この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。
コルクを開けた瞬間の心地よい音。
コルクにしみこんだワインの香り。
ワインにとってコルクは切っても切り離せない存在ですよね。
本日はそんなコルクについてお話したいと思います。
ワインコルクの素材とその理由
コルクはブナ科の「コルク樫」という樫の木の皮から作られています。
この樫の木は地中海から大西洋にかけて生息しており、
南フランス、イタリア、スペイン、北アフリカなどが有名で、
もっとも生産量が高いのは、ポルトガルで全世界生産量の70%を生産しています。
実は、コルクが栓として使われ始めたのは、古代ギリシャだそうです。
その歴史は、なんと2000年!(4000年という説も…)
ワインの栓として使われるようになったのは、
それからずっと後の1700年代に入ってからですが、
ワインの容器がガラス瓶になりコルクで栓をするようになってから、
長期熟成のワインができるようになりました。
樫の木の樹皮は丈夫で軽く弾力性があり、断熱効果が高いので、
ワインを保存させるのにぴったりの素材でした。
実はワイン毎にコルクは違う!コルクの秘密とは…?
ワインによってコルクの長さが違うというのはご存知ですか?
コルクの長さは約3~6センチとワインにより異なり、
この長さはワインの価格によって決まります。
たとえば、高級ワインの場合には、
コルクの長さが6センチ程度のものが多く使われています。
なぜなら、コルクが長ければ長いほど、ワインボトルを密閉できるため、
高級ワインは、長い時間瓶で寝かして熟成させる長期熟成型のワインが多いため、
長いコルクが使われていることが多いのです。
また、コルクの中には刻印が入ったものもあります。
これは、ワインが本物である証であり、
高級なワインほど刻印を入れているものが多いです。
開栓には欠かせないアイテム「ワインオープナー」の種類
主なワインオープナーを3種類ご紹介していきます。
■ソムリエナイフ
コルクがどんな状態であっても比較的やさしく抜くことができ、
テコの力を利用してコルクを抜くため、力はそれほど必要なく、
コツさえつかめば簡単に開けることができます。
ワイン好きの方の中には、このタイプのオープナーを使用されている
方も多いのではないでしょうか。
■セルフプリング式
本体をボトルにセットし、スクリューをコルクに軽くさしこんで、
あとはハンドルを回すだけでスクリューがコルクに刺さり、
コルクが抜けるタイプ。
力もほとんど必要なく、スクリュー部分を本体が固定しているため、
失敗が少なく使いやすいタイプのオープナーです。
■ウイング式
スクリューをコルクにねじ込み、上がってきた左右のウイングを
押し下げると、コルクが抜けるタイプ。
力をあまり入れなくても簡単にコルクを抜くことができますが、
スクリュー部分が太いものが多く、コルクがボロボロになりやすいのが、
唯一の欠点。
瓶口の細いタイプのワインには不向き。
コルクが途中で割れてしまったらどうする!?
コルクを抜いている途中で真ん中あたりからポキなんて経験ありませんか?
そんな時の対処法をご紹介しましょう。
1 コルクを押しこむ
コルクが割れてしまったら、割れたコルクを瓶の中に押し込んで下さい。
そして、できるだけ早くカラフェに移し替え、コルクの屑を取りましょう。
ワインにコルクが浸るとたった3分でもワインにコルク臭がつくこともあるそうです。
2 ネジとペンチを使う
割れたコルクに、ある程度の位置までネジを差し込んで、
ペンチを利用しテコの原理のように抜い下さい。
ペンチがない場合は、フォークで釘を抜く方法もあります。
その場合、フォークの先でネジをつかみ、テコの原理のように抜くと、
非常に抜きやすく楽に抜くことができます。
コルク抜きが無くても大丈夫!手動でコルクを抜く方法
次に、ワインをせっかく買ったのに、オープナーがなくて開けられない!
なんて悲劇に見舞われたことはありませんか。
そんな時の対処法も1つご紹介しておきましょう。
・靴を使って開ける
圧力でコルクを押し出す方式です。
この時使う靴は、細いヒールのものではなく、できたらスニーカーなどの
ノーヒールのものにしましょう。
キャップシールをはずして、靴にワインを入れます。
ボトルを手で握ったまま、靴のかかと部分を壁にしっかり打ち付けます。
7~8回ほど打ち付けると、コルクが抜けてきます。
ただし、抜栓時にこぼれたり、衝撃でボトルが破損したりするおそれもあるので、
十分注意しておこなってください。