伝統あるスペインのワイン文化に一石を投じた青ワイン

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伝統あるスペインのワイン文化に一石を投じた青ワイン

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青ワインGik

以前、このソムリエ手帳で少しご紹介した青ワイン。
ワイン業界に新風を巻き起こすかもしれないと話題になりました。
インパクトのある見た目で、どんな味がするのか気になる人もいるのではないでしょうか。
そこで、本日は青ワインについてお話します。

世にも珍しい青ワインとは

ニューヨークタイムズやイギリスのBBCなどのメディアでも取り上げられ、
一時、世界で話題となった世界初の青ワイン「Gik(ジック)」
スペインのクリエイター6人が、バスク大学や食品メーカーの研究者の協力を経て、
2年の歳月をかけて造り上げたワインです。
深く美しいインディゴブルーのワインで、
見た目だけではワインというよりカクテルといった印象を受けますが、
使われているブドウ品種は、グルナッシュ、アルバリーニョ、マカベオ、シラーで、
スペインとフランスのブドウが使われています。

青ワインを造ったのは一般人

では、この青ワインは誰によって造られたのか。
スペインの20代のグラフィックデザイナーやマーケッター、
大学生など若手クリエイター6人によって造られました。
開発には大学の科学者も関わりましたが、
彼らはワイン醸造の経験など全くない一般人です。
彼らが、このワインを開発した理由は、
ブルーオーシャン戦略という経営戦略論に基づいていて、
競争の激しい既存市場を、サメが獲物を食べるときに海が赤く染まることに見立て
レッド・オーシャンとし、競争のない未開拓市場をブルー・オーシャンと喩えたもの。
最近のワイン業界は、競争の激しいレッド・オーシャンで、
青ワインは、未開拓市場であるブルー・オーシャン。
ワイン産業は何年も前から革新的な変化がないことに注目し、
伝統が強く変革が必要だと思われるワイン産業をいじくってみたいと思ったからと語っています。
若手のクリエイターやマーケッターらしい発想だと思います。
青という色は、変化、革新、無限という心理学的な作用もあり、
大きな伝統に縛られず、自分の可能性を発揮しようという
若者へ向けてのメッセージも込められているようにも思えます。
事実、ヨーロッパでもワイン離れしている若者も多く、
そんな若者にこのワインの色はSNS映えすることもあり
試してみたいと思わせるきっかけにもなりました。
しかしながら、古くからワイン造りをするワイン伝統国のスペインでは、
彼らに対し、良く思わない人も多かったのが事実で、
訴えられ、罰金が科せられたそうです。
そして、現在ヨーロッパではブルーワインというカテゴリーを認められず、
ヨーロッパでは「99%がワイン、1%がモスト」が正しい表記とされています。
アメリカではワインの名称で販売しています。

ワインが青くなる理由

一番気になるのがこの青さはどうやって出しているのかですよね。
スペインのバスク大学の科学者らと共に研究され、
黒ぶどうと白ぶどうの皮に含まれているブドウの色素であるアントシアニンなどの
天然の色素成分を中心に色付けされ、
植物由来のインジゴという染料を加えて、あの青の色素が出ているそうです。
主な造り方は、ワイナリーで造られた白ワインに赤ワインを添加し、
ぶどうの果汁やグレープフルーツを僅かに加えているそうです。
また、ノンカロリーの甘味料も入っています。

青ワインの味や特徴

肝心の青ワインの味はというと、一言でいうと甘口の白ワイン。
ただ、白ワインと言っても酸があまり感じられず、
ノンカロリーの甘味料を配合しているので、
甘みが強くさっぱりとした口当たりです。
食事に合わせるというよりは、食前酒、食後酒として冷やしめで飲むのがいいでしょう。
アルコール度数が11.5%と低めなので、
お酒が強くないという人にはちょうどよさそうです。
また、開発者の6人もGik(ジック)の味わいについては、
ワインの繊細かつ複雑な味を理解するためには味覚が必要で、
そういう難しくて少し敷居の高いイメージも壊したかったから、
カクテルのように一口目からわかりやすくて飲みやすい
甘くてフレッシュでアルコール度数も軽めのワインにしました。
と語っています。
ワインをじっくり味わいたいという人より、
とにかく色を楽しみたい。
飲みやすくすっきりとしたフレッシュな味わいのものを飲みたい。
仲間と一緒に盛り上がりたいという人にぴったりなワインかもしれません。

青ワイン

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