夏の熱い日に美味しい冷製スープ「ヴィシソワーズ」このスープの誕生はあの有名高級ホテルだった!

夏の熱い日に美味しい冷製スープ「ヴィシソワーズ」このスープの誕生はあの有名高級ホテルだった!
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夏の熱い日に美味しい冷製スープ「ヴィシソワーズ」このスープの誕生はあの有名高級ホテルだった!

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じゃがいもスープ

暑くて食欲が落ちた時に重宝するのが冷製スープですね。
中でもお薦めが「ヴィシソワーズ」。
本日は、ヴィシソワーズにまつわる面白い話をしたいと思います。

フランスの温泉街はオペラやコンサートもある社交の場

「ヴィシソワーズ」とは、ヴィシー風の冷製クリームスープという意味。
ヴィシーというのは、フランスの中央部、オーベルニュ地方にある温泉保養地として有名な町の名前です。
(ヴィシー産のミネラルウォーターも売っています)
ヨーロッパの温泉保養地は、日本の温泉のイメージとけっこう違います。
温泉宿に逗留して湯治という感じではなく、スパでマッサージや運動、鉱水を飲んでリラックス、夕方からオペラやコンサートに繰り出し社交を楽しむ、というのが昔からの温泉地の過ごし方だそうです。

水も綺麗だし、自然が豊かで環境がいい。
でも適度に街並みも整っていて、ショッピングやサロンの華やかさもある。
ヴィシーのイメージもそんな感じでしょうか。
私には温泉街よりも高原や海沿いリゾートのイメージの方が近いように思えます。
(ちなみに温泉は水着の着用厳守です。反対にサウナは着用不可)

そんな背景を頭に入れてから「ヴィシソワーズ」と聞くと、もうただの冷製じゃがいもスープとは思えません。
華やかな高原リゾートの社交界イメージと、内面から健康になれそうなイメージが頭をよぎります。(たぶん)
欧米の人々にポジティブなイメージを喚起させるネーミングも、実はこのロングセラー商品の人気の秘密かもしれませんね。

ヴィシソワーズはフランスじゃなくてアメリカ生まれ⁈

そんな背景から…私はヴィシソワーズはずっとフランス生まれだと思っていました。
しかし、先日ヴィシソワーズの誕生秘話を耳にして驚きました!
なんと、このスープが生まれたのはアメリカだったんです!

1917年にニューヨークの「ザ・リッツ・カールトン」のシェフであったルイ・ディア(Louis Diat)氏が考案したものがオリジナル。
このルイ・ディア氏はフランス人で、ヴィシー出身でした。
ベースになったのは、子供のころの体験、と後に語っています。
ルイ氏の幼少のころ好きだった、お母さんが造る定番メニュー、ジャガイモとポロねぎのスープ。
(日本ならジャガイモの味噌汁?みたいな感じでしょうか)
暑い日にはスープを冷まし、冷たい牛乳をいれてこのスープを飲んでいたそうです。
これが洗練され出来上がったのがヴィシソワーズ。
1917年6月、ザ・リッツ・カールトンの屋上レストラン「ルーフ・ガーデン(Roof Garden)」のオープンに合わせて導入されました。

美味しいヴィシソワーズを作ってみよう!

さて、自宅で美味しいヴィシソワーズ作ろうと思ったら、ミキサー&生クリームは必須です!
(せっかく作るんですから、カロリーはこの際きにせずに)
まず、みじん切りのネギとじゃがいもの細切りをバターで炒め、コンソメを加えて煮ます。
具材に火が通ったらミキサーですりつぶします。
できたピューレを生クリームで伸ばし冷やしたら完成です。
調理法はとってもシンプル!

ひんやりと美味しいヴィシソワーズとワインで熱い夏を乗り切りましょう。

ヴィシソワーズ

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