フランス、イタリアを上回るワイン好きの国ポルトガル!250以上のブドウ品種を持つバラエティー豊かなポルトガルワインとは おすすめワイン4選

フランス、イタリアを上回るワイン好きの国ポルトガル!250以上のブドウ品種を持つバラエティー豊かなポルトガルワインとは おすすめワイン4選

フランス、イタリアを上回るワイン好きの国ポルトガル!250以上のブドウ品種を持つバラエティー豊かなポルトガルワインとは おすすめワイン4選

この記事を読むのに必要な時間は約 12 分です。

ポルトガルの宝石ポートワイン

日本ではこの数年でだんだんと市場が拡大してきたポルトガルワイン。
以前までは、「世界3大酒精強化ワイン」の1つであるポートワインの産地というイメージが強かったポルトガルですが、最近はスティルワインの輸出量が増え、固有品種が多いため、バラエティーに富んだワインが多いのも特徴です。
そこで、本日はポルトガルワインについてお話します。

ポルトガルワインの特徴

ポルトガルでは南ヨーロッパのイベリア半島に位置し、北と東にスペインと国境を接する小さな国土ですが、大西洋と地中海の影響を受け、内陸は大陸性気候と、気候や土壌が多様性に富んでいて、ほぼ全域でワインが造られています。
多種多様な気候と土壌を持つことで、ブドウの固有品種は250種類以上も存在しており、1ha当たりの固有品種数では世界一と言われています。
もともとは多品種をブレンドするワイン造りが伝統でしたが、現在は単一品種から造られるバイラーダのバガ種や、ヴィーニョ・ヴェルデのアルヴァリーニョ種なども世界的なトレンドになっており、個性豊かなワインが生み出されています。

またポルトガルは、ポートワインというポルトガル北部のドウロ地方の世界遺産にも登録されているドウロ渓谷で造られるブランデーを添加した酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)が有名です。
スペインのシェリー酒、イタリアのマルサラワインと並ぶ「世界3大酒精強化ワイン」の1つで、「ポルトガルの宝石」とも称され、ポルトガルを代表するワインです。
アルコール発酵中にアルコール度数が77度のブランデーを添加することで糖分がアルコールに変換されるのが中断され、ブドウ果汁の甘みをそのまま残しているため、甘口ながらアルコール度数が19度から22度までと、酒精強化ワインの中でもアルコール度数が高めのワインになります。
発酵途中でブランデーを加えたワインがすべてポートワインと呼ばれるのでなく、熟成を経たもののみがポートワインと呼ぶことができ、長いものだと40~50年熟成させて、芳醇な香りとまろやかな味わいのポートワインになります。
ポートワインは、14世紀中頃から造り始められたワインで、元々はイギリスに輸出する為に造られましたが、現在でも高品質なポートワインは主にイギリスに輸出されています。

ポルトガルワインは、2018年度の生産量は5.3億リットルで、世界ランキング10位のワイン大国です。
トップレベルにあります。
また、ポルトガルはワイン好きな人が多いのも特徴で、2018年度のワイン一人当たり消費量世界ランキングでは、堂々の第1位!
なんと生産量1位のイタリア、2位のフランスよりも多いという驚きの結果!

ポルトガルワインの歴史

ポルトガルのワイン造りの歴史は古く、なんと紀元前2000年までさかのぼります。
一時、イスラム教徒に支配されたりなどワイン生産が停滞した時期もありましたが、領土を回復してからは、またワイン生産が活発になり、スペインから独立した12世紀以降も特殊な技術を取り入れながら、徐々にポルトガルワインを確立させていきました。
また、ポルトガルワインの歴史は、日本のワインの歴史にもとても繋がりが深く、16世紀の半ばにヨーロッパから初めて日本に訪れたポルトガル人によって、鉄砲とともにワインが伝えられました。
ポルトガルワインはポルトガル語で赤ワインを意味するTinto(ティント)から日本では「珍陀(ちんた)の酒」と呼ばれ、ポルトガルを漢字にすると「葡萄牙」と書かれるほど、日本にとってポルトガルワインは深い歴史があります。
EUへの加盟を果たして以降は、世界へと輸出を広めていき、次々と革新的なワインを生産していくポルトガルは、世界の評論家からも絶賛されるようになり、現在では名実ともにオールド・ワールドのワイン大国になりました。

