この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

Q.ボルドー地方での呼び名「シャトー」とは何?
1.山
2.城
3.畑
▼気になる答えはページの下に!スクロールでチェック▼
「シャトー」とは
「シャトー」とは、ボルドーワインの象徴
フランス・ボルドー地方のワインラベルで頻繁に見かける「Château(シャトー)」という言葉。その響きから「お城」を想像する人も多いですが、実際にはこの言葉にはワイン産地ならではの意味が込められています。
ボルドーにおいて「シャトー」とは、単に美しい建物や観光地を指しているわけではありません。この地域のワイン生産の歴史と密接に結びついた用語であり、数百年にわたる土地所有と醸造の伝統、そして法的な定義にも関わってくる重要なキーワードです。
たとえば「シャトー・マルゴー」や「シャトー・ラトゥール」といった名だたる格付けワインも、名前の最初にこの言葉が冠されています。それは単なるブランドではなく、ボルドーにおける生産者のアイデンティティを表しているとも言えるのです。
では、ボルドーにおいて「シャトー」という呼び名は、具体的にどのような存在を指しているのでしょうか?
クイズの回答はこちら
気になる答えは「2.城」
ボルドーにおける「シャトー」
「シャトー」は“城”ではなく、“生産者の単位”としての象徴
─ただし、ここでいう「城」は必ずしも中世の石造りの城塞を意味するわけではありません。ボルドーにおける「シャトー」は、ワインを生産する施設と、それに付随するぶどう畑・醸造設備・管理体制すべてを含んだ“ワイン生産者”の単位を表します。
実際、多くのシャトーは立派な邸宅やマナーハウスを備えていますが、それは格式や歴史を表す一部に過ぎません。シャトーという呼称は、ボルドー地方の特有の表現であり、ブルゴーニュ地方で言う「ドメーヌ」と同様に、生産者のアイデンティティと品質保証の象徴でもあります。
また、シャトーにはボルドーの原産地呼称制度(AOC)と密接な関係があり、「シャトー」を名乗るには一つの敷地内でぶどうの栽培から醸造・瓶詰めまでを一貫して行う必要があるというルールも存在します。
つまり、「シャトー」とは単なる「場所」や「建物」ではなく、伝統と品質の結晶とも言える存在なのです。
⇒おすすめワインはこちら
→ その他のワインはこちら













