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先日、耳を疑うような情報が入ってきました。
とうとう「”青ワイン”なるものが日本に上陸した」と。
…「青ワイン」!?
青ワインだけではない!世界にはさまざま色のワインがあった⁉
確かに、世界中を見渡せば、
色々なカラーの名称が付けられたワインがあります。
例えば、
●黄色ワイン
⇒フランスのコンテ地方(スイスとの国境)にあるジュラという産地で
造られる高級な白ワイン。
●オレンジワイン
⇒ワイン発祥の地ジョージアで、果皮や種子をブドウ果汁と一緒に
長めに漬け込みをした白ワイン。
●緑ワイン
⇒ポルトガル北部のミーニョ地方(ヴィーニョ・ヴェルデ)で
生産される薄いグリーン色をした白ワイン
SNS映え間違いなし!「青ワイン」がワイン業界に新風を巻き起こす⁉
しかし「青ワイン」という名前を聞いたのは、さすがに初めて。
これは早急に調べてみなくてはいけないと、リサーチをかけたところ、
どうやら、スペイン・バスク(Basque)地方の新興企業が、
産業界に新風を巻き起こしたいと考え、開発したものだそうです。
↓↓↓入手した衝撃写真がこちら↓↓↓
うーん…どう見ても自然に出る色じゃないですね。
これを見たら、世の中の大体のソムリエが眉間に皺を寄せそう。
流行の”インスタ映え”はしそうですけどね。
その青色のレシピは、「天然素材とテクノロジー」の融合の結果ということで、
基本的には企業秘密だそうですが、インジゴカルミンという食品添加物と、
赤ブドウの皮に含まれるアントシアニンの2種類の色素によって生まれるようです。
創設者は、「青ワイン」開発についてこう言っています。
「多くの人々にとって、
ワインは変えてはならない神聖なものだということを、
僕たちは理解しています。
でも僕たちは、何かを変えたいのです。
挑戦することを恐れてはいません」
なるほど。
確かに、世の中、ノンアルコールや低アルコールのお酒がよく売れ、
ワインについても最近は、
より軽く、やや甘めの味わいが好まれてきていると聞きます。
世の中に広く普及するには、世の中のニーズに合わせるというのも、
重要なのでしょうね。
もちろんすきずきなのですが、
ただ、個人的にはやっぱり、添加物を入れた目新しいワインよりも、
自然のままにじっくりと造られた古き製法のワインが飲みたい。
遡れば、約8,000年前から、この地球上で造られ、
これまでに、世界の歴史の舞台に登場してきたワイン。
神や王への捧げものとして、薬として、食事のともとして、
はるか昔から、特別な人たちと
特別な時間を共有するために飲まれてきたものなので
やっぱりワインはいつまでも伝統的な造りであって欲しいなと思ってしまいます。
ただ、美味しいワインがもっと世の中に出てきて、
ワインを愛する人口が増えるのは
ワインラヴァーの一人として本当に嬉しいこと。
これからも素晴らしい生産者探しと、美味しいワイン発掘に頑張っていきます!