おもな産地とブドウ品種

■ヴィーニョ・ヴェルデ
ヴィーニョ・ヴェルデという「緑のワイン」を意味する一大ワイン産地。
おもなブドウ品種は、アヴェッソ種やローレイロ種で、完熟手前のブドウから造られるフレッシュでフルーティな微発泡性の白ワインです。
近年、アルバリーニョ種も造られるようになる。
■ドウロ
「ポルトガルの宝石」とも称されポートワインの産地として有名でしたが、近年はスティルワインの品質が向上し、急速にその名声を築きあげています。
ドウロは1982年にスティルワインの産地としても認定され、ポートワインとスティルワインの生産比率は4:6になりました。
■バイラーダ
かつては量産型のワインを生み出す産地でしたが、現在はプレミアムワイン産地として国内外の注目を集めています。
主にバガ種から造られる赤ワインが80%ですが、フレッシュな白や発泡酒(エシュプマンテ)でも有名です。
■ダン
ポルトガル最高峰セラ・ダ・エストレラ山脈から西に流れるダン川とモンテゴ川の流域に広がるブドウの産地で、標高が高いため、ゆっくりと熟したブドウは複雑なアロマを蓄え、しっかりとした骨格のエレガントなワインに仕上がります。
ダン地方の主要品種はトゥーリガ・ナシオナル。赤ワインの生産が約80%を占めます。
■アレンテージョ
コルクとオリーブの一大産地。
夏の暑さが厳しく少雨のため、テンプラニーリョのシノニムであるアロゴネスや、アリカンテ・ブーシェ、トリンカデイラ、カステラォンなど、さまざまな固有の黒ブドウ品種が栽培されており、濃密なワインが生まれます。
■マデイラ
「大西洋の真珠」と呼ばれるリゾート地。
三大酒精強化ワインのひとつである「マデイラ」の産地として歴史的に著名。

ポルトガルのおすすめワイン

カザル・ガルシア・ブランコ
世界70ヶ国以上で親しまれている世界一売れているヴィーニョ・ヴェルデ。
ワイン・プロデューサー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれるなど、ポルトガルを代表する、ヴィーニョ・ヴェルデの世界No.1ブランドの
アヴェレーダが手掛けるワイン。
微発泡で繊細な味わいはアペリティフや魚介類、和食との相性が抜群。

ドナ・ヘレナ・レゼルヴァ ヴィーニョ・ティント
ポルトガル屈指の敏腕ワイナリーが手掛けるポルトガルの固有品種「カステラン」を100%使用してアメリカンオークとフレンチオーク樽で8ヶ月間熟成、さらにボトルで6ヶ月間熟成させたワインです。
フランボワーズやイチゴの香りにドライフルーツやプラム、チョコレート、コーヒー等のエキゾチックなアロマが顔を出します。

サンデマン ルビー ポート
「サンデマン」は1790年に設立された、シェリーやポートワインなど酒精強化ワインブランドとしては最も有名なブランドです。
黒いハットにマントを羽織った“ドン”がトレードマーク。
世界で初めて熟成樽にブランド名を刻印し、先進的な広告によって世界NO.1ポートワイン会社としての地位を確立しました。
アメリカ、イタリア、スイス、ドイツ等ではシェアNO.1を誇るブランド(IWSR2014)。
180以上の受賞歴があり、高品質ポートワインとして認知されています。

ポルトガルワインの産地アレンテージョ

おすすめのポルトガルワイン

マリア・ド・カサル・ヴィーニョ・ヴェルデ
ブドウは、アサル、アリント、トラジャドゥラといった伝統的な土着品種を使用します。
レモンゼスト、ライム、グレープフルーツなどのみずみずしい柑橘のアロマに、ミネラルとフレッシュな野菜を思わせる緑のアロマがあり、活き活きとした酸味とミネラルを感じる非常に爽やかな味わいです。
シーフード全般に非常によく合いますが、ソムリエおすすめのペアリングは焼き魚。
とくに、スズキや鯛などの白身魚に塩を軽く振って焼いて、レモンやすだちをキュッと絞って食べる焼き魚と相性抜群です!

