旨みを引き立てる餃子とワインの意外な組み合わせとは

旨みを引き立てる餃子とワインの意外な組み合わせとは
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旨みを引き立てる餃子とワインの意外な組み合わせとは

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餃子とワインの合わせ方

最近、日本でも増えてきた餃子とワインの専門店。
パリでは「GYOZA BAR」というお店が流行し、行列が出来るほど、
すでに世界では餃子とワインのペアリングがスタンダードになってきています。
そこで、本日は餃子とワインのペアリングについてお話します。

餃子とワインの相性について

以前、中華料理とワインのペアリングについてお話した際、
中華料理というレパートリーの豊富な料理にはさまざまな味わいのワインが合うとお伝えしましたが、
今回の餃子1つとっても、とてもレパートリーが豊富で、
さまざまな味わいが楽しめるので、まさに合わせるワインも無限大です。
餃子は、調理法も焼く、蒸す、煮る、揚げる、の4種類があり、
さらに、餃子の皮も薄めの皮からもちもちの厚手の皮までさまざま。
そして、なにより餡となる具材は野菜、肉、魚介、果物のいろいろなものを組み合わせて楽しむことができ、
この具材によっても合わせるワインの幅が広がります。
そこで、今回は調理法と中に包む具材別に合うワインをご紹介していきましょう。

香味野菜のアクセントを引き立てるロゼワインがおすすめ

餃子の肝ともいえる、にんにく、しょうが、ニラなどの香味野菜。
餃子の味の決め手にもなる野菜ですよね。
普段パンチのある餃子が大好きでにんにくがモリモリに入った餃子を食べてます。
という方におすすめなのが、ロゼワインです。
ロゼワインは、赤ワインと白ワインのちょうど中間的な味わいを持っており、
赤ワイン白ワインのどちらの要素もあるため、さっぱりとした味わいながらも複雑味も味わえて、
パンチのあるにんにくに負けずワインの風味が引き立ちます。
また、黒ブドウの果皮から抽出される赤ピーマンやパプリカの風味は、
ニンニクと非常に相性のよい野菜なので、ニンニクの風味とよく合います。
そのほか、にんにく料理で思い浮かぶ国にスペインがありますよね。
スペインでは、にんにくのことをアホといい、さまざまな料理に使います。
そんなスペインの固有品種で造られるアルバリーニョの白ワインもにんにく餃子におすすめ。
ただし、合わせる際には酢醤油ではなく、餃子のみかつけても塩などさっぱりとした味わいで合わせてみてください。

お肉たっぷりの焼き餃子にはほどよい酸のある赤ワイン

ジューシーな肉汁がたっぷりつまった定番の焼き餃子には、
じつは、ほどよい酸のある赤ワインがおすすめです。
今までビールで合わせていたという方には、赤ワインだとちょっとモタっとしない?
と不安になる方もいらっしゃると思いますが、
ニューワールドのしっかりとした果実味のあるパワフルな赤ワインではなく、
どちらかというと、ほどよい酸のあるオールドワールドのワインがおすすめ。
中でもイタリアワインの顔ともいえるキャンティはよく合います。
キャンティに餃子なんて、パスタじゃなくて?と驚かれてしまいそうですが、
キャンティのベースとなる香り高いブドウ品種のサンジョヴェーゼと、
タンニンが柔らかくフルーティーな味わいのカナイオーロ、
さらに味わいをまろやかにするためにブレンドされる白ブドウ品種のマルヴァジアが、
美しい酸と朗らかで親しみやすい味わいを生みだし、
肉汁たっぷりのジューシーな焼き餃子とよく合います。
できたら、こちらも酢醤油ではなく、何もつけずにそのままか塩コショウで
シンプルに味わうとより相性が良くなります。

パリッとジューシーな揚げ餃子には辛口スパークリングワイン

おつまみにもよく登場する揚げ餃子。
最近は、揚げ餃子の中身も、定番の豚挽き肉だけではなく、
ナスとトマトとチーズだったり、アボカドとハムだったり、
おしゃれで味わいの幅も広いものが増えてきました。
そんな揚げ餃子にはやはり口の中をさっぱりとしてくれる辛口のスパークリングワインがおすすめです。
中でもアミノ酸が豊富なシャンパーニュ製法のスパークリングワインがよく合います。
ニンニク特有の香り成分であるアリシンとスコルジニンのアリシンは、
もともとアリインというアミノ酸の一種で、刻んだりすることでアリイナーゼという酵素が働き、
アリシンに変化します。
この香り成分であるアミノ酸が旨味と調和し、ワインと餃子双方の風味を引き立ててくれます。

魚介をふんだんに使ったぷりぷりの水餃子や蒸し餃子には白ワイン

エビの水餃子や貝が入った蒸し餃子、ふかひれ餃子など、
魚介の旨みがたっぷりつまった水餃子と蒸し餃子には、
やはりすっきりとした味わいの白ワインが合います。
中でもソーヴィニョン・ブランから造られるワインは、
レモンやグレープフルーツなどの柑橘系のアロマに、
パイナップルなどのトロピカルフルーツのアロマに加え、
清涼感あるハーブのアロマが、ほんのりニラやショウガなどの香味野菜の風味がある
さっぱりとした味わいの水餃子と蒸し餃子にピッタリです。
また、魚介には火山性土壌で造られるミネラル豊富なシャルドネなどもよく合います。

餃子とワインのペアリング

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