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ワインショップソムリエの人気生産者でもある、
シャンパーニュの生産者「ジャン・ローラン」を訪問しました。
シャンパーニュの中でも南のコート・デ・バール地区にあるジャン・ローラン。
ミネラル豊富な辛口白ワインを代表する「シャブリ」地区も近いことから
キンメリジャン土壌でジュラ紀後期のものだそうで、さらに谷が多く入り組んだ地形の産地です。
最初に畑に案内していただきましたが、やはりこちらも傾斜した谷にある畑でした。
土壌はところどころに大きな白い石がゴロゴロしており、
石灰と薄い粘土層が連続しているそうです。
ブドウ栽培は、農薬を極力使用しないリュット・レゾネ(減農薬農法)を行っています。
昔からブドウの木や若枝を育てて来たので有機肥料を用い、炭素使用料は少ないそうです。
また、環境保全型において、検疫対策に関しては技術者からの推奨も受けているそうです。
自分たちでアッサンブラージュを行い、糖分やアルコール分などの成分が
アペラシオンに適しているかを確認するために、研究所に送って分析を行うそうです。
アッサンブラージュとは、数種類のぶどう品種をブレンドしてワインを造ること
現在16ヘクタールのぶどう畑を所有し栽培しているジャン・ローランですが、
以前はブドウのみをヴーヴ・クリコやモエ、ランソンなどのグラン・メゾンへの販売もしていたようですが、
最近では国内や海外からも発注が増えており、
追いついていない状態だそうです。
それも含めて現在建物内にアッサンブラージュする前のワインを保存するスペースを建設中です。
ただ現在は販売を拡大させようとは思っていなく、
現状のクオリティを維持できるだけのことを使用としているそうで、
できる限り昔からお使いのある馴染みのお客さんを大事にしたいそうです。
地下のカーヴの中はたくさんのストックがおいてあります。
新しい熟成中のものや、かなり古いものでは、1893年ものまであります。
ミレジメは10年も熟成するそうなので、
まだまだ出荷できないものもたくさんあるそうです。
今では引退していますが、
先日まで一緒にジャン・ローランのシャンパーニュを作っていたお父様もお隣に住んでいます。
今でも収穫や醸造のお手伝いをされるそうです。
【ジャン・ローランの人気シャンパーニュ特集!】