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「ワインって飲みやすいものもあるけど、飲みにくいものもあるよね。
そういえば、ワインのアルコール度数ってどのくらいなの?」
普段あまりワインを飲まない友人にそんな質問を受けたことがありました。
たしかに、ワインはブドウという原料は同じでも、その品種、醸造方法により味わいが異なり、アルコール度数も大きく異なります。
まだワインを飲みなれていない方の中には、たまたま飲んだワインがアルコール度数の低いもので、「ワインは飲みやすい」とイメージがあったのに、次に飲んだワインがたまたまアルコール度数の高めのもので、「こんなに強かった?」と驚いてしまうなんてこともあるかもしれませんね。
そこで、本日はワインのアルコール度数についてお話します。
ワインのアルコール度数ってどのくらい?
ワインのアルコール度数は大きく分けて、赤ワイン、白ワイン、辛口、甘口によって変わってきます。
その要因はのちほど詳しく説明しますが、「ブドウの品種」「発酵度合い」「収穫時期」「ワインの産地」によって変わってきます。
平均すると、赤ワインの場合は11~15%程度で、白ワインは赤ワインよりやや低めで9~14%程度となっています。
ちなみに、厚生労働省の「日本健康21(アルコール)の主な酒類の換算の目安」として、ワインのアルコール度数は、1杯120mlで12%と記載されています。
たしかに、スーパーなどで陳列しているワインのアルコール度数をみると、赤ワイン、白ワインともに平均して12%前後のものが一番多く置いてあります。
もし、アルコール度数が気になるという方は、ワインの表か裏のラベルに記載されている「ALC.〇%」「Vol.〇%」などの表記を確認してみるといいでしょう。
ALC はAlcoholの略で、〇の中に書かれている数字がそのワインのアルコール度数という意味になります。
Volはvolumeの略で、 体積・容量・容積を意味し、こちらも同じくアルコール度数を表しています。
ブドウの糖度がアルコール度数に影響を与える
白ワイン、赤ワイン、甘口、辛口でそんなにアルコール度数に差があるのはなぜ?と疑問にもたれる方も多いですよね。
それは、ワインのできる仕組みにあります。
ワインは、原料であるブドウに含まれる糖分が発酵することによりアルコールに変わってワインになります。
簡単に言ってしまえば、糖度の高いブドウはアルコール度数の高いワインになり、糖度の低いブドウはアルコール度数が低いワインとなります。
ブドウの品種は、世界に10,000種あるといわれており、ワインを造るメジャーな国際品種だけでもかなりの種類があり、それぞれブドウの糖度が異なります。
醸造方法、収穫時期、ワイン産地によってもアルコール度数が異なる
醸造方法による違い
醸造過程における発酵度合いの差も、アルコール度数の差に大きく影響します。
赤ワインは発酵を最後まで進めるため、アルコール度数が高くなりやすく、白ワインは製造の途中で発酵をストップさせるため、赤ワインに比べてアルコール度数が低くなります。
そのため、アルコールに変わらない糖分が残っているため、赤ワインより白ワインの方が飲みやすく感じるのも1つの理由かもしれません。
収穫時期の違い
またアルコール度数を高めるためには、糖度の高いブドウを使う必要があるため、ブドウの糖度を高めるために収穫時期を遅らせる栽培手法を採用する場合があります。
通常の収穫時期よりも1週間程度収穫を遅らせることで、より糖度の高いブドウを収穫できます。
ワイン産地による違い
そして、ワインの産地も、アルコール度数に関わる重要な要素です。
産地ごとの気候や日照時間がブドウの糖度に影響を与え、糖度はそのままアルコール度数に反映されます。
例えば、カリフォルニアは日差しが強く乾燥し温暖なため、果汁が凝縮され、糖質も増えやすくなります。
反対に、ドイツの涼しい地域などでは、日差しが少なく気温も低いため、糖度が低いぶどうが育ちやすい場所です。
ニューワールドのワインは糖質を多く含む品種を使用していることが多く、造られるワインもアルコール度数が高くなる傾向があります。
アルコール度数が低いおすすめのワイン
ヴィニャス・デ・ミエデス・フリッツァンテ
コンセプトは「気軽に飲めるヘルシーなワイン」。
低糖質、低亜硫酸塩(低SO2)、低ヒスタミン、 グルテン・フリー、そしてカーボンニュートラルなどヴィーガン生活に適したワインであり、お手頃価格ながら安心して日々楽しく飲めるワインを目指して生み出されました。
モスカテルとビウラを使用したほどよい甘口の微発泡ワインで、リンゴやメロンなどのフレッシュな果実のアロマと果実味のあるフルーティな味わいなので、ぜひスパイシーなタイ料理などと一緒に楽しんでもらいたい1本。
ワイングラスではなく、コップで気軽に飲むのもおすすめです。
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アルコール度数が高いおすすめのワイン
18ディチョットグラーディ・ネグロアマーロ ヴァローネ
ヴァローネの醸造家であるグラツィアーナ・グラッシーニ女史は、『サッシカイア』や『ソライア』を生み出したジャコモ・タキスの愛弟子の一人として注目を集める醸造家。
ヴァローネのスタイルは非常にシンプルで「良い(健全な)ブドウを造ることが、良いワインには不可欠である」という事実が、全ての礎となっています。
この18ディチョットグラーディは、高級ワインのアマローネと同じ製法ですが、さらに手間のかかる手法を用いて造られており、ブドウの実を木に付けたまま乾燥させるため、しっかりとした酸味も残しながら、糖度を29~31度まで上昇させ、凝縮した濃厚な甘味になるため、18度という高アルコール度のワインを造ることができます。
ドライフルーツの濃厚なアロマに、力強いコクや渋み、複雑な味わいが魅力の重厚なワイン。