ポートワインとは?種類や楽しみ方をご紹介!

ポートワインとは?種類や楽しみ方をご紹介!
【MAX60%OFF】夏ワインが今だけお得

ポートワインとは?種類や楽しみ方をご紹介!

この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

ポートワインの魅力

普段甘口ワインを飲まない方にはなじみがないワインだと思いますが、
「ポートワイン」というワインを聞いたことはありますか?
スペインのシェリー酒、イタリアのマルサラワインと並ぶ
世界3大酒精強化ワインの1つでもあるポルトガルの「ポートワイン」、
本日は、ポートワインの魅力についてお話します。

ポートワインとは?

ポートワインとは、ポルトガル北部のドウロ地方。
世界遺産にも登録されているドウロ渓谷で造られるブランデーを添加した
酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)の一種です。
スペインのシェリー酒、イタリアのマルサラワインと並ぶ
「世界3大酒精強化ワイン」の1つで、「ポルトガルの宝石」とも称され、
ポルトガルを代表するワインです。
アルコール発酵中にアルコール度数が77度のブランデーを添加することで
糖分がアルコールに変換されるのが中断され、
ブドウ果汁の甘みをそのまま残しているため、
甘口ながらアルコール度数が19度から22度までと、
酒精強化ワインの中でもアルコール度数が高めのワインになります。
発酵途中でブランデーを加えたワインがすべてポートワインと呼ばれるのでなく、
熟成を経たもののみがポートワインと呼ぶことができ、
長いものだと40~50年熟成させて、
芳醇な香りとまろやかな味わいのポートワインになります。
ポートワインは、14世紀中頃から造り始められたワインで、
元々はイギリスに輸出する為に造られましたが、
現在でも高品質なポートワインは主にイギリスに輸出されています。

ポートワインの種類

ポートワインというと赤がイメージされますが、
大きく分けて黒ブドウから造られる「レッド・ポート」
白ブドウから造られる「ホワイト・ポート」の2つがあります。
主となって生産されているのは、レッド・ポートで、
こちらも「ルビータイプ」と「トゥニータイプ」に区別できます。

ルビータイプは、通常のワインと同じように短期間の樽熟成をして出荷されます。
平均3年間の樽熟成後に瓶詰めされる若いタイプのポートワインです。
ラベルには、「Ruby(ルビー)」「L.B.V.(レイト・ボトルド・ヴィンテージ)」
「Vintage(ヴィンテージ)」という表記があります。
比較的リーズナブルでフレッシュな果実味が味わえるものから、
100年以上の熟成が可能と言われている高級なヴィンテージポートまでさまざまです。
深みのあるガーネット色で、ブラックベリーやプラムなどの果実味と豊かな甘味があり、
スパイシーなエレガントな香りを楽しめます。
瓶で長期熟成したルビーポートワインは、通常の赤ワイン同様澱が瓶底にたまりますので、
必要があればデキャンタージュしてから飲むと良いでしょう。

トゥニータイプは、「Tawny(トゥニー) 10年」のように熟成年数が表記されたものと、
したものと、単一年に収穫されたブドウだけを使い収穫後7年以上
樽で熟成をしてから瓶詰めされ「Colheita(コルヘイタ)」があります。
年数表示はブレンドで造られたポートワインの平均年数を表していますが、
コルヘイタは通常のワインと同様収穫年であるヴィンテージを表示しています。
トゥニータイプは、ドライフルーツやナッツ、カラメルなどの甘くて香ばしい風味や
熟成感が楽しめ、澱は瓶詰め時に取り除かれるのでボトル内にはありません。
熟成感のあるワインが気軽に楽しめるのが魅力です。

ホワイトポートは、低温発酵で通常のポートよりも発酵を長くしてから
ブランデーを添加します。
ホワイトポートだけは、最低アルコール度数が16.5度まで認められています。
一般的にポートワインは甘めですが、食前酒として飲まれることの多い
ホワイトポートは程よい酸味のある比較的辛口タイプが多いです。

ポートワインの飲み方・楽しみ方

普段甘口のワインを飲まない方にとっては、
買っても1本飲み切れるか心配されると思いますが、
ポートワインは、ブランデーを添加している酒精強化ワインなので、
通常のスティルワインに比べ風味が3日~1週間以内で損なわれることはありません。
冷蔵庫で保存すれば抜栓後1ヵ月程度は問題なく味わえますので、
食後のデザートワインとして楽しんだり、就寝前に少しずつというのもおすすめです。
ポートワインと相性の良い食べ物としては、ブルーチーズです。
少し熟成したヴィンテージのルビーポートには、
ブルーチーズ特有の濃厚な香りと強い塩気が、
複雑で力強い甘みのあるポートワインにマッチし、
甘味と塩気でゆっくりとポートワインを楽しめます。
チョコレート系のデザートや、豊かな風味のクリーム系のお菓子、
フルーツを使ったパイやパウンドケーキなどともよく合います。
また、イギリス紳士の嗜み方として外せないのが葉巻とポートワインです。
とくにトゥニータイプとの相性がいいです。

