別の視点から探る!「ワインの王様」ブルゴーニュワインの魅力

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別の視点から探る!「ワインの王様」ブルゴーニュワインの魅力

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

ブルゴーニュ

ブルゴーニュワインと言って思い浮かぶイメージは何ですか?
やはり世界的にも有名な高級ワイン「ロマネ・コンティ」でしょうか。
ワイン界で「ワインの王様」と呼ばれるブルゴーニュワインの魅力を
少し別の視点からもご紹介したいと思います。

ブルゴーニュワインの基礎知識

まずはブルゴーニュワインの基礎知識から。
ブルゴーニュは、ボルドーと並ぶフランスワインの銘醸地。
位置は、フランス東部に広がっており、比較的冷涼な大陸性気候で、
一日の寒暖差があることから、ピノ・ノワールやシャルドネなどの
ブドウ品種の栽培に適しています。
ブルゴーニュには、シャトーはありませんが、ドメーヌや石垣に
囲まれた畑「クロ」というものがあります。

北から南に向かって、コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、
コート・シャロネーズ、マコネという4地区に分かれています。
この4地区から少し離れた最も北にシャブリ地区があります。
シャブリ地区では、ご存知の方も多いシャブリという白ワインが造られています。
コート・ド・ニュイは、「ジュヴレ・シャンベルタン」で名高い赤ワインの産地。
コート・ド・ボーヌは、一部の地域では赤ワインが造られていますが、
「ムルソー」「シャサーニュ・モンラッシェ」などの白ワインの評価が高い産地です。

使われるブドウ品種はとてもシンプルで、
赤ワインはほぼすべてがピノ・ノワール。
白ワインは一部地域を除いて、ほぼシャルドネから造られています。
他の地域と大きく異なるところは、ブルゴーニュではすべての生産者が、
単一品種でワインを造っています。
同じ品種でも、テロワールの特徴の違いから、驚くほど多様なワインが生まれます。

ボジョレー・ヌーボーはブルゴーニュワインの1種類⁈

それではここから、ブルゴーニュの別の世界をご案内していきましょう。
来月21日は、ボジョレー・ヌーボーの解禁日!
そのボジョレー・ヌーボーも実はブルゴーニュワインだとご存知でしたか?
ボジョレー地区はブルゴーニュ地方の最南端、マコネ地区の更に南のリヨンの北側にあります。
しかしながら、ボジョレーはブルゴーニュワインではないと言う人も結構多いのも事実。
なぜなら、サンタムールおよび一部のブドウ畑を除いて、
ボジョレー地区のほとんどのブドウ畑があるのがローヌ県で、
ワインの種類が異なることから、ブルゴーニュワインと分けて語られることも。
でも、公式には今のところボジョレー地区はAOCブルゴーニュに含まれています。

一般的にブルゴーニュの赤ワインは、ピノ・ノワールがほとんどですが、
ボジョレー地区は主にガメイ種を生産しています。
ガメイ種のその年収穫したぶどうから造る新酒のみをボジョレー・ヌーボーと呼びます。
ガメイの単一品種で生産され、ブレンドなしのところがブルゴーニュらしさです。

シャルドネ以外の白ワイン品種アリゴテ

さきほど、ブルゴーニュの白ワイン品種は一部を除いて、
ほぼシャルドネというお話をしましたが、
その一部地域で造られているブドウ品種が「アリゴテ」という品種です。

アリゴテはフランス・ブルゴーニュの南部、コート・シャロネーズで主に栽培されています。
アリゴテから造られるワインの香りはレモン、ライム、洋ナシ、リンゴとたとえられ、
樽や熟成の影響があると、バターやクッキーなどまろやかな風味になります。
味は酸味が強く感じられ、華やかな味わいに仕上がることは稀ですが、
生き生きとした酸味と果実味を楽しむことができます。

このアリゴテは、カクテルの「キール」に使われていることで有名。
「キール」 (Kir) は、ディジョン市の市長によって考案されたと言われており
クレーム・ド・カシスという甘いリキュールを入れて完成します。
リキュールの量によって甘くも辛くもできるので世界中で人気のカクテルです。
造るときには両方をよく冷やすのがポイント!
私はアリゴテ:クレーム・ド・カシス=5:1
向こうが見えるか見えないか…あかむらさき色の少し甘めが好みです。
飲みすぎにはご注意くださいね。

アリゴテ種で作るキール

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