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Ｆ１の公式シャンパンとして、レース後の表彰台でシャンパンファイトに
用いられていたこともあり、GHマムのシャンパンはシャンパンラバーでなくても、
一度は目にしたことがあるシャンパンではないでしょうか。
シャンパンファイトのイメージから「勝利」や「成功」という意味合いをこめて
ギフトとしても人気の高いGHマムのシャンパン。
そこで、本日はGHマムのシャンパンについてお話します。
GHマムについて
GHマムは、ドイツの貴族マム一族によって1827年シャンパーニュ地方のランスに設立された
シャンパーニュを代表するメゾンです。
GHマムの代表的なシャンパンといえば、コルドン ルージュ。
GHマムの創業以来掲げてきた「Only the Best.(最高のシャンパンだけを)」という理念のもと、
フランスの勲章レジオン・ドヌールを模した赤いリボンが斜めに描かれたラベルがメゾンの象徴です。
2017年秋より、コルドン ルージュのデザインが、世界的デザイナーのロス・ラスグローブにより一新され、
かつては、白地の上にこの赤いリボンが描かれていましたが、
赤いリボンがボトルに直接彫り込まれたデザインに生まれ変わり、
立体的でよりスタイリッシュになりました。
GHマムのシャンパンは、ベルギー、オランダなどをはじめとする
ヨーロッパ各国の王室に愛されてきた歴史があり、
1904年には、イギリス王室御用達のシャンパンに指定され、
現在でも、エリザベス2世御用達のシャンパンとして、
ボトルのネックに、イギリス王室御用達の印である王家の紋章が表示されています。
また、世界最高峰の自動車レース「フォーミュラ1(F1)」や、
世界的なヨットレースの大会の公式シャンパンとしても起用され、
サッカーチームのオフィシャルスポンサーや、1904年に南極初上陸を達成した
フランス人極地探検家のシャルコー氏のスポンサーになるなど、
積極的にスポンサードをおこなうシャンパンメゾンで、
これは、GHマムの「冒険する人を応援する」という思いからです。
こうした印象からも、世界中の栄光と歓喜を祝福するシャンパンとして、
贈り物としても非常に人気の高いシャンパンで世界100か国以上で愛されています。
GHマムのワイン造りの歴史
マム家の歴史は12世紀まで遡ることができるほど歴史は古く、由緒あるドイツの貴族の血を引く家柄で、
すでに1761年にはドイツのケルンで所有者のピーター・アーノルド・マムの名にちなんだ
「P.A.マム」というワインが造られていました。
19世紀初頭にピーターの3人の息子たちは、シャンパーニュのスパークリングワインの可能性に目をつけ、
フランスシャンパーニュ地方ランスの地元の代表であるG.Heuserの支援を受けて
ランスに支店を設立し、1827年シャンパーニュメゾンとして正式に創業しました。
1852年に息子のうちの一人であるジョルジュ・エルマン・マムがメゾンを引き継ぎ、
これを機に「G.H.MUMM」と改名されました。
ジョルジュ・エルマンの功績はとても高く、創設者の父親の最初の冒険に触発されて、
世界中にシャンパーニュ造りを広めるため、自らヨーロッパ各地から遠くはオーストラリアまで赴き、
20世紀にはアメリカ、ロシア、ブラジルなどに約20の子会社を持つまでに事業を拡大していきました。
また、従業員への手厚い福祉制度を設けるなど、社会貢献にも尽力しました。
そして彼の最大の功績ともいえるのが、1876年に初リリースされた
GHマムを代表するシャンパンのコルドン・ルージュです。
フランスで最も権威ある勲章レジオン・ドヌールを模した赤いリボンのラベルデザインは、
メゾンの評価をより一層上げ、古くからヨーロッパ各国の王室から愛されてきたメゾンですが、
1904年にイギリス王室御用達に指定され、その地位と名声は確固たるものになりました。
GHマムのシャンパン造り
GHマムの所有するブドウ畑の総面積はおよそ218ヘクタール。
その大部分である78％を占めるピノ・ノワールは、モンターニュ・ド・ランス地区に畑があり、
その他、コート・デ・ブラン地区にあるクラマンとアヴィズのグラン・クリュではシャルドネを、
ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区ではピノ・ムニエが造られており、
GHマムの所有する自社畑のじつに160haがグラン・クリュに指定されています。
こうした高品質な自社畑のブドウと信頼のおける契約農家の畑のブドウの
77を超える畑から収穫されたブドウがブレンドされ、
GHマムの創業以来掲げてきた「Only the Best.(最高のシャンパンだけを)」という理念のもと、
栽培から醸造まで一貫した管理のもと高品質なシャンパーニュを生み出しています。
GHマムのシャンパンの特徴
GHマムを代表するシャンパンのコルドン・ルージュは、
翡翠がまざった美しいゴールドの色調で、
活き活きとした泡と肉厚な果実の芳醇さが感じられるアロマを持っており、
熟した白桃、アプリコット、パイナップルのみずみずしい果実香に、
バニラ、カラメル、イースト、ドライフルーツ、ハチミツの芳香が広がります。
味わいは、酸と果実味、かすかな苦味の完璧なバランスがあり、
丸みとふくよかさの中に力強さのある複雑な風味が広がり、とても長い余韻が続きます。
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