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このソムリエ手帳でも何度かご紹介してきたワインカクテル。
今回は酒精強化ワインのシェリーを使ったカクテル「レブヒート」をご紹介します。
レブヒートとは
レブヒートは、スペイン・アンダルシア地方セビリアの代表的なカクテルで、
春祭りには、このレブヒートを飲んで盛り上がります。
カクテルの原料となるシェリーは、
スペイン・アンダルシア地方のヘレス周辺で造られる
酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)で、
ポルトガルのポートワイン、イタリアのマルサラワインと並ぶ
世界3大酒精強化ワインの1つとされ、
辛口から甘口まで幅広い味わいがあります。
辛口のタイプにはフィノ、マンサニーリャ、アモンティリャード、オロロソ
という基本の4種類があり、このレブヒートには、
マンサニーリャ(もしくはフィノ)を炭酸飲料で割ります。
レブヒートの魅力は、何と言ってもそのさっぱりとした味わい。
また、レブヒートの原料となるシェリーは、味わいがじつにさまざまで、
レブヒートに使われるマンサニーリャとフィノもかなり味わいが異なります。
フィノは、アルコール度数が約15度とスティルワインに近い軽めのタイプで、
レモンのような淡い色調に、リンゴやレモン、ハーブといった爽やかアロマで、
繊細な味わいが特徴です。
シェリー酒の中でも一番幅広い料理と合わせやすい味わいのシェリーです。
マンサニーリャは、海に近いサンルカール・デ・バラメーダでの街で造られたフィノが、
マンサニーリャを名乗ることができます。
通常のフィノよりもさらに繊細で、海に近いこともあり海風の影響で塩気を感じる風味で、
中でもパサダと呼ばれるものは、熟成が進んだタイプになります。
レブヒートのおすすめレシピ
レブヒートのもっともスタンダードなレシピは、
氷を入れたグラスに、シェリーの辛口(マンサニーリャもしくはフィノ)と
炭酸飲料の「7UP」を1:2の割合で注いで、
軽く混ぜ合わせたら出来上がりです。
レブヒートのアレンジレシピ
炭酸飲料は、7UPを使うのが一般的ですが、
よりさっぱりとした味わいにする場合は、トニックウォーターでもOKです。
また、辛みをつけてよりドライに仕上げるなら、
ジンジャーエールで割るレシピも人気です。
お好みでレモンまたはライムなどの柑橘類と、
ミントの葉を加えるとより爽やかに仕上がります。
とても飲みやすく、食事にも合わせやすいカクテルです。