マリア・ド・カサル・ヴィーニョ・ヴェルデ

マリア・ド・カサル・ヴィーニョ・ヴェルデのご注文はこちら

リーニャ・アルバリーニョ
マニュエル・コスタ・エ・フィリョスは、ポルトガルのミーニョ地方にある家族経営のワイナリーです。
1989年に設立し、現在は初代の孫にあたる三代目の当主がきりもりしています。
2010年に国外への輸出を開始し、まずはEU内で流通するようになり、その後徐々に海外へと輸出は拡大していきました。
ヴィーニョ・ヴェルデは、通常、フレッシュで軽やかな酸味とフルーティーな風味を愉しむ若飲みタイプの白ワインが主流ですが、このワインは通常のヴィーニョ・ヴェルデとは一線を画す、フレンチオークチップを使用して6か月間熟成させ、リッチで、繊細な木の風味が感じられるワンランク上のヴィーニョ・ヴェルデ。
控えめながらもエレガントな木の香りを伴ったフローラルなノート。
味わいは、フレッシュでありながら複雑で、バランスの取れた酸味と甘みが調和し、口当たりの良い風味豊かなワインとなっています。
脂の多い魚やローストした肉、チーズとの相性が良く、その複雑な風味としっかりした酸味が、料理の味を引き立てます。

リーニャ・アルバリーニョ

リーニャ・アルバリーニョのご注文はこちら

マリア・ド・カサル・アルバリーニョ
マニュエル・コスタ・エ・フィリョスは、ポルトガルのミーニョ地方にある家族経営のワイナリーです。
初代マニュエル・コスタがワインへの情熱を持って1989年に設立し、現在は初代の孫にあたる三代目の当主がきりもりしています。
ポルトガル国内で生活に根差した高品質なワインを造ったところ、それが非常に人気を博し、20年近くポルトガルの人々の為のワインを造ってきました。
マニュエル・コスタ・エ・フィリョスが手掛けるヴィーニョヴェルデは、新鮮でフルーティーな特徴を持ち、酸味がしっかりとした味わいが魅力のワイン。
トロピカルフルーツや柑橘系の香りが豊かで、特にパッションフルーツ、パイナップル、レモン、ライムなどのフルーティーなノートが感じられ、口に含んだ瞬間からフレッシュな果実感が広がり、軽やかな口当たりが飲み心地抜群ワインです。
魚介類や地中海料理とのペアリングがおすすめ。
脂ののった魚や貝類、サラダなど、軽い料理とも非常に相性が良く、食事と一緒に楽しむのに最適です。

マリア・ド・カサル・アルバリーニョ

マリア・ド・カサル・アルバリーニョのご注文はこちら

ボニトゥラ カーサ・デ・フォンテ・ペケーナ
ポルトガル・ドウロ地方の美しい風景の中心にあるフォンテ・ペケーナは、2006年に設立した家族経営のワイナリーです。
2011年にポルトガル北部のVila Pouca de Aguiarに最新のワイン貯蔵・醸造施設を開設。
ワイナリーはドウロ境界地域に4つの農場をまたぐ約25ヘクタールのブドウ畑を所有し、現在モスカテル種の植栽を進める24ヘクタールの畑も加わりつつあります。
ワイナリーは、伝統と最新技術を融合させながら、持続可能な未来に向けて歩み続けています。
醸造には、完全除梗・空気圧式プレス機での圧搾・低温発酵という手法が取り入れられ、フレッシュな香りと繊細な味わいが最大限に引き出されています。
さらに、スパークリングワインならではの爽快感が加わり、シーフードや寿司、フレッシュなサラダ、軽めの前菜とのペアリングにも最適。
オールシーズン楽しめますが、暑い季節にはキリッと冷やして、至福の一杯を楽しめます。

ボニトゥラ カーサ・デ・フォンテ・ペケーナ

ボニトゥラ カーサ・デ・フォンテ・ペケーナのご注文はこちら

 

ワインの選び方カテゴリの最新記事

特集一覧