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たこ焼きといったら一昔前までは、大阪のソウルフードというイメージが強かったですが、
今では全国どこでもお店があり、家でもたこ焼き専用のホットプレートを持っている
という家庭も少なくないほど、国民食の1つになりましたよね。
そこで、本日はたこ焼きとワインのペアリングについてお話します。
たこ焼きとワインの相性
たこ焼きに合わせるお酒といったら、やっぱりビールという方も多いと思います。
たしかにたこ焼きとビール間違いない組み合わせですよね。
でも、ワインとたこ焼きはとっても相性がいい理由がいくつもあります。
まずたこ焼きと言ったら、王道の味は甘辛いソースではないでしょうか。
ソースには、トマトやたまねぎ、りんごなどの野菜や果物がたくさん含まれており、
ソースの甘味や酸味は、こうした野菜と果物の本来の味が引き出されたものなんです。
また、唐辛子やしょうが、シナモン、クローブ、ローレル、タイムといった
数種類のスパイスがブレンドされており、このスパイスがミートソースやハンバーグのソースなど、
洋食の味の決め手となります。
そのため、さまざまなスパイスが入ったソースをかけたたこ焼きは、洋食同様ワインと合う味つけになるんです。
また、たこ焼きにかけるマヨネーズもワインに合う調味料の1つ。
もともとマヨネーズは卵やオリーブ油などで作られるスペイン料理のソースの一種で、
卵黄にワインビネガー、塩、胡椒を入れて作るマヨネーズは、酸味の効いたまろやかな味わいで白ワインにぴったり!
もちろん、たこ焼きはソースだけではなく、たこ焼き自体も小麦と卵、具材のたこも、ワインに合う食材ですよね。
たこ焼きのタレに合わせてワインを選ぼう
さて、ここからはたこ焼きのタレに合わせてワインをどう選ぶかお話していきましょう。
たこ焼きにもさまざまなバリエーションがありますよね。
タレも甘辛の中濃ソースにマヨネーズだけではなく、
ネギダレ、塩味、明石焼きのようなだし汁で食べるものなど。
まず定番の中濃ソースには、赤ワインがおすすめです。
スパイスが効いたソースには、しっかりとした果実味とタンニンのある赤ワインがよく合います。
おすすめは、オーストラリアのシラーズ、南アフリカのピノタージュ、
カリフォルニアのジンファンデル、イタリアのネロ・ダヴォラやプリミティーボなどは、
しっかりとした果実味があって、スパイシーな味付けのソースにもぴったりと合うワインが多いです。
また、マヨネーズをたっぷりつけて食べたいという方には、
赤ワインよりも白ワインをおすすめします。
中でも、フランス・ラングドック=ルーションのヴィオニエ主体の白ワインや、
スペインのスパークリングワインのカヴァがよく合います。
塩やだし汁でさっぱりと食べるたこ焼きには、
日本ワインの代表とも言える甲州ワイン、南フランス・プロヴァンス地方のロゼワイン、
イタリア・ピエモンテのアレッサンドリア県原産の白ブドウ品種コルテーゼで造る
ガヴィなどがおすすめです。
たこ焼きの具材をアレンジしてワインに合わせよう
たこ焼きのソースにもたくさんのバリエーションがありますが、
たこ焼き自体も中身の具材を変えることで多種多様な味わいを楽しめます。
最近はタコパと言って、たこ焼き専用のホットプレートで、
自宅でさまざまな具材を入れてたこ焼きを楽しむ方も多いですよね。
たとえば、たこの代わりに、エビ、ほたて、イカ、ツナ、ベーコン、コーン、ナス、トマト、キムチ、餅など。
中には、スイーツとしてチョコレートやマシュマロといった具材をいれたりもします。
こうして、さまざまな具材を入れることでよりワインにも合わせやすくなります。
ご紹介したこ焼きに合うワインはこちら
ソースたっぷりのたこ焼きに合うワイン
ミオパッソ・ネロ・ダヴォラ
イタリア人で唯一、パーカーポイント100点を2回獲得した
醸造家ステファノ・キオッチョリ氏が手掛けるワインシリーズ。
ミオ・パッソはイタリア語でマイペースという意味で、
地元イタリアで昔から愛されているブドウ品種、フィアーノ、グリッロ、
ピノ・グリージョ、ネロ・ダヴォラ、プリミティーヴォのブドウを使って
丁寧に造られています。
ミオパッソ・ネロ・ダヴォラは、
アメジストとガーネットを合わせたような深い赤紫色。
バラ、スミレ、ブラックペッパー、ミルクチョコレートの華やかでいて濃い上質な香り。
酸味、渋み、甘味、アルコールのバランスが素晴らしく、
しっかりとしたボディのワンランク上のワインに仕上がっています。
少し冷やして飲むとよりまとまりが出ておすすめです。
塩・だし汁で食べるたこ焼きに合うワイン
マルタ・シベリーナ セレクシオン・ルセンド
ルセンド家は生粋の醸造家の家系として、スペインでも名が知られており、
とりわけ自然派ワインのパイオニアとして発展に努めたことと、
醸造技術の発展に貢献した事で高く評価されています。
このマルタ・シベリーナは、低温下で果実の成分を抽出するクリオマセレーションで造る白ワインで、
グレープフルーツ、レモングラスやカルダモン、タイムのようなハーブの香りに、
ヴィオニエ特有の白い花の香りが華やかに香ります。
口に含むと、生き生きとした酸味とミネラル感を心地よく感じ、
完熟したグレープフルーツのようなほんのりとした苦味が味わいを引き締めます。
料理は魚料理全般に合います。
たこ焼きに合わせる際は、塩やだし汁につけて食べると、よりワインの味が引き立ちます。