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朝夕がだいぶ涼しくなりましたね。
夏の終わりのこの時期は、
ブドウの実もそろそろ収穫の準備をすすめる季節です。
ワインに必要なブドウの糖度は?
いいワインをつくるためにはいいブドウが必要です。
本格的に収穫する前に、ブドウの酸度や糖度を調べます。
糖度計という機械をご存知ですか。
ゲイマーにいたころは、
ビーカーにジュースにしたブドウを入れ、糖度計をいれる。
水平にして光を通してみると数字があらわれる、
水銀が入った昔ながらの糖度計を使っていました。
今主流な糖度計はもっとコンパクトなもので
ジュースを垂らし、水平に光を通してみると光の進み方で数字が表れます。
食用のブドウは糖度がだいたい20度くらいですが
ワインをつくるブドウは24度くらいを目安にしていました。
ワインの味に大きな影響を及ぼす天候
その年の天候によって収穫のタイミングが少しずつ異なり、
収穫後もブドウの糖度が足りないと思った年には補糖をしたりと、
発酵の具合を予想したりしていいワインを目指します。
ブドウ栽培において天候は大きな影響を及ぼします。
とくに収穫の数週間前の天候はとても重要です。
たとえば、季節に関係なく突然降りだす雹(ひょう)は、
たったの数分でブドウの樹に打撃を与えます。
また、過剰な雨は果粒が膨張し、糖度が低く酸味を強くします。
反対に日照りで暑さが続くと糖度が高くなりアルコール度数の高い
酸味の少ない味わいになったりします。
天候1つでその年のワインの出来に大きな影響を与えるのです。
そう思うと、ワインも天からの恵みなんだな~と改めて感じますね。