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ワインを飲みなれていない方の中には、「赤ワインを飲むと頭痛がする」「焼酎なら酔わないけど、ワインは悪酔いする」なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、本日は、ワインは悪酔いしやすいお酒なのか?についてお話します。
安いワインだからといって悪酔いするわけではない
よくワインの中でも「安いワインほど悪い酔いする」「次の日二日酔いになる」なんてことを聞いたことありませんか?
安いワイン=粗悪なワイン。というイメージで、粗悪なワインは上質なワインと違い、醸造方法が雑だから悪酔いするんじゃないか…なんて、思う方もいらっしゃいますが、安いワインだからと言って、粗悪なワインとは限りません。
基本的にはワインの醸造方法は安いワインであっても、上質なワインであっても大きな工程に違いはありません。
違いという点では、時間や手間をかけて造られているかどうか、また、フランスとチリを比べると、土地の価格、人件費、原料となるブドウの価格など、ワインを造る上でかかるコストの違いもあり、それがワインの価格に反映されています。
また、安いワインだからといって悪い酔いするということもありません。
あくまでワインに含まれている物質はどのワインでも大差はありません。
安いワインは、価格的にも飲みやすくついついお酒を飲むペースが速くなってしまい、アルコールの分解が追い付かず、量も飲みすぎてしまうことから、安いワイン=悪酔いというイメージがつくのかもしれません。

酸化防止剤による肝臓でのアルコール分解機能の低下が原因
ワインの酸化を防ぐためにほとんどのワインに「酸化防止剤」というものが入っています。
酸化防止剤の成分は、二酸化硫黄といい、硫黄が酸化した状態で火山活動でも発生する自然界に存在する物質です。
ボトルの裏に貼られているラベルには「亜硫酸塩」と記載されています。
この二酸化硫黄は、、酸化しやすい性質を持っている二酸化硫黄を入れることで、ワインのアルコールよりも先に酸素と結合してワインの酸化を防いでくれる効果と、雑菌から生まれる不快なニオイの生成を抑制し、ワインの味わいや香りに悪影響を及ぼすし悪玉酵母や雑菌の繁殖を防ぐ効果があり、安定した品質のワインを造る上では欠かせないものです。
その酸化防止剤の成分となる二酸化硫黄を大量に摂取すれば人体に有害であることは間違いありません。
しかし、ワインに含まれる二酸化硫黄は他の食品と比較しても低濃度で、人体に影響が出るレベルではありません。
酸化防止剤によって、頭痛を引き起こすと言われることがありますが、最近は、ワインを飲んで頭痛が起こる原因は二酸化硫黄ではなく、「ヒスタミン」や「チラミン」という物質が頭痛を引き起こすという説が有力になっています。
これは、マロラクティック発酵という工程で発生する物質で、主に赤ワインに含まれています。
それぞれの物質が持つ血管の拡張と収縮の作用が頭痛の原因となることがあるのです。
しかしながら、二酸化硫黄には「体内の消化に関わるバクテリアを遮断する働きがある」また、「肝臓の活動源であるビタミンB1と結合して働かなくする性質がある」と言われており、このことにより、肝臓のアルコール分解機能が低下して、酔いが覚めにくくひどいときには、二日酔いの症状がでる場合もあるようです。
また、最近は、酸化防止剤を必要最小限にしようと生産者が努力を重ねています。
