エーゲ海に浮かぶサントリーニ島で造られるワインの特徴

エーゲ海に浮かぶサントリーニ島で造られるワインの特徴
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エーゲ海に浮かぶサントリーニ島で造られるワインの特徴

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エーゲ海に浮かぶサントリーニ島で造られるワインの特徴

真っ青な海と空に、真っ白な外壁の美しい建物が並ぶサントリーニ島。
旅行誌などで一度はこの美しい景色を見たことがあるという方も多いですよね。
世界の絶景スポットとしても有名で、多くの観光客が訪れるリゾート。
そんなサントリーニ島でこの景色を眺めながら飲むワインは格別でしょうね。
そこで、本日はサントリーニ島で造られるワインについてお話します。

サントリーニ島について

サントリーニ島は、エーゲ海のキクラデス諸島南部に位置するギリシャ領の島で、日本からの直通はないため、3か所経由し21時間ほどかかるため、気軽に行けるリゾート地という場所ではありませんが、海に浮かぶ美しい白と青の建物のあの絶景を一度目にすると、必ずまた訪れたいと思わせる魅力があるようです。
建物の白い壁は石灰を塗ったもので、古くからギリシャでは石灰が建築に用いられており、熱の吸収率が低い白い石灰を外壁に塗ることで、夏の強い日差しから建物が高温になるのを防ぎ、さらに石灰の高アルカリ性が、抗菌や抗カビの役割を果たし、雨水も除菌する力もあるそうです。
サントリーニ島は、典型的な地中海性気候のため、年間を通して降水量は少なく温暖で、夏は湿度が低く、晴天率も高く、冬に雨が多くなります。

ギリシャのワインの歴史は古く、5,000年以上も昔からワイン造りが行われてきました。
ギリシャは固有品種が多く栽培されている産地でもあり、ギリシャワインの90%以上が固有品種で造られているため、非常に個性的なワインが多く生まれています。
サントリーニ島もギリシャ本土からワイン造りが伝わり古くからワインが造られてきました。
そのため、ヨーロッパでも最も古いワイン産地の1つでもあります。

サントリーニ島について

サントリーニのテロワール

島のブドウ園の土壌は、紀元前17世紀におこった大噴火による火山岩、軽石から構成され、砂質にマグネシウムと鉄を含む岩と溶岩の堆積物が存在する過酷な火山性土壌で有機物も少なく、サントリーニのテロワールは、ケッペンの気候区分で砂漠に分類されるほど乾燥しており、非常に強い海風が吹きます。
その風からブドウを守るために樹を低く仕立て、枝をくるくるとらせん状に巻いたバスケットのようなクルーラ仕立てで栽培されます。

サントリーニのテロワール

サントリーニで栽培されているブドウ品種

アシルティコは、エーゲ海に浮かぶ火山島のサントリーニ島に自生する最も有名な白ワイン用のブドウ品種で、サントリーニ島には樹齢70年を超える古いアシルティコの樹も多く存在し、ギリシャで最も古いブドウ樹の1つです。
フィロキセラの影響を受けなかったため、これらの樹の多くは接ぎ木がされておらず、そのままの形で残っています。

サントリーニで造られるワインの特徴

アシルティコ、アシリ、アイダニの3種から造られる白ワインが有名で、アシルティコから造られるワインは、もともとアシルティコが持つ非常に高い酸から、
豊かな果実味とレモンなどの柑橘のアロマをもつ
フレッシュでミネラル感の豊富な、酸味とほんのりとした塩味にわずかな苦みも感じられる凝縮した味わいの辛口白ワインになります。
また、アシルティコの特徴の1つに、酸化の影響を非常に受けやすいことがあるため、手摘みしたぶどうを10日程掛けて天日干し、ブドウの糖分を高め、3年かけて樽で熟成させることで酸化を抑えた甘口のワインが造られています。
「聖なるワイン」を意味するイタリアのデザートワインとして知られるヴィンサントのように、イチジク、コーヒー、キルシュ、チョコレートのようなニュアンスを感じる、濃厚でナッツのような味わいのデザートワインまで、さまざまなスタイルのワインが造られています。

サントリーニ島のワイン

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