ヴィンテージワインって高級なワインってこと?ワインのラベルに表記されているヴィンテージは何を表しているの?

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ヴィンテージワインって高級なワインってこと?ワインのラベルに表記されているヴィンテージは何を表しているの?

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ワインのヴィンテージとは

ラベルに年度が記載されているワインと、記載されていないワインがありますよね。
その違いは何かご存知ですか?
そこで、本日はワインのヴィンテージについてお話します。

ワインでいうヴィンテージは何のこと

ワインの世界では、ブドウの収穫年を「ヴィンテージ」と呼びます。
ワインのボトルに「2018」とあれば、2018年に収穫されたブドウを使ったワインということです。
ご存知のとおり、ワインは年によって出来が違うもの。
同じワインでもヴィンテージによって多少の味の差があるものもあります。
なぜなら天候は毎年一定ではなく、雨の量や気温など、農産物であるワインは特にヴィンテージの影響を強く受けます。
良質なブドウ造りにかかせないのが、ブドウ栽培に適した気候条件が揃うかです。
たとえば、春から初夏にかけて、晴れ間が少なく気温が低いと結実がうまくいかず、収穫量にも影響を及ぼします。
また、夏になると、ブドウの樹も成長期にはいり、だんだんと果房が大きくなっていきます。
この時期の天候の崩れは直接ワインの味に影響を与えてしまいます。
そして、ブドウの収穫の見極めはワインにとって大変重要で、
早すぎると糖分が不足しワインも酸味が強くなり、遅すぎると実が熟しすぎて酸が少なくなってしまいます。
ブドウは品種ごとに成熟速度が違うため、もちろん収穫時期も異なりますが、土壌や畑の標高、日当たりや風通りなどによっても成熟が早くなったり、遅くなったりします。
そのため、栽培者にとっては収穫は、ひとつひとつの条件に柔軟に対応して進めていかなければなりません。
収穫作業のこの3週間ほどは、天候との勝負で、突然のにわか雨などで収穫直前の実が水を吸収していたんでしまうリスクもあり、収穫前の数日は、空とブドウから目が離せません。
このように、生産者は毎年自然環境に左右されながらブドウ栽培をおこない、その年のブドウのコンディションからベストな醸造方法でワインを造っています。
そのため、毎年ワインの仕上がりは微妙に違うのです。

ワインはヴィンテージによって味わいが違う

ヴィンテージの表示が無いワインはどういうこと?

しかしながら、ワインの中にはノンヴィンテージというものもあります。
それは、ワインにはラベルに絶対に表示しなければならない「義務表示」と、生産者の判断で表示の有無を選べる「任意表示」があります。
表示に関するルールは各国で定めがあり、ヴィンテージに関する表記は、その年に収穫されたブドウをどのくらいの割合で使用しているかで、記載できるかできないかも産地によってことなります。
EU加盟国の場合は85%以上、アメリカ合衆国の場合は85%(一部95%)以上、チリの場合は75%以上その年に収穫されたブドウが含まれていないと、収穫年を表示することはできません。
フランスではヴィンテージ表示は任意表示ということもあり、記載されていないワインが多くあります。
特にシャンパンは、収穫年が表示されていないノン・ヴィンテージ(ノン・ミレジメ)が8割です。
なぜなら、シャンパーニュ地方はフランスでも北限ギリギリの寒い地域で、収穫されるブドウが上手く熟さないことなどもあり、
その年に収穫したブドウのみでは毎年安定した品質を保つことが困難です。
そこで、年度によって味わいに差が出ないよう、その年のブドウで造ったワインに、複数年のワインがブレンドされたリザーブワインをブレンドして、ノン・ヴィンテージとしてリリースするのです。
ですので、ノン・ヴィンテージが安いワイン、品質が劣るワインということではなく、その年に収穫されたブドウをどのくらい使用しているかということが、ヴィンテージ表記の有無の一番の理由になります。

ヴィンテージと値段は比例する!?

「ヴィンテージワイン」というと「=高級なワイン」ってイメージされる方も多いですが、先ほどまでの話の通り、ヴィンテージというのはブドウの収穫年を表しており、ヴィンテージワイン=高級ワインというわけではありません。
しかしながら、20年、30年熟成したオールドヴィンテージと言われる(15年以上の熟成ワインはオールドヴィンテージと言われます)
古いヴィンテージのワインは、そこそこのお値段がしますよね。
それというのも、一般的に、安価なワインは早飲みに適していて、高級ワインは熟成に適しているとされています。
さらに、熟成のための保管にコストがかかり、希少価値も加わるため、オールドヴィンテージワインは若いワインに比べて高額になります。
それだけの年数の熟成に耐えられるワインというのは、ブドウ本来のポテンシャルの高さや、長期熟成に耐えられるだけの醸造という点でもヴィンテージが古いワインは確かに高級なワインであることに間違いはないです。

また、ワインショップの表記に「グレートヴィンテージのワイン」や「当たり年のワイン」なんて表現をされているのを見たことがあると思いますが、この当たり年というのは、ブドウの栽培に最適な天候だった年を「当たり年」といい、多くの場合、ワインの当たり年というのは、特定の国や地域ごとに、各年のぶどうの質をチャート形式で評価しています。
そのため、産地によって当たり年というのは変わってきます。
当たり年に関しては、栽培に適した気候条件が揃っているため、糖度が高めでしっかりとしたアルコールをもつワインが造れ、酸味のバランスも良い味わいになるため、ワインによっては長期熟成してもハズレが少ないということで、例年よりも高めに取引されることもあります。

ヴィンテージと値段は比例する!?

ヴィンテージチャートで当たり年かどうか確認できる

このワインの当たり年を調べるには、ワイン協会やワインの販売会社などが発表している「ヴィンテージチャート」を参考にする方法があります。
記念日などのお祝いに高級ワインを購入したいときや、ワイン好きな人にワインを贈るときなどの参考に、ヴィンテージチャートを利用するのもいいでしょう。

ワインのヴィンテージ

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