アツアツのお好み焼きと果実の甘みと酸味が際立つワインのペアリング おすすめワイン3選

アツアツのお好み焼きと果実の甘みと酸味が際立つワインのペアリング おすすめワイン3選

アツアツのお好み焼きと果実の甘みと酸味が際立つワインのペアリング おすすめワイン3選

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お好み焼きとワインのペアリング

以前このソムリエ手帳でもお話したたこ焼きとワインのペアリング。
今回は、そのたこ焼きと並んで人気の大阪のソウルフードであるお好み焼きとワインのペアリングについてお話します。

お好み焼きとワインの意外な相性

ホットプレートを囲んでワイワイ楽しむお好み焼きは、ホームパーティーでも定番のパーティーメニューですよね。
お好み焼きと一口に言っても、肉から魚介まで具材のバラエティーが豊富で、最近は定番の具材以外にも変わり種の具材がいろいろありますよね。
定番と言えばやはり豚肉ですよね。
カリッと焼けた豚バラは脂もしっかりとあり、お好み焼きのコクと旨味がアップします。
また、豚肉と並んで定番なのがイカとエビ。
魚介のエキスが生地と絡んでおいしいですよね。
このほかに、ツナ、コーン、餅、チーズ、キムチ、ホタテ、きのこなど、さまざまな具材を入れて楽しめるお好み焼きは、ワインと合う具材が多く、白ワイン、赤ワイン、スパークリングワイン、ロゼワインとさまざまな味わいのワインと合わせられます。
また、お好み焼にかけるソースには、トマトやたまねぎ、りんごなどの野菜や果物がたくさん含まれており、ソースの甘味や酸味は、こうした野菜と果物の本来の味が引き出されたものなんです。
また、唐辛子やしょうが、シナモン、クローブ、ローレル、タイムといった数種類のスパイスがブレンドされており、このスパイスがミートソースやハンバーグのソースなど、洋食の味の決め手となります。
そのため、さまざまなスパイスが入ったソースをかけたお好み焼きは、洋食同様ワインと合う味つけになるんです。
それに、ソースと合わせてかけるマヨネーズもワインに合う調味料の1つ。
もともとマヨネーズは卵やオリーブ油などで作られるスペイン料理のソースの一種で、卵黄にワインビネガー、塩、胡椒を入れて作るマヨネーズは、酸味の効いたまろやかな味わいで白ワインにぴったり!

ポイントになるのはソースとワインの組み合わせ

お好み焼きにワインを合わせる際の重要なポイントがソースです。
とくに関西ではお好み焼きのソースにも、出汁感と甘味、酸味を強くしたお好みソースや、凝縮した濃厚な味わいのお好みソースなど、その種類はとても豊富で味わいが異なります。
ワインに合わせる際には、そうしたソースのコクと酸味がとくに重要です。
また、ソースは定められた粘度(とろみ)によって、ウスターソース、中濃ソース、濃厚ソースの3種類に分けられます。
ウスターソースは、野菜と果物にスパイスを加えて熟成させたソースで、粘度が低くサラッとしていて、スパイス特有の辛味があるのが特徴です。
スパイスの辛みや酸味がしっかりと感じられるので、コクのある辛口のスパークリングワインと合わせるといいです。
濃厚ソースはたっぷりの果物を使っているため、果物の繊維も豊富で粘度も高く、ウスターソースより甘くソフトな風味になっています。
フルーティーな果実味のある赤ワインと合わせるといいです。
中濃ソースは、ウスターソースと濃厚ソースの中間程度の粘度があり、ウスターソースの辛味と濃厚ソースの甘味が見事に合わさったマイルドな味わいなので、赤ワインでいうところの、ミディアムボディのように万能なタイプです。
まさに程よい酸と果実味のあるフルーティーな味わいの赤ワインと合わせるといいです。

定番以外の味付けのお好み焼きとワインのペアリング

ここまで定番のお好みソースとワインのペアリングについてお話しましたが、最近は、ソースとマヨネーズ以外の味付けのお好み焼きの楽しみ方も増えてきましたよね。
そこで、変わり種のソースで食べるお好み焼きとワインのペアリングについてもご紹介しましょう。

