに、やさしい酸味ときめ細やかなタンニンが見事に調和したワインです。

ロリアン・マスカットベーリーA樽熟成

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ロリアン・スパークリング・甲州
甲州種を使用した、やや辛口のスパークリングワインです。
輝きのある淡いイエローは甲州の特徴で、爽やかな酸味とやさしい泡が和食によく合います。
食前酒からお食事中にも、これ1本で合わせることができる万能ワインです。

ロリアン・スパークリング・甲州

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ロリアン・シャルドネ
自社畑の垣根栽培で育てたシャルドネをフレンチオークで醗酵、熟成させました。
柑橘系の芳醇な香りとまろやかな酸味、樽由来の芳ばしいナッツのような風味もあり、コクのあるワインです。

ロリアン・シャルドネ

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希少な日本ワインのバックヴィンテージ

赤池幻酵母 甲州 白百合醸造
大雨の際にのみ現れ、富士「六湖」と称される、幻の池『赤池』から採取・育種した酵母株を使い醸造に成功!
「赤池」とは富士北麓の気候条件などによって数年に一度出現する湖で富士五湖に次ぐ富士六湖として知られており、近年では2020年、2021年に出現し話題を集めました。
この赤池幻酵母 甲州は「酵母ハンター」として知られる山梨大学の柳田教授により、採取・育種が成功した酵母を使って醸造しました。
2011年に採取培養された赤池酵母によって造られた山梨産甲州100%のワインはワイナリーのセラーでの熟成を経て、まろやかな味わいとなっています。

赤池幻酵母 甲州 白百合醸造

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甲州かもし 白百合醸造
100%山梨県産の甲州種を醸し仕込みで仕上げた1本。
オレンジワインと同様、果皮の味わいがしっかりとしており、リンゴ、パイナップル、和柑橘などのフルーツ香りが口中に広がります。
柔らかい酸が心地よく、アフターの程よい苦味がよいアクセントとなっています。
1999年は甲州のDNAとして黒葡萄の赤い色素が伝わり黒葡萄の特徴が出ています。
8~10℃が飲み頃温度で和食全般との相性抜群です。

甲州かもし 白百合醸造

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甲州樽 白百合醸造
管理の行き届いた契約農家栽培100%の甲州種ぶどうを、収穫時に品質を厳正に選別し、フリーラン果汁のみを使用。17~18度で2~3週間樽発酵。その後、フレンチオークの古樽で7ヶ月の樽熟成を行い、清澄作業は行わず、最低限の濾過のみ行います。
総生産本数は1000本と非常に少なく、熟成ポテンシャルを見越してワイナリーにストックされていた貴重が在庫を特別にリリースされました。
天ぷらや、脂の乗った魚の寿司や塩焼き、牡蠣の燻製などとの相性が抜群です。

甲州樽 白百合醸造

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