日本では、亜硫酸塩の添加は1リットルあたり350mg以下まで認められていますが、最近のほとんどのワインは、50~100ppm程度と、20年ほど前と比べると半分程度に減っています。
いろいろな種類のワインを楽しめるが悪酔いの原因ちゃんぽん
よく焼酎は悪酔いしないけど、ワインを飲むと悪酔いするという方がいらっしゃいますが、蒸留酒と醸造酒の違いはというと、アルコールの種類が違います。
アルコールは、フェネチルアルコールやエタノールブタノールなど数種類存在し、蒸留酒の場合は、アルコール自体は1種類しか無いといわれています。
しかしながら醸造酒の場合、酵母による自然発酵のため発生するアルコール成分は複雑で、その種類も多いのです。
そのため、肝臓自体が一度に数種類のアルコールを分解処理することが難しく、体内に多くのアルコールが残ってしまうため、醸造酒であるワインは悪酔いしやすいというのがイメージとしてあるのかもしれません。
しかし当然ながら、蒸留酒であっても急激にアルコール摂取すれば酔いますし、翌日二日酔いになることもあります。
また、これはワインに限ったことではありませんが、さまざまな種類のアルコールを飲む「ちゃんぽん」は、味が変わることにより、飲みやすくなりついつい飲むペースも上がってしまいます。
そのため、気づいたらアルコールの量をかなり摂取していたということになりますので、もし、違う種類のお酒を何種類か飲むなら、出来る限りゆっくり飲むことが大切です。
ワインを楽しむときはアルコール度数の低い白ワイン時間をかけて飲む
ワインを美味しく飲むためには、自分自身のアルコール分解の処理能力を超える過剰な量や速さは避けるべきというのが分かりましたね。
でも、まだワインを飲みなれていなくて、自分の適量が分からないという方は、赤ワインよりもまずは、冷えた白ワインを時間をかけてゆっくり飲むことをおすすめします。
というのも、アルコールが胃腸に吸収されるのに、冷やして飲む白ワインの方が、赤ワインよりも吸収されるのに時間がかかるからです。
それに、時間をゆっくりかけて飲めば、一気に体内にアルコールが吸収されることがないので、少しずつ分解しながら飲むことができます。
水分補給をしっかりとりアルコール分を排出する
ついつい美味しく楽しいお酒は量も増えてしまうものです。
そこで、最後に悪酔いしないためのアドバイスを。
それは、しっかりと水分をとることです。
ワインを飲む時には、必ずチェイサーを用意し、ワインを飲んだら、3回に1回は水も口に含むというように、体内のアルコール濃度を薄め、なるべく外に排出するよう水分補給をすることが大切です。
年末年始とワインを飲む機会も増えるので、おいしくワインを楽しみましょう。

おすすめのノンアルコールワイン
ヴェリタス・ホワイト
レッド同様ホワイトももともとはスペインで人気のブドウ品種マカベオを主体にモスカテルとアイレンをブレンドして造られた白ワインをドイツの最先端脱アルコール技術でアルコールだけを除去してノンアルコールワイン(Alc.0.0%)にしたもの。
そのため、柑橘系のアロマと豊かな果実味に、おだやかな酸のある軽快な白ワインのような風味があり、しっかりと冷やして飲むとよりおいしく頂けます。
ヴェリタス・レッド
ノンアルコールワインっていったら、ただのブドウジュースでしょって思われる方もいらっしゃると思いますが、このヴェリタス・レッドはスペインを代表する黒ブドウ品種のテンプラニーリョ100%を使った赤ワインからアルコールだけを抜いたものなんです!
