ボジョレー・ヌーヴォーだけじゃない!解禁日が分単位で定められている「ノヴェッロ」とは

ボジョレー・ヌーヴォーだけじゃない!解禁日が分単位で定められている「ノヴェッロ」とは
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ボジョレー・ヌーヴォーだけじゃない!解禁日が分単位で定められている「ノヴェッロ」とは

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ヴィーノ・ノヴェッロとは

今日は待ちに待った2023年のボジョレー・ヌーボー解禁日ですね!
今週末は、家族や仲間とボジョレー・ヌーボーでワインを楽しむという方も多いのではないでしょうか。
新酒と言うと、フランスのボジョレー・ヌーヴォーが有名で日本でもボジョレー・ヌーヴォーの解禁日には、ちょっとしたお祭り騒ぎになりますが、イタリアの新酒であるヴィーノ・ノヴェッロをご存じですか?
まだ日本ではそれほど浸透していませんが、ヴィーノ・ノヴェッロは世界のどの国の新酒よりも一足早く解禁され、イタリア全土で造られています。
そこで、本日はイタリアの新酒ヴィーノ・ノヴェッロについてお話します。

ノヴェッロとは

ヴィーノ・ノヴェッロ(Vino Novello)とは、イタリア語でヴィーノがワイン、ノヴェッロが新しいという意味で、現地では、略してノヴェッロと呼ばれています。
使われるブドウは、フランスのボジョレー・ヌーヴォーはガメイのみですが、イタリアのノヴェッロは、サンジョヴェーゼやモンテプルチアーノといったイタリアの土着品種をいくつも使用することができます。
ノヴェッロを造る際には、ボジョレー・ヌーヴォーと同様にマセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸潤法)」という製法が使われます。
マセラシオン・カルボニックは、ブドウを破砕せず、そのままステンレスタンクにブドウを上から入れていき、ブドウ自身の重みによってタンクの下の方のブドウからつぶれて果汁になり、自然に発酵が始まります。
発酵が始まるとタンクの中で炭酸ガスが発生し、その炭酸ガスによってつぶれていないブドウも酵素の働きによってアルコール発酵される仕組みです。
ノヴェッロには、最低でも新しく収穫したブドウを30%以上使うことと、アルコール度数11%以下、糖度は1リットル当たり10g以下にする規定があります。

ノヴェッロの解禁日

ノヴェッロの解禁日は、毎年10月30日で、ボジョレー・ヌーヴォーよりも3週間ほど早く新酒が味わえます。
ただ、解禁日については厳密な時間の決まりもあり、正確に言うと10月30日の0:01に解禁されます。
ノヴェッロを称するために必要な申請が10月30日0:00までとなっているため、被らないように1分ずらしているというわけです。

ノヴェッロの特徴

ノヴェッロの特徴は、なんと言ってもイタリア全土で様々な品種を使って造られること。
フランスのボジョレー・ヌーヴォーのように、ブルゴーニュ地方ボジョレー地区のガメイのみで造る新酒とは違い、ノヴェッロは産地やブドウ品種の決まりはなく、自由に造れるというのが大きな特徴なので、地域やブドウの個性を活かした、さまざまな味わいの新酒が味わえます。
ただその反面、味わいや品質が不安定になりがちだったのですが、最近では質が上がってきており、おいしいノヴェッロを味わえるようになっています。

ノヴェッロと相性の良い料理

価格も1000円台から飲めるものが多く、新酒ならではのフレッシュな味わいのワインなので、サラミやハムといったイタリアの前菜には必須の食材や、ブルスケッタやパニーニといった軽食などに合わせるのがおすすめです。
現地では、解禁となる時期にピッタリな秋の味覚である焼き栗と一緒に飲まれることが多く、イタリアでは、ノヴェッロと焼き栗で秋の到来を感じるようです。

ノヴェッロと焼き栗

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