この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
陽が沈むのも早くなり、夕暮れ時は美しい夕日を見ながら、秋風に吹かれて一杯飲みたいな~なんて思う季節になりましたね。
そこで、本日は芸術の秋にピッタリな名前を持つカクテル「ティツィアーノ」をご紹介します。
ティツィアーノとは
このカクテルの名前になっているティツィアーノとは、16世紀ルネサンス期の巨匠ティツィアーノ・ヴェチェッリオの名前で、ヴェネツィア派の画家の中でも天才とよばれる偉大な画家です。
カクテル ティツィアーノは、イタリア・ヴェネツィアのハリーズ・バーで、以前このソムリエ手帳でもご紹介したことがあるカクテル「ベリーニ」のアレンジメントレシピとして20世紀に誕生しました。
ティツィアーノの特徴
ティツィアーノは、イタリアのスパークリングワイン「スプマンテ」をベースにザクロを原料とした赤い色素のグレナデンシロップと、グレープフルーツジュースで割るカクテルで、美しい赤い色彩を絵画のように目で見ても楽しめるカクテルです。
味わいは、グレナデンシロップのほんのりとした甘味に、グレープフルーツジュースのさわやかな柑橘の味わいと、スプマンテの爽快な泡立ちとすっきとした酸がとても飲みやすく、アペロなど食前酒として最適なカクテルです。
ティツィアーノのレシピ
■材料
・プロセッコ(辛口スパークリングワイン)2/3
・グレープフルーツジュース1/3
・グレナデンシロップ1ダッシュ
■作り方
フルート型のシャンパングラスに氷を入れて、よく冷やしたプロセッコとグレープフルーツジュースとグレナデンシロップを入れ、バースプーンで軽く2~3回ほど混ぜたら完成です。
プロセッコの風味と炭酸が損なわれないよう、かき混ぜすぎないのがポイントです。
ティツィアーノにおすすめなワイン
プロセッコ・スプマンテ・ブリュット・ビオ フィドーラ
フィドーラは、イタリア・ヴェネト州にある、ビオディナミ農法を約40年前から実践している州内で最古の自然派ワイナリーです。
そんなフィドーラが手掛けるモスカート・スプマンテ・ブリュットは、海から吹く潮風の影響による寒暖差で、香り高く、甘みと酸味が凝縮した自社畑のモスカートを100%使用しています。
フィドーラのプロセッコ・スプマンテ・ブリュットは、自社畑のグレラ種を100%使用し、ブドウは収穫後酸化しないよう、素早くプレスします。一次発酵はステンレスタンクで行い、その後シャルマ製法で二次発酵を行います。
そのため、生き生きとしたフレッシュな軽快な味わいのプロセッコでありながら、コクがしっかりと感じられる味わいに仕上がっています。
リンゴジャムやフルーツコンポートのような果実味に、ミネラル感もある辛口で泡立ちもしっかりしているスプマンテです。
プロセッコ・スプマンテ・ブリュット・ビオ フィドーラのご注文はこちら
ポローニ・スプマンテ・ブリュット
イタリアのヴェネトと言えば、爽やかな甘味と香りを気軽に楽しめるプロセッコが大人気で、アペリティーヴォにぴったり。
しかし、2010年に一部の地区のブドウから出来るプロセッコが、イタリアの格付け最高ランクのDOCGに昇格し、その周辺地域もDOCとして格上げされことで、プロセッコの価格は一気に高沸。
なんと2倍以上の高値になってしまいました。
そこで、プロセッコに代わる新たなヴェネトの定番スプマンテとして造られたのが、こちらのポローニ・スプマンテ・ブリュット。
ガルガーネガをはじめ、ヴェネト産のシャルドネとピノビアンコをうまくアッサンブラージュすることで、プロセッコに負けないスプマンテを誕生させました。
透明感があり鮮やかな麦わら色。小粒の泡がキレイに立ち上がります。
可憐な花々、白桃やリンゴ、レモンの爽やかな香り。
口当たりがとてもソフトで、心地よい酸味が口の中に広がり食前酒に最適です。