ノン・アルコールワインの中には、アルコールを抜くことで味わいのバランスが崩れるため糖分や酸味を加えて味わいを調整したものもありますが、このヴェリタス・レッドは、ドイツの最先端脱アルコール技術の「低温低圧醸造」でワインの入ったタンク内の気圧を下げて、高温沸騰で風味を落とすことなくアルコールだけを揮発させるので、ワインの風味を見事に残してアルコール度数0%を実現したワインなんです。
ちなみに、フォーシーズンズ丸の内をはじめとする有名ホテルや、レストランでも採用されているノンアルコールワインです。
ドネリ・グレープ・スパークリング・ビアンコ
ドネリ社はエミリア・ロマーニャ州で1915年の創業から1世紀近く続く、世界中で愛されるランブルスコの代表的なワイナリーです。
ランブルスコは、多くの産地があるためさまざまなタイプの個性的なものが存在していますが、ドネリ社はこうしたランブルスコのほぼすべてを網羅する豊富なラインナップと高い品質で定評があります。
また、ワイン造りに用いられるトレッビアーノ種やマルヴァジーア種、ランブルスコ種などのブドウを使って、スパークリング・グレープジュースも造っており、このドネリ・グレープ・スパークリング・ビアンコは、トレッビアーノ種、マルヴァジーア種の果汁に、ワイン製造中に発生する炭酸ガスを溶け込ませてつくったスパークリングジュースで、砂糖無添加、濃縮還元ではないストレート果汁を使用しています。
カプリース NVノンアルコールスパークリングワイン
南アフリカの代表的なワイン産地であるケープタウンで、4代にわたって100年の歴史をもつ名門ワイナリーのカプリースが造るノンアルコールスパークリングワイン。
シャルドネ100%のワインから、最先端の脱アルコール技術でアルコールを0.0%まで除きました。
保存料不使用、添加物による人為的な味付けをおこなわないこだわりの製法で、通常のワインに比べてカロリーは3分の1以下。
ノンファット、ノンコレステロールで極めて健康的なスパークリングワインです。
健康的なだけでなく、泡立ち、透明感、ブーケ(香り)、泡室、風味、コク、 そして糖度と酸味のバランスは高級シャンパンそのもの!
2004年の発売以来、リッツ・カールトンを始めとする超高級ホテルの直営レストランで定番採用されています。
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おすすめの低アルコールワイン
マジック・アワー・レッド ボデガス・アルスピデ
ワイナリー名のアルスピデは「魔法」が語源となっており、何百年、千年と続く伝統的なワイン造りの慣習に敬意を表し、創業以来ワインの生産においてその「起源」を尊重してきました。
そして、ワイン造りには「香りの魔術師」とも言われる史上最年少でスペイン最優秀醸造家(2008年度)に選ばれた若き天才醸造家フェデリコ・ルセンド・ディアスが健全なブドウを華やかなワインへと変身させます。
マジック・アワー・レッドは、シラー種の魅力でもあるブラックベリー、プラム、ブルーベリーの熟した黒系果実の濃厚な風味が際立っており、アルコール度数が低い為、バラやスミレのような繊細な香りも漂います。
濃厚でしっかりとした口当たりがありつつも、穏やかな渋みが滑らかな飲み心地を与えてくれます。
アルコール度数の低さから、ワイン初心者やアルコールが苦手な人にとっても親しみやすく、また、シラー種ならではのワイン自体のフルボディ感もありワイン愛飲家の方とも一緒に楽しめるのが、MAGIC HOURの魅力の一つ。
程よい甘さの低アルコールワインは、ワイン単体でも美味しく、さらには食事の風味を邪魔せず多彩なマリアージュを叶えます。 大勢の人がいるパーティーシーンで重宝される、華やかな見た目と味わいを兼備した1本!
マジック・アワー・レッド ボデガス・アルスピデのご注文はこちら
マジック・アワー・ホワイト ボデガス・アルスピデ
ARUSPIDE(魔法)という名のワイナリーが造りだす、MAGIC HOUR(特別な時間)。
マジック・アワー・ホワイトは、淡いイエローグリーンの外観で、グラスに注ぐと美しい輝きを放ちます。
リンゴ、洋ナシ、メロン、白桃などの熟した白系果実の豊かな風味、白い花やアカシアの花の香りが感じられ、華やかで繊細な香りがとてもエレガント。
果実感のあるフルーティな味わいに、ミネラル感が加わり軽やかでフレッシュな余韻が心地よく感じられます。
アルコール度数の低さから、ワイン初心者やアルコールが苦手な人にとっても親しみやすく、また、ワインとしての完成度が高いためワイン愛飲家の方とも一緒に楽しめるのが、MAGIC HOURの魅力の一つ。程よい甘さの低アルコールワインは、ワイン単体でも美味しく、さらには食事の風味を邪魔せず多彩なマリアージュを叶えます。
大勢の人がいるパーティーシーンで重宝される、華やかな見た目と味わいを兼備した1本!
