赤ワインに合わせる
赤ワインに合うお好み焼きソースは、トマトソースやピザソース、デミグラスソースなど、パスタやピザのような味付けで楽しむお好み焼きには、赤ワインがよく合います。
とくに、ツナとコーンや、イカやエビなどの魚介類の入った生地にトマトソースを塗ってチーズをかけて焼くピザ風のお好み焼きには、イタリアのキャンティが合います。
また、煮込んだ牛筋やコンビーフなどを入れた生地にデミグラスソースをたっぷりかけたお好み焼きには、ボルドーの赤ワインが合います。

白ワインで合わせる
白ワインに合うお好み焼きは、全体的にさっぱりとした味わいのソースが合います。
例えば、ホタテやコーンを入れた生地をバターで焼いて、軽く醤油とマヨネーズをかけた和なテイストのお好み焼きには、シャルドネがよく合います。
また、ジェノベーゼソースや、アンチョビが効いたバーニャカウダソースなどをつけて食べるお好み焼きには、イタリアのフルーティーなコルテーゼ種を使ったガヴィや、心地よい泡とフルーティーさが感じられるプロセッコが相性いいです。

お好み焼きに合うワイン

おすすめワイン3選

リクオ・ロス・ブリュット ボデガス・エスクデロ
ボデガス・エスクデロは、スペインで最も名高い赤ワイン産地リオハ地方で150年以上の歴史を持つボデガ(醸造所)です。
高貴品種のテンプラニーリョを使い、高品質な赤ワインを造り続けています。
標高の高いリオハの気候を活かし、高品質なカヴァを作る「ボデガス・エスクデロ」では、
それぞれのカヴァをしっかり熟成させることに強いこだわりを持っており、DOカヴァの法定熟成期間は9カ月とされますが、リクオ・ロスでは、ROSADOが24カ月、Brutに至っては36カ月という、シャンパーニュのプレステージクラスに要求されるのと同等の熟成期間で熟成されます。
このリクオ・ロスは、地元の祭事などでも出す特別なカヴァのため、熟成期間も他のカヴァに比べて高いのです。
ヴィウラ100%のこのスパークリングワインは、シトラスやリンゴ、白い花のほのかな蜜を思わせる香りの中に、36か月熟成で醸されたパン酵母のような熟成香が感じられます。フレッシュなアロマと果実味ながら、柔らかく深みのあるバランスが取れた味わいです。

リクオ・ロス・ブリュット

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ミオパッソ・プリミティーヴォ
イタリア人で唯一、パーカーポイント100点を2回獲得した醸造家ステファノ・キオッチョリ氏が手掛けるワインシリーズ。
ミオ・パッソはイタリア語でマイペースという意味で、地元イタリアで昔から愛されているブドウ品種、フィアーノ、グリッロ、ピノ・グリージョ、ネロ・ダヴォラ、プリミティーヴォのブドウを使って丁寧に造られています。
イタリアの伝統的醸造法と最新技術を合わせて造られたプリミティーヴォ。
色調は、底の見えない漆黒のガーネットで、コーヒー、腐葉土、野バラを思わせる香り。
まろやかなタンニン、いきいきとした酸味、ビターなパレ・オランジュのようなリッチなニュアンス。
ミート系パスタとの相性が抜群です。

ミオパッソ・プリミティーヴォ

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サングリア・デ・アルスピデ
アルスピデワイナリーはカスティーリャ・ラ・マンチャの南、世界最大のワイン産地であるバルデペニャスに位置し、地中海と中央高原に挟まれたぶどう畑は海抜700m、石灰岩土壌です。
このサングリアは、高品質なテンプラニーリョのワインと、スリランカ産のシナモン、バレンシア産のレモンとオレンジを組み合わせて造られています。
赤ワインと地中海の柑橘系果実の風味が完璧に調和し、飲みごたえがありつつも爽やかな味わいが楽しめる地中海の風味を余すことなく反映した本格的なサングリアです。

サングリア・デ・アルスピデ

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