おすすめのポートワイン

【レッドポート】
◆ルビータイプ
サンデマン ルビー ポート
アルコール度数 19 %
ボディー ミディアムボディ
内容量:750ml
「サンデマン」は1790年に設立された、シェリーやポートワインなど
酒精強化ワインブランドとしては最も有名なブランドです。
黒いハットにマントを羽織った“ドン”がトレードマーク。
世界で初めて熟成樽にブランド名を刻印し、
先進的な広告によって世界NO.1ポートワイン会社としての地位を確立しました。
アメリカ、イタリア、スイス、ドイツ等ではシェアNO.1を誇るブランド(IWSR2014)。
180以上の受賞歴があり、高品質ポートワインとして認知されています。

ニーポート ルビーポート
アルコール度数 20 %
ボディー フルボディ
内容量:750ml
ニーポートは、1842年創業の歴史あるポートメーカー。
現在の当主ディルク・ニーポートが5代目にあたり、
今では数少ない家族経営のメーカーです。
何よりも品質を重視するため、生産量はポートワイン全体の僅か1%にも満たない
小規模生産者です。
世界のワイン産地で多くを学び、最高品質のワイン造りに挑戦し初め、
間もなく星付レストランで採用されるほどの実力とセンスが開花しました。
ワインスペクテイターやアドヴォケイト誌など多くのワイン誌で高得点をたたき出し、
ジャンシス・ロビンソンMWも彼のワインに最高得点を付け大絶賛しています。
世界から称賛を受けるニーポートの味わいをぜひご堪能ください。

J.W.バーメスター ルビー・ポート
アルコール度数 19 %
内容量:750ml
高級ポートワインの老舗メーカー「J.W.バーメスター」が造りだす甘口のポートワイン。
複数の収穫年の黒ぶどうをブレンドしています。
美しいルビー色でフルーティさが凝縮しています。
芳香性に富み、食後酒としてお楽しみいただけます。
室温より少し冷やしてお召し上がりください。

◆トゥニータイプ
キンタ・デ・サンタ・エフューミア トゥニー 10年
アルコール度数 19 %
内容量:750ml
キンタとは生産者の意。
キンタ・デ・サンタ・エフューミア社は1894年の創業。
バイショ・コルゴ地区サンタ・エフューミア葡萄園産の葡萄を用い、
伝統的なラガール(葡萄圧搾機)で足踏みをしてキンタ内でポートを造っています。
生産者が瓶詰まで一貫して行っている、数少ない家族経営のメーカーのひとつです。

グラハム・トゥニー20年
アルコール度数 20 %
ボディー ライトボディ
内容量:750ml
1820年創業のグラハム社では、名門シミントン一族による厳格な品質管理のもとに、
手づくりの製法を遵守。
今も「ラガレス」と呼ばれる花崗岩製の発酵タンクで貴族達を酔わせた
オールド・トュニー、名声を博す数々のヴィンテージ・ポートを生産しています。
プラムを思わせるみずみずしさと、熟成による複雑味が絶妙なバランス、
気品ある味わいです。

カザル・ドス・ジョルドス ファイン・トゥニー・ポート
オーガニック
アルコール度数 20 %
ボディー フルボディ
内容量:750ml
1870年創業の歴史のあるワイナリー。1994年にオーガニック認証取得。
トルト川(Rio Torto)渓谷の斜面でドウロ地区で最も良い位置にあり、
Aクラスに位置付けされている。
機械が入れない段々畑のドウロ地区で、今では数少ないオーガニック栽培。
手摘みのぶどうを石のラガーで足踏み。酵母を添加せず、畑付きの健全な酵母で醗酵。
樽熟成。今となっては貴重な、昔ながらの自然なポートワインが造られている。
ややにごったレンガ色。ドライチェリーやドライイチジク、シナモンの香り。
少し木の皮のニュアンス。少し枯れた熟成感のある優美な甘さがタウニーの特徴。

【ホワイトポート】
テイラー ファイン ホワイト
アルコール度数 20 %
ボディー フルボディ
内容量:750ml
長き歴史と人気を誇るキング オブ ポート 3世紀以上の歴史を持つテイラーは、
設立時から現在まで創業者の一族によって受け継がれている唯一のポートハウスです。
現在54カ国で流通されているテイラーですが、その名声はその伝統と品質だけに
拠るところでなく、市場を開拓するパイオニアとしても有名です。
ホワイトポートを初めて世にもたらしたテイラーが作るファインホワイト。
複数の白ブドウをブレンドすることで、果実味とナッツを思わせるリッチな味わいと、
すっきりとした甘みとほどよい酸との絶妙なバランスを生み出しています。

ポルトガルの宝石ポートワイン

ワインの選び方カテゴリの最新記事

特集一覧